Saturday, February 27, 2010

working on triple axel

いやぁ。。。オリンピックもついに女子が終了!
それぞれがそれぞれに色々な感想を持ったことと思いますが、トップの2人はもう文句なしだし、お互いとてつもなく大きなものを肩に乗っけて、よくあれだけの戦いが出来たと思います。 2人とも素晴らしい選手だと感じました。
ただまぁ・・・日本人トップ2人の暗いこと暗いこと。。。 曲も滑りも全て暗い上にあの真央ちゃんの表彰台での表情・・・“暗い“。 こっちの外人はただ驚いていました。
同じ滑るなら国の、世界の代表である誉れを、全力全霊を尽くした喜びの表情を見せて欲しいものです。

さて、オリンピックに触発されたというわけではありませんが、自分も再びかなり少ない練習時間(週30分が3回)の中、再びトリプルアクセルに挑戦してみることにしました。
途中で諦めることになるかもしれませんが、今週2回の挑戦のビデオです。



第1回目の挑戦2月25日編!



第2回目の挑戦2月26日編!

どこを直すべきかは分かっていても・・・ 練習時間短いから難しいね・・・。
また来週頑張ります。

Saturday, February 20, 2010

the best skater


オリンピック男子はまたいろいろなドラマの中終了しましたが、個人や国のいろいろな駆け引きのある中大体妥当な結果に収まったのではないでしょうか?
自分は現在再びウエスト・ヴァージニアの田舎に来ていますが、今日の地元紙"the charleston gazetto"に昨夜のショーのレヴューが載っていて、その中で自分のことに触れられていて"the best individual skater plays a role of pinocchio"とありました。 まぁ嬉しい言葉です!
日本でも自分のことこんな風に評価してもらいたいもんです。。。

Sunday, February 14, 2010

smithonian

激しいブリザードの後まだまだ交通機関の混乱は続いていますが、やっと天気も回復し、幸運なことに金曜日は1回ショーだったので、お昼までプラプラと美術館、博物館巡りをすることが出来ました。

もうここに来るのも4回目なので、ほぼすべての観光はしてしまっているし、大体メジャーな美術館も博物館にも行っているのですが、ここには何度行ってもいい美術館が沢山あるし、しかも入場料が無料なのが何より有り難いんです。


まず大まかな地理ですが、ダウンタウンには広大な公園があって、正面が国会議事堂、正反対がこのリンカーンの巨大な像の収められているリンカーン・メモリアル。 その中心にはこれまた巨大な天を突く塔ワシントン・モニュメントがあって、その北側にホワイトハウス、国会議事堂側両側には有名なスミソニアン博物館群、国立美術館などが並んでいます。

とまぁ、この写真を見ての通りすごい雪で、ま、ワシントン始まって以来の歴史的大雪が、この雪に埋もれた景色を見てもらうとどれだけ激しかったか想像してもらえると思います。

 
リンカーン・メモリアルの階段から国会議事堂側の眺め。

ここの前のリフレクティング・パウンドも人が歩けるまでに凍ってるし、ここがあのキング牧師の"I have a dream"のスピーチがあった場所です。


まるで雪に埋もれたギリシャ神殿の様。


これが有名なリンカーンの像。 まっすぐ国会議事堂の方向を見つめています。


その建物の左側には、これまた誰でも知っているリンカーンのゲティスバーグの演説が彫られていて、下の方に“人民の、人民による、人民のための政治”と書いてありますが、実はこのセリフを言ったのはリンカーンが初めではなく、引用だったようですね・・・。


雪の日の後とあってか人もほとんどいなくてが~らがら。


ここがワシントンであることを忘れてしまい様なこの雪景色・・・。 

ほとんど雪が除けられていないので、とりあえずけもの道の様になった部分を歩くのですが、どこも踏み固められているために足が滑りまくって真っすぐ歩けません!


これは戦没者慰霊碑。 延々と戦没者の名前が刻まれています。


ここは誰でも分かると思いますが大統領官邸のホワイトハウス。

以前ここの中の見学にも行ったことがありますが、随分と色々な部屋を見学させてもらえたのに驚いた記憶がありますが、テロがあってからは普通には入れなくなっているはずです。 あと、ここに来る度に警備が厳重化してきていて、以前には全然普通に建物の周囲の道路も歩けたのに、今は全てブロックされていて随分と仰々しい雰囲気です。 


公園のど真ん中に位置する巨大なオベリスク“ワシントン・モニュメント”です。 塔のてっぺんまで登れるのですが、もう2度も上がっているので今回はパス。 街のどこからでもこの塔が見えるように、ここに上がれば素晴らしい景色が眺められます。

