Tuesday, May 2, 2017

rozere ロゼール 観光

さて、無事に何事もなくヨーロッパ・ツアーを終了し、17日から25日まで南仏の高原、ロゼア地方(カタカナ表記ではロゼールらしいけど。。。そんな発音ではない)へ休暇へ。
モンペリエの空港に迎えに来てくれた友達の車で2時間、夜中に彼のおじいさんの別荘のある小さな村Saint-Sauveur-de-Peyreに到着。
朝目覚めると外の様子が分かってきたのですが、ここは標高1000メートルの緑の広大な牧草地の広がる大変のどかな場所。
近郊には火山が点在していて、大昔の噴火によってこのなだらかな丘陵地帯が出来たそうです。
そんななだらかな場所に急に現れる滝。




なんとも穏やかな場所で、緑に囲まれながらサンドウィッチを取り出してランチ。

この地方特有の牛がこれだそうで、ジャージー牛のようで、性格もおとなしいそうです。
牧草地には、まるで緑の夜空に広がる天の川のごとくに自生の水仙が満開。



近郊で一番大きな町Mende(モンデュ、カタカナ表記ではマンド)。
ローマ教皇ウルバヌス5世の銅像の立つ、1368年に建築の始まった聖堂。

ここでも湧水が出ているので、噴水もこの透明度。 日差し水がキラキラと輝いています。
近年イタリアの方から野生のオオカミが戻りつつあるというフランス。
村のすぐ近くにあるのがオオカミ・パーク。 各地のオオカミが集められているのですが、犬と狼の違いが分からない。。。 大昔から人と暮らし始めたのが犬で、そのまま野生だったのが狼?

朝晩は氷点下まで気温が下がっても、日中は10度前後まで暖かくなるので、オオカミも日向ぼっこでゴロゴロ。






豪華な城門のある小さな街Marvejols(マルヴゥジョル)。

この辺りの建物は石造りで、屋根も薄い石で出来ています。 まるで昔読んだ絵本に出てきたような建物。

奥に見えるのが火山の一つ。 山頂にはまだ雪が積もっています。
ここはその名も”熱い水”Chaudes-Aigues。
小さな温泉町です。
源泉は82度と熱く、何軒かスパ施設を備えたホテルもあります。 フランスに温泉のイメージはありませんでしたが、水質的にはエヴィアン風呂ならぬボルヴィック風呂??
この地方で有名な、ドライハムにベイクしたチーズを絡ませなが食べる料理。
次に訪れたのが刃物の街”ラヨール”。 ラギオールやライヨールと呼ばれますが、地元ではラヨールだそうです。
もともと何の産業もない片田舎の小さな村だったので、みんな冬にはスペインまで出稼ぎに行っていたのですが、そこでスペインのナイフをまねたナイフづくりが始まり、お土産品として折り畳みのナイフが有名になったそうです。
もともとはナイフだけだったものに、春に牧草を食べ過ぎてガスの溜まってしまった牛や馬のお腹に穴をあける為の細長いナイフが付属され、そのうちこれまたフランスで必要不可欠なワインのコルク抜きが付属。 今では品質の高いソムリエナイフなども制作されているのですが、”ライヨール”は商標登録されていないために、どこで生産されてもライヨールを名乗ることが違法ではないらしく、巷にはそのような他所で作られたナイフが出回っているそうです。
ミュージアムを併設した"La Coutellerie de Laguiole Honore Durand"へ。
ここではナイフの説明や制作の様子も無料で見学できます。

ソムリエナイフでは高級品と言われるシャトー・ライヨールよりも高価だったこのソムリエナイフ。
買うつもりはなかったんだけど。。。 店員と色々な話を始めた友達。。。 買わないといけないであろう状況になったので、一生使うつもりで購入。 税金引いてもらえたし、他で買うよりははるかに安かったんだろうけど。。。
木の部分は地元の木で、パイプなどにも使われる木目の美しい高級材ブライヤー。 木目が大変美しいです。
この風景を見ているだけでも癒されます。






今回連れまわしてくれてる友達のドレアン。 この辺りの岩には氷河期に付けられた深い溝が掘られています。



この見渡す限りの水仙。 こんな場所が日本にあったら観光客だらけになりそう。。
次の日に訪れたのが紀元前から街の築かれていて、スペインのサンティアゴにある大聖堂への巡礼の途中でもあるクレルモン=フェラン。
街でひときわ目を惹くのが、この辺りの火山性の真っ黒な岩で出来た、1248年に建設の始まったノートルダム・デュ・ポール寺院。


中ではパイプオルガンでバッハが演奏されていて、荘厳な雰囲気で満たされていました。






これが火山の1つピュイ・ド・ドーム。 標高は1464メートル。
麓からは電車が出ていて、10分くらいで山頂に到着します。
上から眺めるクレルモン=フェラン。 真っ黒な大聖堂が目立っています。


スカイダイビングをする人達がいっぱいで、飛んでいる姿は気持ちよさそうなのですが、急な斜面から飛び出す姿にはヒヤッとします。
山頂にはローマ時代の神殿が発見されていて、まるでパルテノン神殿のような建物がここにあったそうです。
再建計画があるようで、しばらくしたら昔の姿が再現されるのかな?


周辺にもポコポコと火口が見られます。

ここが麓にある、水で有名なボルヴィック村。
ヨーロッパはほぼどこでも硬水なのですが、ここは珍しく軟水。 火山に降った水が湧き出すのがここ。 ここ以外にも周囲には湧水が出ている場所がいっぱい。 水道から出る水も湧水です。

林の中を水源を目指して歩きます。
ここは国立公園内にあって、この周辺は建築物の建造が禁止して水源を守っているそうです。

ファクトリーもあって見学可能なようですが、この日は閉館時間になっていたので外から見ただけ。
ボトルにも火山が描かれているのですが、気が付きました?
村のすぐ隣にある丘へ。
ここは1200年代からお城があったそうで、それから500年くらいは城主が変わりつつ麓に集落も出来ていたそうなのですが、今はただの岩山。
登るのもちょっと辛いような山の上に住んでいた気分はどんなものだったのでしょう。。。 景色はいいんだけどねぇ。。。
ここが滞在している村の全景。



ピクニックの出来る場所を探してドライブ。

バゲットとチーズにハム。 ワインも持って半日のんびり。



いやぁ。。。
とってものんびりした一週間を過ごすことが出来ました。