Saturday, November 9, 2024

bay area


 再びサンフランシスコ周辺BayAreaへやって来ました。 この週はサンフランシスコから海を挟んで反対側、オークランドですが、ホテルの近くにあったのがピクサー・スタジオ。 今はディズニーをはじめ、様々な映画がピクサーですが、スティーブ・ジョブズが始めたこともあって、会社はシリコンバレーにあるものとばかり思っていましたが、実はなんとオークランドにありました。


関係者以外は中に入ることは出来ませんが、外からもアイコニックな照明とバウンシーボールのモニュメントを見ることは出来ます。


現在サンフランシスコを中心に、ロサンゼルス、アリゾナのフェニックスなどで運用が始まっている自動運転車”Waymo”。 サンフランシスコには300台ほど走っているようで、街のあちこちで見ることが出来ます。

Waymoのアプリをダウンロードすれば、ウーバーと同じように利用することが出来て、すぐに迎えに来てくれるし、到着するとアプリでドアを解錠。 車の上には自分のイニシャルを表示できるので確認も容易。 運用当初はトラブルも多かったようですが、最新技術は日進月歩。 データを収集しては日々進化するので、乗っていても安心感があります。 全ての道路標示はちゃんと認識をしているし、歩行者もスクリーンに表示されてスローダウン。 横断歩道を渡る人がいても停車しない人の多い日本と違い、この車はちゃんと止まります。 目的地に到着すると停止場所を探して安全な場所に降してくれます。

個人的な感想としては人が運転するよりも安全に思えたし、利用する人がちゃんとマナーを守って利用する限りは素晴らしいシステムだと思ったし、数年後にはアメリカ中の都市部、もしくは海外でも普及してくるんだろうなぁと感じました。 ただ、日本では法律の縛りが大きいので、導入までには10年20年かかるのかな。。。 


運転席があるので、奇妙な感じはしますが、いづれば自動運転専用の乗り物も出てくるのでしょう。

サンフランシスコに来たら一度はフィッシャーマンズワーフにきてシーフードを。 お値段はそこそこですが、久し振りにおいしい海産物を味わえました。



いつ来ても大量のアシカで埋め尽くされていますが、なぜかほとんど居らず。。。 みんなどこへ行ってしまったんだ?



サンフランシスコの名物の一つと言えばギラデリーのチョコレートですが、今年も沢山のパンプキンが並んでいました。


せっかくなのでホットチョコレート。



友達が来たので休日はダウンタウンのホテルで過ごしましたが、部屋を角部屋にアップグレードしてくれたので、のんびりといい時間を過ごすことが出来ました。




リーバイスのヘッドクオーターの裏からCoit Towerに続く急な階段”Filbert Steps”。


綺麗に整備してあって、花や木々を眺めながら登るだけでも気持ちが良く、途中から港を眺める景色も素晴らしいです。


丘の頂上にあるのがコイトタワー。


1933年に建てられたタワーで、資産家のエリザベス・コイトの資金のよって建築されたそうです。


頂上の展望階からはサンフランシスコを360度眺めることが出来ます。


オークランドに続くベイブリッジ。


こちらはアイコニックなゴールデンゲート・ブリッジ。


フィッシャーマンズワーフとアルカトラス。





この日は一度は足を運んでみたかったエリア”カストロ”。


サンフランシスコは映画”Milk”でも描かれている通り、1970年代、同性愛者の権利や解放の為に大きなムーブメントのあった場所。 その中心地がここカストロ。



ここがハーヴィー・ミルクが住んでいたカストロ・カメラの店舗跡。


現在世界共通のヒューマン・イコールの象徴が”レインボー・フラッグ”ですが、これがそのオリジナル。 スミソニアンで展示してあってもおかしくないほどの、人類の歴史を語る上でも重要なもののひとつです。


彼が暗殺された時の服も展示してありますが、9番の笛は映画の中でもその痛ましい歴史が語られています。

Friday, November 1, 2024

santa fe


随分と追っかけながらのブログの更新ですが、三年振り二度目のニューメキシコはサンタ・フェです。 ここはメキシコだった時代の雰囲気が色濃く残る、アメリカでも最古の都市。 またネイティブの村々が近い事もあって、日本からもインディアン・ジュエリーや、貴重なターコイズを求めて訪問する人も多い場所です。 あと、驚くことにニューヨークに次ぐアートマーケットでもあるそうです。
 


以前のブログでも書きましたが、旧総督館の前にはライセンスを持ったネイティブの人達がターコイズの装飾品を売るマーケットがあるのですが、この日は前回セリーリョスで購入したブルーの濃いターコイズを着けて歩いていると、”キングマンのターコイズか?いい色だ”なんて話しかけてくるネイティブの人がいて、”いやいや、これは直接セリーリョスに行って買ったんだよ!”って説明すると、”あそこからはそんな色はもう出ない”と否定されて、続け様に別の場所でも”キングマンのターコイズか?”なんて聞かれてショック。 自分でも疑心暗鬼になってきて、次の日セリーリョスへ再び。


荒野の道を走り、久し振りのセリーリョス。 不思議な景色を眺めながらの半日旅行には最高です。






ほんの小さな村ですが、以前にも触れた通り、ここの鉱山はティファニーが所有権を持っていて、昔はティファニー色のターコイズの採れた場所。


今も細々と?ここの鉱山で採れたターコイズでジュエリーを作っているトレーディング・ポスト。



昨日何度もキングマンのターコイズか?と聞かれたことをオーナーに話すと、これは確実にここセリーリョスで出て来たもので、"Little Blue Bell Mine"って言うところだよ。 と説明してもらい一安心。
市場に出回るターコイズの90%は偽物と言われるだけに、どこから、誰から購入するかがとても大切。 宝石鑑定書のようなものも独自に発行する場所はあっても、共通するものがないので、どこの鉱山から出たものかを鑑定するのはかなり困難な場合が多いです。



