心が震える瞬間を日に何度も経験する5日間を終えて、クルーガー国立公園から帰ってきました。 今日ケープタウンを発って帰国の途に着きますが、何とか頑張ってブログを書き終えたい・・・。
クルーガー国立公園は四国とほぼ同じ広さを誇る、自然動物を保護する広大な自然保護区ですが、私営公園も隣接していて、最近は世界のトップリゾートホテルがいくつも建つ観光地でもあります。 とは言ってもなかなかここまで来るのは一苦労。
なるべく詳しくここ数日間の経験を書いてみたいと思います。
ケープタウンからヨハネスブルグまで2時間、そこから1時間弱のフライトで、夕方5時にクルーガー・ムプマランガ空港に到着。 すでに開けた台地が広がっていて、これから始まる旅に胸がソワソワ。。雰囲気たっぷりの空港で車を借りていざ出発。
とは言っても今夜は車の中で野宿の予定。 と言うのも、公園は動物が園外に出ないように、すべて周りを電気の通ったフェンスで囲っていて、入園できるゲートが開いているのは、ドライブの可能な日の出ている間のみ。 この時期は朝の6時から夜の6時までの12時間。 なぜかと言うと、日が暮れると動物の活動が活発になるので、ガイドなしでの行動は大変危険。 あと、街灯というものは全くないので、これまた大変暗くて危険。
と言うことで、今夜は2時間半離れたGowrieGateの近くまで運転しながら、野宿の出来る場所を探すことに。
すぐに日も暮れて走るものの、どこを見ても車を降りることさえ危険な雰囲気。。 カージャックも怖いし、とりあえず飢えない為にガス・ステーションで食料購入。 この辺りも危険信号のアンテナ3本! これじゃ野宿する場所なんてあるわけないよなぁ・・・。
と、ちょっと走ったらKFC発見! 車を離れて店内で食べるのは怖いので、とりあえず持ち帰りにして車にすっ飛んで帰る。。 KFCは新しく、店内もきれいなものの、カウンターにはワイヤーが縦横に張り巡らされていて、強盗が飛び込んで来られない仕組み。。。 やはりこの体の感じる危険信号は当たってる。 車に無事に戻って食料ゲット!!
野宿の出来る場所も見つからないまま運転続行。 途中からは延々と舗装もしていないアフリカの村の中をガタガタ走行。 結局最終的にはGowrieGateに夜10時頃に到着。。。 ゲートの管理官がいたので、ここで朝ゲートが開くまで駐車させてもらってもいいか訪ねるとOKとのこと。
寝場所ゲット!
ミネラル・ウォーターで、360度の満天の星空、眩い天の川の流れる下で歯磨き。
おやすみなさい。 Zzzzz.....とはいかず、あまりの寒さに何度も起きてエンジンをかけて暖房マックス。 それでも十分寝られたかな?
早朝5時に誰かが車をノックする音で起床。 誰だぁぁ??? と寝ぼけ眼でドキッとしていると、管理官さんが”もうゲートが開いたよ”とのこと。 優しい人だ。
とは言っても、今日行くホテルのチェックインは午後。 急ぎでもないのでもう一時間寝て出発。
ゲートで入園料と書類へのサインなどをして私営公園のSabi Sandsへいざ!
公園内は案内表示もしっかりしていて親切。 みちは同じく舗装はされていなくて、周りのブッシュにはすでに動物達が隠れている気配。
早朝の冷たい空気が気持ちいい。
と、朝の7時には今日の宿泊先"Cheetah Plains"に到着。 すぐにオーナーさんが出て来てくれたので、早く着き過ぎてるんだけど、コーヒーでも飲みながらチャックインまで時間を潰させて欲しいと交渉。 と、カウチのある展望ラウンジに案内してくれてコーヒーのサービス。 ランチまでには時間があるから、早めにブランチを用意してくれるとのこと。 親切なことこの上なし。
コーヒーを飲んで目を覚ましていると、裏の池からブホーンと大きな音。カ、カバ?。。。 の鼻の上に鳥??
水中に潜ったまま時々鼻だけ出すカバを眺めていたら、近くで黒い物体・・・。”Nyala(ニャーラ)”です。 ホテルの敷地の周辺には大型の象などが侵入しないように、電気の流れるワイヤーが巡らされているのですが、それ以外の猫類やこのような動物は平気で入ってきます。
”Cape Glossy Starlin” この鳥は園内あちこちどこでもいっぱい飛んでいるのですが、なかなか鳴き声も大きく、青や緑のメタリックに輝く羽は大変に美しいです。
未だカバは潜ったまま。 なかなか全体は見せてくれません。。
”Red-headed Weaver”。 頭の赤いキツツキもあちこちに飛んでいて、コンコンと木をつつく音も響きます。 とにかく鳥もいっぱいで、いろいろな鳴き声があちこちから響いてきます。
こちらも園内あちこちで見かける、ライオンキングにも登場するザズーこと”Southern Yellow-billed Hornbill”。
用意してくれたブランチをオランダから来た家族と食べているとカバが出てきたとのこと。
で、でっかい!!!
