10日間のアメリカ旅行から帰って来ました。
仕事以外の目的でアメリカに入るのは1999年以来。。。 なんだか新鮮。
すでに暑くなって来ていた日本を出て、ミネアポリスに着いたら”寒っ!!”。 昼間の気温がなんと7度。。。 その時点で冬服を持って来ずにサンバレーの山の上に行くことが不安になって来ました。。。
深夜近くにアイダホのボイジーに着いて、その日は空港近くに宿泊。 次の日空港で車を借りて、いざサンヴァレーへ。
以前もスコットの運転で通ったことのある道ではあったものの、その広大で壮大な景色の美しさに、一人車の中でテンション上がってました。3時間ほどで到着! 久し振りにスコットとナターリアに再会!! そして7か月のベイビーのサーシャ。
そのまま丘の上までナターリアとトレッキング。
サンヴァレーのロッジ。 新しい棟が加わってリニューアル。
まるでサウンド・オブ・ミュージックのような景色。
前回サンヴァレーに来た夜がオバマ大統領の初当選の夜。 この日の夜はうちの会社の持っている、リングリング・サーカスが146年の長い歴史に幕を閉じる最後の公演日。 Facebookでライブ放送がされていたので、ディナーをしながらみんなで観ました。
さて次の日、オフ・シーズンで静かなリンクへ。 ホッケーのラインが引かれたばかりで、屋内リンクは明日からオープン。
ここがロッジの前の屋外リンク。 この日は天気も良くて、本当に気持ちのいい日。
ちょうど日本人の選手の子が振り付けに来ていて、初めて会ったにもかかわらず、いろいろと共通点の多いことにびっくり。 こんなところで会ったのも縁があったんだろうね。
結局この日は、その子の試合の曲を編集する流れに。 ちょうどスコットもナターリアも仕事があったので、自分もホテルのロビーに缶詰になっているのも都合はよかったのかも。
なんとも気持ちがいい季節です。
スコットに新しい靴にブレードも付けてもらって、ちょっとだけリンクで足慣らし。 新しい種類の靴に変えたのはちょっと不安だったものの、調子はいい感じ。
以前も一緒に行ったお寿司屋さんでディナー。 二人の温かさに迎えられて、とってもいい時間を過ごすことが出来ました。 ”なんですぐに帰ってしまうんだ??”と言われつつも、深夜前にはボイジーの空港へ出発。 鹿やエルクやムースまで出てくるから、運転は気を付けて!と注意されて走っていると、いや、エルクじゃなくてもデッカイ鹿がで~んと立っていました。
1時には空港に着いて、朝6時のフライトでソルトレイク、アトランタを経由してフロリダのサラソタ空港へ。 さすがにアトランタに降りた時点でヘトヘトになっていて、3つ目の飛行機に乗るのがとっても辛かったものの、サラソタの空港に着いたらけいさんが車で待っていてくれて、飛行機で上がったり下がったりを繰り返したせいで、かなり気持ちも悪くなっていたものの、すぐにそれも吹き飛びました。
次の日、昔のスケータの友達がタンパのブッシュ・ガーデンでアイス・ショーに出ていて、この日がリニューアル後のオープニングということが発覚。 フロリダにいるならぜひ観に来てほしいとメールが届いて、ちょうどタンパ空港にKGくんとターシャを迎えに行く予定だったということもあり、ギリギリの決定ではあったものの、本当にオープニングの一回目のショーに観に行くことになりました。
ブッシュ・ガーデンの入場料も安くないのですが、無料の入場券を二人分くれて、駆け足で観て来ました。 ショーはアミューズメント・パークのショーなので、時間も30分ほどで、そこそこなのですが、長く一緒に仕事をしていた友達が頑張っている姿を観られて嬉しかったです。
一日中パークで遊べる券をもらっていたものの、空港へ行かないといけなかったので、今回はお預け。
ゲストが二人加わって賑やかに!! どこに行っても温かく迎えてもらえて嬉しいね。けいさん、いつも本当に本当に感謝してます。 ありがとう!!
