Thursday, February 21, 2013

green bay

 
フットボールの街グリーン・ベイ。 ここにも何度も何度も来ていますが、今丁度寒気が入っていて極寒・・・。
昨日の休み、歩いて45分先のスタバまで行こうと思って、完全防備で出て行ったのはいいのですが、外は-6度で吹雪・・・。 さすがに45分の歩きは長過ぎました・・・。 途中除雪の出来てない道もあり、昨夜の雪の為まさに八甲田山・・・。 本気で遭難するかと思いました。

今日は天気がいいけど、現在お昼で-13度。。。 まだまだ冬は長いです。

Tuesday, February 19, 2013

milwaukee

ブログの更新が一週間遅れになりましたが、NYのバッファローからボルチモアを経由してミルウォーキーへ飛んで来ました。 ここにももう数えきれないくらい来ていますが、いつ来ても寒い。。。 シカゴのちょっと北と言うことで、同じくここも風が強いです。 見た通り川も凍ってます。 週末は-10℃以下だったし、まだまだ冬真っ只中です。
ダウンタウンから川を渡ったところに"Third Ward"と呼ばれる19世紀後半に工場などの立ち並んだ場所があるのですが、現在はカフェやレストラン、ギャラリーなどに改装されて、なかなかオシャレなエリアになっています。 途中こんなルーブル・チックな建物もあります。
インテリア・ショップなど見て歩いてたら時間を忘れます。 マーケットもあって、新鮮な魚介類やレストラン、ワイン・バーなどもあります。
 歩きついでにミシガン湖まで。
ここには新しいランドマーク的な建築物、ミルウォーキー美術館があります。 2001年にリニューアルしたようなのですが、見た感じはスペインのヴァレンシアにある芸術科学都市の一部っぽい感じ。

中からミシガン湖も眺められます。
展示は中世宗教画からコンテンポラリー・アート、工芸品まで、大体全てを網羅しています。 規模が大きいわけではないですが、のんびりカフェに寄ったりしながら休日の数時間を過ごすのには気持ちのいい場所です。

Monday, February 11, 2013

snow storm "nemo"

なかなか時間はないのですが、機会を見てはアクセルに挑戦。 
今週はショーでも一回以外は全てのショーで全てのジャンプを飛んだし、先週NYのピアニスト悟平くんに沢山メンタルなアドバイスをもらった後は、技術的に安定、いいエフェクト感を見せています。

週末には”ニモ”と言う名前の大きなスノー・ストームアメリカ東北部を襲いました。
一気に雪景色になったロチェスターですが、雪に慣れた地域なので、ショーはちょっと遅れただけで決行でした。
明日はボルチモア経由でミルウォーキーに飛びます。

Thursday, February 7, 2013

termite

手前味噌な話になってしまうのですが・・・ 兄の本が岩波文庫から出版になりました。 気になった方は立ち読みでどうぞ・・・^^;
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0296020/top.html#02

Wednesday, February 6, 2013

rochester

今週はNY州の北の端、オンタリオ湖に近いロチェスターへ来ています。
ここには世界を代表する企業の本社が3つもあるのですが、この街の発展にとって一番重要だったのはカメラ、フィルム・メーカーの”コダック”!! コダック創始者のジョージ・イーストマン(1854-1932)は、大学や音楽学校などに多大の寄付をして、ロチェスターの経済的、文化的貢献度は計り知れない様です。
 