動物園ではあまり草むらを歩くカバは見ることがありませんが、いやぁ、迫力満点。
プールサイドに座ってカバの動きや鳥の声を聞いているだけでも時間の経つのを忘れてしまいます。 すでに大自然の中に身を置いている感じが沸いてきます。
青紫に輝く鳥発見。 ”Malachite Kingfisher”。 何度もくわえた魚を柱に叩き付けて気絶させようとしていて、生き物のいろいろな行動が間近で観察できます。 どの動物もあまり人間を怖がっていない感じ。(でもこれは後で間違いだと分かります。)
今度は何頭もの”Waterbuck”が登場。 みんな交代で水飲み場に現れるみたいで、オーナーさんに聞くと、どんな動物でも現れるとのこと。 ライオンがゴロゴロ寝ている時もあるし、象が団体で来たり、サイも水を飲みに来るとのこと。 この時点では信じ難かったのですが、後の数日間でそれが特別なことでもないことが分かってきます。
ウォーターバックはお尻に白い輪の印があるのが特徴的。 インパラなどもお尻に黒くMの印があるのですが、これは草むらで肉食動物が彼らを見た際に、その印のお陰でそこに動物がいるとは認識されにくくなるそうです。
スタッフも大変親切で、とっても素敵な宿。
さて、アフタヌーン・ティーの後、3時半、ついに午後のGame Driveに出る時間になりました。 このゲーム・ドライブとは、ジープに乗ってサバンナを走って動物を探しに行くと言うもの。 動物の活動の活発な夕方から夜、早朝に乗り出すのですが、これがここでの最大の目的。
ホテルのゲートを出たらすぐに現れたのがプンバこと"Warthog"。
尻尾をピンと真っ直ぐ立ててちょこちょこと走る姿がとっても可愛らしく、何度見ても顔がほころんでしまいます。
と、これまたすぐ近くで初めて象に遭遇。(その後はあちこち、どこででも出会うのですが・・・)群れでの移動を見ていると、どんどんこちらに接近!
ついに自分たちの真横を通過。 大接近です。
あまりの巨大さと大迫力に言葉を失いました。 木々を倒し、草を踏みつけながら、まさに大地を響かせて土埃と共に移動する姿には圧倒されます。
母象の足の間にはちいさなちいさな子象。 何度も蹴飛ばされながらも懸命に大人にくっ付いて移動。 自然への畏怖をも覚えるような怒涛の中に、小さな懸命な命も紛れ込んでいて、ドライブの始めから震えを覚えます。走っている最中は常に左右を見渡しながら動物探し。
と、巨大な象発見。
このように大きな象は随分と数も少なく、珍しいとのこと。 牙も大変立派で大きく、ここまで大きい象となると博物館などが標本としても欲しがるのだそう・・・
遠くにシマウマ。 どうしてこんなに美しい模様になったんでしょう。
ウォーターバックの角の美しいオス。
車で走行していると、ごくごく間近に接近するのですが、このウシ科の仲間はみんな自分たちを凝視、観察しています。 ほかの動物もほぼ逃げる様子がなく、手の届きそうな位置で観察が出来ます。(その不思議は後に説明。)
インパラの群れ。 この背中に止まっている鳥は
インパラは後ろ足にと太ももの付け根に黒い斑点があるのが特徴的。 動物の柄全てには意味合いがあって、やはり草むらで他の動物に見付けられにくくする為。 このサバイバルな一生を生き抜いてDNAを存続させる知恵ですね。
朝からこの近辺を移動していると言う”Buffalo”の大きな群れ。 出来れば朝からこの群れを追っかけているライオンを発見しようと言う計画。
ここで”BIG5”の説明。 ゲーム・ドライブの中でまずみんなが探す目標とするのがこの”BIG5”で、ライオン、ゾウ、サイ、バッファロー、ヒョウの5種類で、みんな広大な台地を移動しているので、やはり全てを見付けるのは困難とのこと。 こればかりは出会いの運が大切!