次の日はうちの会社に用事でちょっとだけ立ち寄り。 ず~っとツアーしてるから、オフィスに来る機会はほとんどありません。 フェルドさん、いつもお仕事頂けてありがとうございます。
さて。。。 楽しいフロリダともさようなら。 一路ニューヨークへ!!
ラガーディアに降りる前の景色は本当にキレイ。 マンハッタンってたったこれだけの大きさなのに、世界のすべてが凝縮された本当に不思議な場所。
夜はピアニスト悟平ちゃんと食事。 忙しいのに時間を作ってくれて、今回も色々と楽しい話が出来ました。
彼が最近弾いている曲についての番組がこれ。
うつ病が原因で十代で自ら命を絶ったリアムの遺した曲。 縁あって悟平ちゃん手元に渡ってカーネギーホールで弾くまでに至る物語です。
http://www.ksdk.com/mobile/article/features/how-teenage-depression-led-to-an-unlikely-carnegie-hall-performance/51-408382021
さて、次の日は今回ニューヨークに来た目的の1つ、ミュージカル"The Great Comet of 1812"。
大好きな歌手の一人JoshGrobanの舞台。 いつの公演を見に行ってもいいとは思っていたものの、この日のマチネは舞台の上の$350もする席が一席だけ余ってて安く手に入るという事だったので、それでもちょっと高いなぁと思いつつ、これも縁だからと思って行くことに。
シアター自体が大改装してあって、本当に座席が舞台の上にあって、雰囲気はというと。。。映画のムーラン・ルージュか、19世紀のロシアの館の中にでも入った感じ。 これはこのショーがオフ・ブロードウェイで講演していた時も、ディナー中の客席を回ってストーリーを進めていた名残。 舞台から階段が2階席にも続いていて、演者と観客が一体化する感じ。
このテーブルではお酒も飲めるのですが、自分はまだ二日酔い気味だったので。。。なにも飲まず。。。
隣に座った女の人のチケットが見えたら、本当に$350もしてた。。。 お隣のテーブルは子供2人を連れた家族。。。 どれだけ金持ってるんだ???
ちなみにこの舞台は、来週行われるトニー賞に最多ノミネーションされています。
さて、基本的なストーリーはシンプルで、若くて美しいナターシャとピエールのお話。 ナターシャの婚約者アンドレイはロシアに侵攻してくるナポレオンとの戦いの為に戦場へ。 そのアンドレイの親友がピエール。 ナターシャが婚約者の父へ会いに行った際、オペラ劇場で出会ったのがイケメンでプレイボーイなアントール。 段々とアントールに惹き込まれていくナターシャ。。。 その後アントールは既婚者であることが発覚してナターシャは服毒。。。 一命は取り留めたものの、戦場から戻ってきたアンドレイはもう彼女を受け入れられません。
このストーリーの中にかなり数多くの登場人物が関わって来ます。
アンドレイとアンドレイの父は同一人物が演じているのですが、その演じ分けがお見事!必見です。
ほどみんな舞台に出っぱなしなのですが、ピエールを演じるジョシュ・グローバンは常に自分の目の前に座っていて、歌も目の前で歌ってくれます。 これは本当に贅沢!!
ナターシャもアントールも大変個性的で、その他の主要キャストもとっても印象的。
2時間通して、劇場中がすごいエネルギーに満ち溢れていて、キャストが常に真横にいるので、本当に物語の中に引き込まれている感覚になります。
劇中に、本当に食べるダンプリングが貰えたり、ナターシャが戦場の婚約者を想ってラブレターを書くシーンでは、数人のキャストが実際にお客さんにも手紙を渡すのですが、自分もラブレター頂きました! 内容は。。。ナイショ! あるシーンでは小さなマラカスも配って、みんなで盛り上がります。
音楽や衣装もクラシックであったりメタルであったり、かなり盛りだくさん。
ジョシュ・グローバンの歌う"Dast and Ashes"。
ピエール夫人の歌う"Charming"。
ナターシャのいとこソニヤの歌う"Sonya Alone"。
彼女のカントリーっぽい歌がジーンときます。
ピエールはずっと目の前のこの席に座っています。
以前ジョシュ・グローバンのコンサートに行った際は、かなり前の席ではあったものの、真横で歌ってくれてたわけではないし、彼の声量には感嘆。 ちょっと太ったよなぁ。。。と思っていたら、結構リアルなファト・スーツ(太っているように見せる為に着るもの)を着ていたらしい。。。 ファット・スーツの存在を知っている自分でも本当に太ったんだと思ったくらいリアル。。。
普通の客席から舞台を見るとこんな感じ。 残念ながらジョシュ・グローバンは6月1日が最終公演。 自分は滑り込みで見ることが出来たのですが、この舞台を見る時には舞台上の席に座るのがお勧め!!