完成は1884年で、パリのエッフェル塔が出来るまでは世界で一番高い建造物だったらしいです。


さて、始めに入った博物館はアメリカの歴史博物館。 ちなみにこれらは全てスミソニアン博物館に属しています。

ここはその名の通りアメリカの歴史が凝縮されているのですが、戦争や政治に関しての展示が多いです。


これはリンカーン大統領のライフ・マスク。 ちょっと生々しいですがデス・マスクではないのでそんなに怖さはないかな。。。


こちらは自然史博物館。 自然に関するいろいろなものが展示されています。


ここにももう何度も来ていますが、今回来ようと思ったのはこの巨大イカを見るため。 今までこの展示には気が付いていなかったのですが、地元の雑誌にこの話題が書いてあったので、どんなに大きなものかと期待をしてきたのですが、そんなに言うほど大きなものでもなく、もちろん足の長さを入れれば9メートルとかになるそうなのですが、胴体は自分の背丈かちょっと小さいくらいだったかな・・・。 

刺身にしたら何人分になるんだろう・・・。


こんなシーラカンスの標本なんかもあったりします。


これがここの博物館の一番の呼び物45.50カラットのブルー・ダイヤモンド“ホープ・ダイヤモンド”。

所有すると呪い殺されるという因縁付きで、もともとは9世紀にインドの農夫に川で発見されたもので、1660年にフランス人ダヴェルニエが購入した時には112カラットもあって、1668年にルイ15世が購入した後カッティングされ67カラットに。 王の儀式用のスカーフ留めに使われ“フランスの青”と呼ばれます。 ルイ15世はこれを金羊毛騎士団用のペンダントに使用。 1792年、フランス革命のさなかこの宝石は窃盗団に盗まれます。 1800年代初めにホープ家の宝石コレクションに入ります。 ロンドンとパリの博覧会にも出展。 その後も数々の財産相続裁判の的にもなり、いろいろな人の手を渡り、カルティエによって加工された時にはアメリカ社交界の名士に渡り、一時期犬の首輪にもなったらしい・・・。 そして1958年。 このダイヤはスミソニアンに寄贈されることになります。 ひとまず安住の地を見つけたということになるでしょうか。

時代を経るごとに色々にカットされた為に今はちょっと小さくなっていますが、このダイヤはあの映画”タイタニック”に出てくるダイヤのモデルにもなっているので馴染みは深いかも。

しかしこの青い輝きがいろんな人の人生をかき混ぜてきたんだね・・・。


“ホープダイヤ”と共に展示してあるのが”青いヴィッテルスバッハ”として知られる31.06カラットのブルー・ダイヤ。 見た感じはホープダイヤよりもグレーっぽい輝きで、もっと深みと品がある感じ。
これもとっても有名なダイヤモンドで、もともとインドの王家にあったものが、1664年スペイン国王フィリッペ4世に購入され、その後有名な娘マルガリータ王女と神聖ローマ皇帝レオポルト1世との婚約を祝ってマルガリータ王女に送られたもので、その後ヴィッテルスバッハ家に代々受け継がれ、1964年以降は個人に所有されたものの、2008年ロンドンの宝石商にクリスティーズのオークションで宝石の史上最高価格22億円で落札されています。
と言うことで、このダイヤ、世界一高価です。。。 ちゃんと拝んでおきました!
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これは22892カラットのゴールデン・トパーズ。 4.6キロ。 う~ん、巨大。


世界一大きいブルー・サファイヤ。 423カラットで、周りには20個の大粒ダイヤが付いています。
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カットされる前の巨大なエメラルドの塊。 これで858カラットあります。


この博物館のエントランスにあるのがこの、今までに発見された中では最大のアフリカゾウのはく製。 大きさはまるでマンモスです。。。


博物館の入り口外に置いてあるのが巨大な桂化木。


博物館とナショナル・ギャラリーの間には屋外ギャラリーの様な公園があるのですが、ふと見ると銀色な木。。。雪景色にとっても映えてました。


巨大な大理石の建造物、ナショナル・ギャラリーです。
展示の中からいくつか自分チョイスで紹介します。


"Portrait of a Youth" Filippino Lippi 1485
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自分の大好きなイタリア・ルネッサンス画家フィリッポ・リッピによるポートレイトです。 彼はアウトローで自由奔放な人生を送ったのですが、もう一人の大好きな画家あのボッティッチェリの師でもあります。
2人とも人物を極限までに美しく表現する天才ですが、フィリッポ・リッピの方がもっと少女漫画的を言うか、目、鼻、口のくっきりしてて、可愛らしさを伴った美しさです。
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これ以上に人物を現実離れした美しさに描ける画家はいないよなぁ。


"Portrait of a Youth" Sandro Botticelli 1482/1485
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師のポートレイトと同じ頃に描かれたボッティッチェリの作品です。 名画”ビーナスの誕生”にも共通するようなしなやかさを持った美しさです。
フィリッポ・リッピに比べてもっとエレガントな、女性的なラインを感じます。
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"Ginevra de Benci" Leonardo Da Vince 1474/1478
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レオナルド・ダ・ヴィンチによる”ジネヴェラ・デ・ベンチ”の肖像画です。
精巧で緻密、なめらかな蝋人形のような肌感はダ・ヴィンチならではですが、数少ない彼の作品がタダで観られるのもここのナショナル・ギャラリーだけ?!
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"Madonna and Child" Sandro Botticelli 1470
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ボッティッチェリによる聖母子像。 写真からでも美しさが溢れてます。