街の中でも目立つこのクラシックなビルがコダックの本社ビル。 この世界を制覇した大企業が破産宣告したのは去年のこと。 カメラのデジタル化が進む中、同じフィルム・メーカーだったFujiフィルムと生き残り策を見付けられなかったコダックは明暗を分けたわけですが、写真、映画で一時代を築いた大企業。 このまま消えてしまうのでしょうか?
コダック・タワーは1914年の築。 当時は一番高いビルだったそうですが、街のあちこちや住宅街には往時をしのぶ素晴らしい建築物や住宅があって驚きます。 この建物もかなりの存在感です。
そのコダックのビルのすぐ近くにあるのがこのHigh Falls。 街の中を流れるジェネシー川から落ちる滝なのですが、こんな町のすぐ横に滝があるのには驚きます。
以前は発電にも使われていたようですが、あまりの寒さに滝の周辺はつららだらけです。
先にも言った通り、街には豪勢な建築物がいくつもあるのですが、ひときわ目を引くこのTimes Squareと言うビル。
アート・デコな美しいデザインのものが多いのですが、この建物も往時を偲ばせますね。 まるで夜になると屋上からバットマンが降りて来そうです。
 1823年に架けらてた水道橋。 1920年代には上に道路橋が付け加えられたようですが、この街、アメリカには珍しく随分昔から発展していたんですね。
コンタクトレンズを使っている人にはこのロゴはお馴染みですね。 そうボシュロムです。 なんとこの会社もここが本社。
もとはと言うとドイツから移民で来たボシュさんとロムさん。 お互い移民と言うことで仲良くなって1853年にメガネや望遠鏡をドイツから輸入するお店を開業。 事業はなかなか軌道に乗らなかったものの、1863年に道端で拾ったゴムシートからメガネのフレームを打ち抜くプレス機を開発して、大量にフレームを生産することに成功。 ボシュロム・オプティカルとなったそうです。
その後1926年にはあのサングラスの代名詞的存在”レイバン”を開発。 現在レイバンは売却されているので別会社。
そして1971年には現在一番知られているソフトコンタクトレンズを世界で初めて実用化に成功。 現在はコンタクトレンズをメインに事業をしているようですが、そんな世界的大企業も初めはロチェスターの小さなメガネ屋さんだったんですね。
そして、このロチェスターで創業した企業がもう1つ。 コピー機などで有名なゼロックス。 本社はコネチカットにあるのですが、1906年、この地で印刷紙や関連機器を製造する会社として始まりました。
”コピーして”と言うことを”ゼロックスして“と言っていたのは日米共通。 動詞にもなってしまう大企業。
さて、カーネギー、ロックフェラーと並んで篤志家だったコダック創始者のジョージ・イーストマン。 音楽にも随分と思い入れがあったようで、現在アメリカでもトップ・レベルの音楽学校”イーストマン音楽学校”を創設しました。 このイーストマン・シアターではほぼ毎晩何かの演奏会が行われているようです。
昨夜は"Eastman Philharmonia"によるマーラーの交響曲第4番他のコンサートがあったのですが、入場料は無料。 誰でも見に来ることが出来ます。
写真では分かりにくいですが、天井にはかなり大きく豪勢なシャンデリア!
学生さんのオーケストラだし・・・と思って行ってみたのですが、まぁ驚きました! 会場のコダック・ホールの美しさ、音響の良さもさることながら、オーケストラもプロ同様。 あまり得意ではないマーラーも素晴らしい演奏で聴かせてくれました。 コンサートマスターも素晴らしかった!
いやぁ・・・こんな演奏会が無料で、しかもお客さんも点々としか入っていないなんて本当に贅沢の極み! 自分がここに住んでいたら毎週聞きに来てるだろうなぁ・・・。
素晴らしいコンサートでした。
次の日の休みは街のちょっと外れにあるジョージ・イーストマンの邸宅へ。 ここは現在写真などの博物館になっています。


写真に関する展示室はたった2つしかないのですが、写真やフィルムに関しての歴史が簡潔に展示、説明してあります。
昔はこんなに大きな機材でフィルム撮影していたんですね。 コダック中心の展示と言うわけではありませんでした。 普段は写真のエキシビジョンなどもやっているようなのですが、きょうはな~んにも無かったです。
展示室を奥に進むと彼の邸宅に入ります。 大変豪勢な造りで、当時の写真と見比べながら見学。 ここはダイニング・ルーム。
ここはサン・ルームですが、彼はここで朝食など摂っていた様ですね。
イーストマンは農家の末っ子として生まれると、13の時に父、16の時には姉も失い、いつかは苦労して自分を育ててくれた母に孝行をすると誓っていた様です。
彼は生涯独身だったのですが、ビジネス仲間の奥さんとはプラトニックな関係を続けたそうです。 篤志家としての貢献は計り知れず、子供たちが大好きで、無料でカメラを配布したりもしたそうです。 大学、医療機関への寄付など、当時の1億ドルを超えたようです。
アフリカのサファリへも2度行ったそうで、彼の撃った大きなアフリカゾウの剥製もあります。 もともと象牙は一本しかなかったそうで、それは象の下に別で展示してあって、剥製の牙は木製だそうです。
この毛皮のチーターも彼が撃ったのでしょうか?