新しくオープンしているグラウンドゼロ。 まだ工事の部分も多いのかもしれないけど、すでにこのエリアは地下鉄から直通でオープンしていました。 全ての部分が出来上がったら、どんどん悲劇の記憶も薄れていくんだろうね。。。
この日は朝からホイットニー美術館へ。 その前にミートパッキングでおいしいコーヒーでブレイクファースト。
ここは有名な近・現代美術館ですが、ここの作品の大半が理解できなかったのは自分の感性が鈍いからなのか?
壁にくっ付いた銃の部品。。。 ここの美術館はこれに幾らの金を払ったんだろう。。。
無数のハムに顔写真のくっついたもの。。。 分からん。。。
夜はアメリカン・バレエ・シアターのジゼル。
ジゼルはイザベル・ボイルストン、アルブレヒト伯はキレキレのダンサージェームス・ホワイトサイド。
やっぱメットの舞台は美しいわぁ。。。 こういう世界を見ている時間は至福の時。
バレエの後、元会社の友達がニューヨークに入ったことが発覚、急きょ会うことに!
まさかこんな場所で会うとは思ってもいなかったので、嬉しいサプライズでした。
次の日は緑の美しいセントラル・パークを散策した後メトロポリタン美術館へ。
久し振りにここに来た理由は。。。
コム・デ・ギャルソンでも有名な川久保玲さんのエキシビジョンを見に来るため。
常に”ファッション”が何かを創造、追求した服の、集大成のようなものを一堂に見る事が出来ます。
アレキサンダー・マックイーンのエキシビジョンの時のようなパンクな迫力はありませんが、舞台衣装のような作品の数々が並んでいます。
せっかくだったので、絵画の展示室へも。
Klimt, Mada Primavesi 1912
好きなマネの作品の並んだ一角。
Boy with a Sword 1816
マネの義理の息子を描いた作品。
Young Lady 1866
マネの作品には頻繁に登場するモデル、ヴィクトリーヌ・ムーラン。
The Dead Christ with Angel 1864
フェルメールの作品を三点。
A Maid Asleep 1656-57
Study of a Young Woman 1665 - 67
”真珠の耳飾りの少女”のように女性を描いた作品。
Young Woman with a Water Pitcher 1662
先日オランダで見た”牛乳を注ぐ女”を思い出させるような作品。
ここからはカラヴァッジョ。
The Holy Family with the Infant Saint John the Baptist
ラファエロから受け継がれたクラシックな影響を受け継いだ、あまりカラヴァッジョのドラマティックさは出ていない作品。
The Denial of Saint Peter
The Martyrdom of Saint Ursula
この2作品は、カラヴァッジョの最期に描かれた作品。
初期マイセンのライオン。
マイセンのスワン。 1738年の作です。
日本の図書館に飾ってあるイメージなのはミレーの落穂拾いと、このルノアール。
ここのギャラリーはかなり奥にあるので、人が全然いない。。。
ティファニーの噴水。
自分はマヨルカ焼も大好きですが、大天使ミカエルは初めて見ました。
ちょうど通りかかったので、ちょいと冷やかしでトランプタワーの中のスタバへ。
1ブロック全てがブロックされてて物々しい。。。
う~ん。。。
ロックフェラーセンターに設置されている巨大なバルーンのオブジェ。
なぜ撮ったかというと、盗作疑惑が浮上しているので。。。 ウクライにある作品の盗作であるという噂が。。。
ということで、10日間のアメリカ周遊でした。