Tuesday, December 15, 2015

t lutz + t toe

日本も暖冬のようですが、今滞在中のノースキャロライナも、連日20度を超えるポカポカ日和で、とてももうすぐクリスマスや新年になろうとは思えません。 普段のアメリカなら大雪の一度や二度は降っているのに。。。
今年は特に書く事も無いような所ばかりにいるので、なかなかブログの更新が進まないので、今日は先日練習中に撮ったビデオでも載せておきます。
スケートの調子はとってもいいので、昔やってたコンビネーションなども復活させようかと、少しずつ練習中。
未だに体がよく動くことには感謝です。

Saturday, December 5, 2015

new york break

16年間この会社で働いてきて、初めて偶然公演予定だった会場が工事に入ったらしく、一週間のお休みが入りました。 NYにいたので、自分はそのままここに滞在、アメリカ人はほとんどサンクスギビングの週ということもあって帰宅。
月曜日は先週も行ったラフマニノフ・フェスティバルの第2弾!
ピアノ協奏曲第3番です。
席に着いたら前から2列目でピアノの直ぐ下だったので、ちょっと緊張。
演奏はというと、先週と同じく、全く期待を裏切らない素晴らしい演奏でした!
第一楽章の同じフレーズをリピートする辺りから額から汗が流れ始め、第三楽章のクライマックスを迎える辺りでは会場中を興奮に巻き込んで、彼も前髪汗だくで弾き抜いたといった力演。
アスリート並みの息遣いでピアノの前で狂人と化したトリフォノフ、24歳の若さとは思えない。。。
感情を上へ下へと揺り動かされる、完璧に天からのエネルギーが光臨していた素晴らしい演奏でした。
チョン・ミュンフンと組んだビデオがあったので参考までに。 Youtubeからでも彼のエネルギーが伝わってきます。
火曜日にカンパニーのみんなはニューアークからノースキャロライナへ移動したので、自分もNYに一緒に残るフランス人とマンハッタンへ移動。
次の日は朝からお気に入りのカフェでのんびりブランチをして、アッパーイーストにあるイラストレーション・ソサエティーへ。
自分がノーマン・ロックウェルのファンなのはブログを読んでいて分かっている人は多いかもしれませんが、ここにもロックウェルの原画があるということだったので、近所だったということもあって立ち寄ってみました。
一階は絵本の原画のエキシビジョンをやっていたのですが、じっくりとその一枚一枚を見ていくと、そこには様々な世界が展開されていて、子供ではなくなった今でも十二分に楽しむことが出来ました。 特に小さい頃にはこういう絵本に沢山触れていると、想像力豊かな大人になれるんでしょうね。 実家にも沢山の絵本があって、飽きもせずページをめくっていたのを思い出します。
三階へ行くと、なんとバー・カウンターにノーマン・ロックウェル!
最近は数十億というかなりな金額て取引されているロックウェルですが、こんな所に、一見無造作に置いてあっていいのかぁ??
ほかにお客さんなんていないので、一人でのんびりとこちらでコーヒーを頂きました。 贅沢。。
で、全てを見終わった後で、受付の人に、他にロックウェルやレインデッカーを置いているミュージアムとかはないか訊ねたら、オークションなどに出す絵を置いてあるギャラリーがあって、そこにはデッサンの勉強に行ったことがあるとのこと・・・
場所を教えてもらって何度か電話したものの返答なし。。。 仕方がないので直接行ってみてビルの中の一室をノック。 ことの成り行きを説明すると、オープンはしてないけど入っていいよとのこと。。。
”えーっと、そこに置いてあるのがレインデッカーで、ロックウェルはこっち”と、どんどん手渡しで渡してくれて、その絵についての説明も。 実際美術館の壁に掛かっててもいい様な絵を手に渡してくれるのでビックリ。 
”整理してあるのがこことそこだから、好きなだけ勝手に見ていいよ”と放置。
結局1時間近くお邪魔してしまって、好きなだけ色々な人たちのイラストを見る事ができました。
戦前、戦中のアメリカのイラストレーションの世界は黄金期で、本当に素晴らしい絵が多いです。
 もう10年近くお友達の、最近ご活躍の日本人のイラストレーターの友達が、夜その友達を集めてくれたので飲み。 聞くとイラストレーション・ソサエティーの人達は全員友達とのこと。。。 そりゃそうだよね。笑 
皆さん楽しい人たちで、結局明け方近くまで騒いでおりました。
偶然通りかかったサンクスギビングの前日のメイシーズの前。
次の日のメイシーズ・パレードの全米放送準備が出来ていました。
当日は尋常ではない人ごみと、あとテロも怖いし、絶対ブロードウェイとこのエリアは回避。
この日の夜はメトロポリタンでオペラ”トスカ”。
前回トスカを見た際、席が会場右側のボックス席だったら、最後に彼女がローマのサンタンジェロ城から飛び降りるのに、サンタンジェロ城も右側にあった為に全く見えず。。。 今回は左側に席を取りました。
この夜トスカを演じたのはLiudmyla Monastyrskaでしたが、このクリップはアリアのみ参考のために貼っておきます。 トスカは見所の沢山あるオペラですが、やはり最後はみんな死んでしまう悲劇です。。 歌詞もとっても素敵です。
サンクスギビング当日、先日ショーを見に来てくださった、マンハッタンに数件サロンを経営しておられる川本さんファミリーにお昼をごちそうになってしまいました。
パーク・アヴェニューにある日系ホテルでの和食だったので、付け合せには数の子まで付いて、もう、ちょっと気の早いお正月気分。 数の子を頂いたのなんて何年振りだろう・・・。
大変素敵なご家族で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。 ありがとうございました。
是非ニューヨークでサロンに行きたい方はこちらへどうぞ!!
http://www.seitomoko.com/