ベッド・ルームも日当たりが良くて気持ちよさそうだねぇ・・・。
エントランス・ホール。 まぁ、なかなか美しい建物でした。
さて、そんな大事業を起こして世間に多大な貢献をした彼ですが、晩年の2年間は体の不自由になる病気になり、車椅子の生活だったようです。 体の痛みと衰えで憂鬱になり、1932年"My friends, My work is done. Why wait?"(友よ、私の仕事は終わった。なぜ待つのか?)の遺書を残してピストルで自らの生涯に終止符を打ったそうです。

Friday, February 1, 2013

can't stay away from manhattan

大変寒かったカナダでの1週間を終えて、再びアメリカのBinghamton,NYに戻って来ました。 夜中の国境越えバス移動の後、朝からグレーハウンドに乗って今度はマンハッタンへ! 再び3日間のNYヴァケーションに行って来ました。 週明けから寒気が和らいだのはいいのですが、終始冷たい雨が降ったりと天気はいまいち・・・。
さて、再びメトロポリタン・オペラですが、今夜は今シーズンの新作、ヴェルディの名作”リゴレット”のプレミア! 演出家はミュージカル"Spring Awakening"や"American Idiot"でトニー賞を受賞しているMichael Mayer! 彼の演出は大変独特で、コンテンポラリーな部分を持ちつつグッと作品の中に引き込むテクニックが駆使してあって大好きです。
そんな彼が、今回原作の16世紀のイタリアと言う舞台設定を1960年代のラスベガスに移動。 どんな舞台になるのか大変楽しみでした。
プレミアムとあって、普段はない様なカラフルなテーブルのセッティングなどもあって、着飾ったおじちゃんおばちゃんの社交場となっていました。
さて感想はと言うと、自分は大好きでした。 個人的にはオペラは古典なままの演出が好きなのですが、ラ・ボエームや椿姫、リゴレットなどはいつの時代にもストーリーがしっくりとくるようで、カラフルなネオンやダンサー、ギャンブル・テーブルにトップレスのポールダンス。リゴレットに呪いをかけるモンテローネ伯爵に至ってはアラブの富豪・・・。 かなりシニカルな演出もあって、何度も会場にどよめきが響き渡りました。 メトロポリタンも大胆なことするなぁという印象ですが、ほとんど違和感は感じませんでした。
"Spring Awakining"チックな演出もそこここにあって、ライトと暗闇のコントラストに味があります。
 