グリーンっぽいものから水色っぽいものまで、様々なカラーヴァリエーションがあります。
ターコイズはネイティブの人達にとっては神の宿る護身の石であり、癒しの石です。 じっくりと石を眺めていると宇宙のようでもあり、深い海のようでもあり、確かにとても心癒されるような、何時間でも眺めていられそうな不思議な石であることに気が付きます。





ここで出てくるターコイズの層は薄く、塊では出てこず、市場に出回ることはほぼ無いので、質の良いものが出てくるのも時間の問題なのかな。。





手前が3年前に購入したもの。 確かにブルーが濃いのでキングマンと言われても納得かな。。 奥二つが今回仲間入りしたもの。


前回行ってみたかったインディアン・アート・カルチャー博物館とインターナショナル・フォルク・アート博物館。



ここはネイティブの人達の歴史と文化、新たなアートとの融合や未来について詳しく展示してあって、大変興味深いです。




メキシコのオアハカも黒い焼き物の表面を瑪瑙でこすってピカピカにしますが、同じことをするんですね。


陶器類や織物に関しては、中南米の文化との共通項もかなり多いです。


ターコイズのジュエリーに関しては、中南米の他の場所からは出てこないのでアメリカン・ネイティブの特徴とも言えると思います。














1000年ほど昔の松脂が持ったままの網籠。



3000年前のサンダル。 網目も細かく、デザインもなかなかのもの。


こちらも1000年ほど前のターコイズと貝のネックレス。




これらのマグカップは800年ほど前のものですが、今ショップに並んでいても不思議ではないような見た目と完成度。 日本で言うと鎌倉時代くらいなのに、綺麗なまま。





ネイティブの織物も人気ですが、やはり本物を作る手間と労力は計り知れないです。




砂漠の植生は独特で、一見するとどれもドライフラワーの様。


フォルクアート博物館。


世界中の民芸がランダムに展示してあって、細かく見ていたら一日中かかりそうです。






ダウンタウンにあるふらっと立ち寄ったターコイズのお店”Gemsong”。
こちらがなかなかすごくて、レアなストーンがすごい数。 オーナーさんはその道では有名なスペシャリストだそうで、$30でターコイズのレクチャーをしてくれるとのこと。
予約をして行ってきました。 2時間以上付き合ってくれて、かなり多くの事を教えてもらいました。


こちらがなかなか目にすることの出来ない幻の”ランダーブルー”。 何カラットあるのか、かなりの大粒。 


こちらのオーナーさん、超有名で人気で高額なビズビーの鉱山を最後に手に入れた方で、ビズビーの鉱山から採れる様々な石を持っていて、ターコイズだけでもかなりの数。
ターコイズの価格が上昇するのももちろん需要と供給の関係で、ダイヤモンドが高価なのも、いくらでも産出するのに大企業が出荷の調整をしているから。 ターコイズも幻と言われるものも、実は世の中に出していない鉱山のオーナーさんの小屋の中にダンボールで積まれていることがあるとかないとか。。。
ただ、色と質の良い、硬い石は少なくなってきているのは確かなようです。 しかし、アメリカ産でなければ中国やエジプト、イランなどでも良質なものが出ています。






こちらはアメリカの各地から出てくるターコイズの比較。 同じ鉱山でも色やマトリックスも全然違うので、特徴的なもの以外は素人が見分けるのは困難です。


こちらのナンバー8、すでに鉱山も閉鎖されているので価値は上がる一方なのですが、最近大量に石を持っていた人が売りに出したか何かで値が下がっているとかどうとか。。 需要と供給、レアかどうか。。





これもビズビーから出て来た様々な鉱石の混ざり合った珍しい石だそうで、このひと固まりしか出てこなかったのだとか。


ここにオーナーさんが思うターコイズに関する大切な意見が書いてあって、ターコイズの一番の問題になるのは本物か偽物か、石に処理がしてあるかどうか、どのような処理がしてあるかと言うこと。 これは価格と信用にも影響する大きな問題。
現在一番価値が高いと言われるのは無処理で天然石のままのもの。 しかし、ターコイズは柔らかい石な為、身に着けている間に欠損したり、経年や油分で変色してしまいます。 その為、混ぜ物や染色をしない限りの、石の硬さを増す処理に関しては問題がないとしています。 なぜ無処理の石の方が高価と言うと、そういうマーケットにして値を釣り上げているだけ。 と言うスペシャリストの見解です。


様々な石の処理の方法も紹介。


高価なビズビーは穴をあけてビーズにしているものはあまり見ることがありませんが、ここにはそんなビーズがゴロゴロ。


ナンバー8の塊も沢山。。
レクチャーの2時間があっという間で、ついでに手持ちの石も鑑定してもらったらちゃんと良い石であったことが判明! 良い時間でした。



ビズビーのラベンダー色の石を一つも購入。 レクチャー代の$30も値引きしてくれたのでかなりお得でした。



公園でサントドミンゴ族(Kewaケワ族)の人が手作りのネックレスを売っていました。 キングマンのターコイズでもこの色のものはなかなか少なくなっているそうで、全部手で削って作っているそうです。