サンクスギビングは家族で過ごすのが習慣なので、Sohoも閑散。


昔はこのアングルに高いビルが二本建ってたんだけどね・・・。
今回自分の取っている宿に居候しているフランス人と、せっかくなのでお気に入りのThe Spotted Pigへ行ってディナー。 ”まだ後3つターキーが残ってるよ”と言われ注文。 もちろんこの日はターキーを食べるのが習慣ですが、自分はここのバーガーが目当てだったのです・・・。
ミシュランの星も持っているレストランなのに、この気取らない雰囲気が好き。 もちろん食べ物の味も折り紙付き!!
次の日は、ブルックリンまで行って、お友達なほちゃんに髪を切ってもらいました。
で、お昼ははsex and the cityにも出てくるthe city bakeryへ。 実はここに立ち寄るのは初めてでしたが、食べ物美味しかったです。 クリスマスも近いし、でっかいマシュマロの入ったホット・チョコレートも沢山出てました。
街はすっかりクリスマスの雰囲気。
ちょっと寒さも増してきたので、街中に流れるクリスマス・ソングも違和感がなくなってきました。
唯一世界の大都市にはある、岡山発信のお店と言えば、この源吉兆庵。
国内にいても、国外にいても、お土産に持って行くにはここが最適。
 
この夜はオペラ”LULU"。
これは今年のMETの新作ですが、アルバン・ベルグが1930年代に製作して未完のまま本人が没した作品。 未亡人は補筆を禁止していたにも関わらず、完全版の製作は続いていて、紆余曲折の末1979年にオペラ・ガルニエにて初演されています。
以前METで話題の演出をしたW.ケントリッジが再び演出を手がけていて、前編プロジェクターを駆使していて、独特な世界を展開しています。
ストーリーを詳細に書くのは省きますが、主人公ルルと、その魅力に集まってくる何人の男たち(なんと中学生まで・・・)とレズビアンの彼女の破滅の物語。。。 最後には舞台に何体もの死体が並ぶと言う、どこにも救いを求められないような話しなのですが、お隣に座っていたポーランド人の夫人は”1930年代のヨーロッパの芸術作品って、こういうのが多いのよ。。。”とのこと。。
メロディーらしいものもなく、音があちこちに飛び続けるような音楽と、プロジェクターで映し出されている奇怪な雰囲気のスケッチで、作品全体の錯乱した感じはかなりよく出ていました。
主役のMarlis Petersenは、そんな奔放に生き破滅していくLULUそのもののようでした。

そろそろクリスマス・カードの時期。 のんびりカフェで書き始め。

静かなウェスト・ヴィレッジも晩秋の雰囲気でいい感じ。

早くもクリスマス・ショッピング。
さて、この夜はソプラノ歌手の田村麻子さんの日本でのCD発売記念をNYでお祝いするコンサート。 コンサートは悟平ちゃんの隣で見ていましたが、彼もお祝いのスピーチ。 お二人とも大活躍で嬉しい限りです。
こちらは蝶々婦人でのアリア。
こちらはお馴染み”千の風になって”。
他にも日本の曲を数曲歌ってくれましたが、やはり日本人の心には日本の唱歌などが染みますね。
こちらは佐渡裕さんの有名な一万人の第九コンサートで、ソプラノとして歌っているクリップです。

帰りのメトロが珍しくがらがら。。。
次の日ノースキャロライナへ戻って、仕事再開!