指揮  Michele Mariotti
リゴレット  Zeljko Lucic
侯爵  Piotr Beczala
ジルダ  Diana Damrau
 
 
第一幕の舞踏会の場面。 ここはラスベガスのカジノ。 次から次に女性を手玉に取る楽しみを歌うプレイボーイな公爵"Questa o quella(あれかこれか)"。
呪いを受けたことが頭から去らないリゴレットが家に帰って娘ジルダに迎えられるシーン。 ジルダ役のDiana Damrau。 彼女の舞台を見るのは2度目ですが、透き通る歌声に”ほへ~っ”となりそうです。
これはメットの舞台ではありませんが、侯爵役のPiotr Beczalaが別の舞台で歌った時の有名な"La donna e mobile(女心の歌)"。 メットではもっと陽気な好色な雰囲気で歌っていました。
字幕も現代風に訳してあって、それも面白かったし、新しい風が吹き込まれたのは確かだと思います。
最後にはMichael Mayerも舞台に登場。 盛り上がりました。
次の日は朝からブルックリンの"Dvir Salon"へ。 もう知り合ってから随分と長くなるけど、いつまでも仲良くしてくれる美容師のなほちゃんの元へヘア・カットに。
なほちゃんに切ってもらうのはこれで3度目ですが、いつもスッキリ丁寧に切ってくれて上手です。 いつまでもNYで頑張ってる姿にはエネルギーもらえます。
NYで髪切りたい時にはぜひ訪ねてあげてください!^^
http://www.dvirsalon.com/
Uptownで別のショーにいるDoraがマンハッタンに出て来てくれたので合流! 彼女の希望でラーメン屋へ。 最近話題になっているWest 52ndにある“鳥人ラーメン(Totto Ramen)へ。
昼過ぎだったのに店内が狭いこともあって席待ち。
スープも美味しいし、なかなか満足だったけど、リニューアルしたSapporoの方が個人的には好みだし、タイムズスクエアにも近くていいかも・・・。
昼間っから日本酒。 ま、お休みなので許して下さい。
http://tottoramen.com/
しばらくDoraとカフェに行ったり街歩き。 ブライアント・パークは天気が悪いのにスケート客も多い。
バックにはエンパイア・ステイト・ビル。
以前ブログにも書いたことがありますが、NYパブリック・ライブラリーにはクマのプーさんと仲間のオリジナルのぬいぐるみがあると聞いていたのですが、せっかくブライアント・パークまで来ていたので、Doraと一緒に確認して来ました。 ライブラリーは豪華なヨーロピアンな建築で人目を引きますが、なかもお城のように豪華。
これが見付けたプーさんとその仲間。 主人公のクリストファー・ロビンが実際に子供の時から所有していたぬいぐるみで、一階の子供の本のセクションに展示してあります。
歯医者の治療が長引いて掛け込みでメトロポリタン第2弾!
この日の夜はロッシーニの"Le Comte Ory(オリー伯爵)"。
話は、好色なオリー伯爵が行者や尼僧に扮しながら十字軍として出征した旦那の留守を待つアデル伯爵夫人に言い寄るも、小姓と夫人に散々に打ち負かされるというコメディー。 この若い小姓はメゾソプラノの女性が演じるので、3人がベッドでドタバタを演じる場面はちょっと微妙・・・。
このテノールのJuan Diego Florezですが、彼の気持ちのいいほどスムースな高音には惚れ惚れしますね。 まっすぐに耳に届く声は気持ちがいいです。
次の日は朝から再び歯医者・・・。
今NYはレストラン・ウィークと言うのをやっていて、高級レストランのランチが$25、ディナーが$38と、破格値で楽しむことが出来るのです。
と言うことで、ミシュランの3つ星シェフJean Georgesが初めにオープンしたアッパー・イーストにある"JoJo"へ。
かわいい店内で昼間から美味なフレンチを頂きました。 今までで一番感激したフレンチはパリのメゾン・バカラでしたが、ここの松の実の散らしてあるアーティチョークのサラダも、ちょっと苦味の利いたマッシュルームと食べるミディアム・レアのサーモンも”おいしゅ~ございました”。
夕方から再び歯医者へ。 あぁ・・・忙しい。
その足でイースト・ヴィレッジにあるなほちゃんの旦那さん(ニューヨークを拠点に活動するJapanesePunk"Peelander-Z"アーティストさんhttp://en.wikipedia.org/wiki/Peelander-Z) の働く"Pianos"へ。 仕事の終わった西川悟平氏も合流。 また3人で会えました!! 去年からピアニスト悟平ちゃんはメジャーに活躍していますが、毎年一度は変わらずこの3人で会えて、ほんとに心の落ち着く友達です。
出会ってからもう随分長くなるけど、みんなそれなりに異国の地での自分の場所を築いていて、その頑張りにはいつも刺激を受けます。 悟平ちゃんのアーティスト、パフォーマンスに関する話の数々にもいつも救われてます。
これからもみんな仲良くしてください!!^^

早朝にマンハッタンを経ってビンガムトンへ戻って来ました。 ここの今朝の新聞に自分の記事が2ページにも渡って載りました。 ウェブにも載っているので、また皆さん頑張って訳してみて下さい! http://www.pressconnects.com/apps/pbcs.dll/article?AID=2013301300087&nclick_check=1