"Madonna and Child with Angels" Sandro Botticelli 1465/1470

聖母子像と対の様なこの聖母子と天使ですが、素晴らしく美しい作品です。
御当地フィレンツェの”ウッフィツィ美術館”に行けば彼やフィリッポ・リッピの名作の数々が見られますが、ここアメリカでも彼らの絵が味わえるのは幸せなことです。
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"Senora Sabasa Garcia" Francisco De Goya 1806/1811
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スペインからもイタリア、フランスと同じくらい名画家が沢山排出されていますが、このゴヤもその一人。 ゴヤと言うとちょっとグロテスクな絵が想像されがちですが、いくつも美しい女性の絵もあるし、この作品も黒いキャンバスの中にまっすぐと背筋を伸ばした女性が凛と描かれていて、そのコントラストと表現はゴヤにしか出せないものでしょう。 なかなかに美しい作品です。


"Madame Moitessier" Jean-Auguste-Dominique Ingres 1851

なんともインパクトの大きなエレガントなアングルの作品ですが、彼はラファエロやミケランジェロなど、イタリア・ルネッサンスの古典を範と仰いだフランスの作家ですが、ミケランジェロと同じく、実際の人体比例とは異なっても、自分の美意識によって画面を構成するため、全く自然を忠実に模写した感じにはならないそうです。
しかし透き通るような肌の質感でしょ?
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"Le Gourmet" Pablo Picasso 1901
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ピカソ青の時代の作品ですが、そんなに暗さのない、どちらかと言うと可愛らしい木彫りの女の子と言った感じです。
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"Chaim Soutine" Amedeo Modigliani 1917
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独特な画風のモディリアーニですが、ひょうひょうとした嫌みのないこの作品、35歳で亡くなる3年前の作品です。 
ちなみに彼は結核で亡くなっていますが、亡くなった2日後に妊娠9カ月だった奥さんも飛び降り自殺を図っています。
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"La Mousme" Vincent Van Gogh 1888
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ゴッホによる赤の水玉とストライプの印象的な、明るいイメージの作品です。
"Musume"とは、そのまま日本語の“娘”で、アルルを日本と見立ててやって来て、そこで幸運にも日本人の少女に出会ってこの作品を描いています。
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"The Olive Orchard" Vincent Van Gogh 1889

淡い緑の印象的なオリーブ畑の絵です。 とても穏やかな、爽やかな風を感じる風景画です。
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"The Old Musician" Edouard Manet" 1862
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ここの美術館で一番気に入ったのはこのマネの作品でしょうか。
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中心の3人だけがはっきりと描かれているのですが、あのオルセー美術館の“笛を吹く少年”を彷彿とさせる少年2人と年老いたヴァイオリン弾き、みなふと彼の演奏を聴きに足を止めて集まったという感じですが、人々の生活を感じる一場面をみごとに写し描いたマネらしい、心温まるような作品です。

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"Family of Saltimbanques" Pablo Picasso 1905

バラの時代に描かれたサルティンバンクの一家ですが、茶色い台地にたたずむ、ちょっと寂しげな雰囲気。 旅芸人の哀愁を感じますね。
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さて、美術館を出て街の方へ。 ここが泣く子も黙るFBI本部。 以前はここでも見学ツアーがあったはずなのですが、今はやっていないという噂が・・・どうなんでしょうか? 確かにこんなにテロが勃発しているようではツアーなんて言ってられないよね・・・。
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さて、ここもアメリカ史では欠かせない重要な場所“フォード劇場”。 あの16代アメリカ大統領、リンカーン大統領が銃撃されて命を落とした場所です。
以前は勝手に出入りして見学が出来たのですが、今は無料なもののちゃんとした博物館になっていて、狙撃されたバルコニーも見れるようになっています。

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これが地下の博物館に展示してある狙撃に使用された拳銃。 随分と小さいのですが1.2メートルの至近距離から後頭部を撃ったので、殺傷能力は十分だったのでしょう。
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右上のボックス席に大統領は座っていたのですが、1865年4月4日、観劇の最後あたり午後10時13分、犯人は背後から大統領を狙撃、舞台上に飛び降りますが、その際足を骨折。 犯人はそのまま足を引きずって、劇場裏にいた馬に乗って逃走。 狙撃犯のブースは12日後に警官に包囲されたまま撃ち殺されます。
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このロッキング・チェアが大統領の座っていた席。 大体この写真を撮った自分の位置くらいから狙撃されたのでしょう。
そして致命傷を負った大統領は通りの向かいの民宿へ運ばれます。

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ここがフォード劇場の向かい”ピーターセン・ハウス”。
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大統領はここのベッドで一晩昏睡状態のまますごし、明け方7時22分にその人生に幕を下ろします。 以前ホワイトハウスの中を見学した時にリンカーン大統領の遺体を安置した部屋があったので、多分ここからそのままホワイトハウスに移動したのでしょうか。


随分と狭い部屋です。
当日は随分とごった返し、ここからアメリカ中に悲しみが広がったことでしょう。


リンカーンの死後30年、彼の墓を新たにするために一度掘り起こしたそうなのですが、確認のために棺を開けたときの保存状態のよさにその場にいた人達は驚いたそうです。
駆け足のワシントン報告でした。