低い地響きのような音を立てながら、ノシノシと行進をするバッファロー。 巨大なウシのようですが、大変立派な角を持っています。
人が地面を歩いている時にこの一瞥喰らうと、人は命の危険を覚悟するそうで、大人しそうに見えても、実際は出会うと一番恐ろしい動物のひとつだそうです。
親バッファロー、子バッファロー、200頭近くの大移動。日もすっかり暮れて、急激に気温が低下。 数日間を過ごして驚くのですが、ここでは太陽が沈むと、まるで急に夏の日差しの中から、クーラーのガンガンに効いた部屋に入る感じ。 瞬時に急激に気温の下がる様子に驚くのと、窪地を通過するときの冷たさにも震え上がります。
日が暮れるとサーチライトを左右に、しかもかなりのスピードで振りながら動物をサーチ。 本当にこんなスピードで動物が見付かるのか不思議なくらいなのですが、”みんな今の見た?”の問いかけにみんな”???”。 車をバックさせてみると、木の上にカメレオン。 ガイドさんは、かなりのよそ見をしながら片手で悪路を運転して、片手でサーチライト。それでもこんな木の上にいるカメレオンまで発見できるなんて・・・やはりプロ!
一度バッファローを離れたものの、再び群れの風下に回ってライオンのサーチ。
と、暗闇の道の上についに発見! 威風堂々のライオンです!!
いやぁ・・・ 初めてこの自然の中で野生のライオンに出会うと、やはりちょっとした恐怖と、その堂々たる姿に圧倒されます。
メス2頭でバッファローの群れを追っていたのですが、途中まで追跡した後草むらに見失いました。
夜7時、3時間半のドライブ終了。 すでにビッグ5のうちの3つを制覇! 初回のドライブから感激の連続でした。
ホテルに帰ったら火を囲んでのディナー。 ちゃんとしたコース・メニューで、星空の下、火を囲んでの食事はなんとも贅沢。 前日の野宿と違い、素敵な夜でした。
後、宿はロッジで別れているのですが、太陽が沈んでいる間は一人でロッジの外に出ることは禁止! 夕食の場所から帰ったりも全て引率が必要。 なぜなら? 始めにも説明した通り、どんな動物でも敷地内に入って来られるから。 ライオンなども平気で歩き回っていることもあるとか。。。 開くまでフェンスは大型動物用。
ぐっすりと寝たら朝5時起床。 外はまだ真っ暗ですが、Morning Game Driveの時間。朝ロッジにウェイクアップ・コールと共にフレッシュミルクと軽食を持ってきてくれて、軽く食事をしたら5時半に出発!
冷え切った大地を走っていると、しばらくすると空が白み始めてこの美しい朝焼け。 滞在中この夕焼け、朝焼け、満天の星空には毎日感激でした。
ゲームドライブをしていても、ほとんどの時間は神経を張り詰めさせて動物サーチ。 それだけに動物に出会うとドキッともするし、感激もひとしお。
遠くに一人で食事中の”Bluebeest(ヌー)”。 ヌーは普段は群れで行動しますが、滞在中このように一頭で行動するヌーも度々見かけました。
まるで朝の牧場風景ですね。 可愛らしい瞳をしています。
この作り物のように色鮮やかな鳥は”Lilac-breasted Roller”。
2羽で付近を飛んでいましたが、ちょっと大きめのこの鳥に出会ったのはこの時だけ。 羽を広げて飛ぶ時も、まるで空に色を撒き散らしているかのよう。
と、地面に首を突っ込んだ動物発見。
”Steenbok”でした。 小柄な体格と小さな角が特徴。 凛とした姿です。
ひらけた場所に出ると、そこにはヌーとシマウマの群れ。
テレビで見たことのあるようなサバンナののどかな朝の風景。
平和な景色です。
宿の近辺に戻ったときにメスのライオン2頭発見。
宿の裏庭のすぐ近くで、朝食の準備や人の話している音も聞こえる距離。 やはりホテルの敷地内に侵入してくる話は大げさではない・・・。
車を停車してしばらく観察。
ごく間近を通過。 迫力満点。
この木を見て状況が分かるでしょうか?
下にはハイエナ。
と、木の上にはヒョウです! その上には食べかけのインパラが引っ掛けてあって、お腹いっぱいでぐっすりと言ったところでしょうか。 ガイドさん曰く、この図は昨日から同じだそうで、下でおこぼれを待つハイエナも気が長いなぁ・・・。木の上までちょっと遠くてヒョウを余り観察できなかったのが心残り・・・ でもビッグ5のうち2日目にして4つ制覇。
この4WDで、どんな茂みでもバキバキ進入していってしまいます。
湖のほとりでスナックタイム。
そこには水遊び中のカバの子供2頭と・・・反対の岸にはクロコダイル。 あまり水辺に近づくとさらわれる危険有りなので注意!
と、帰る途中にも象の群れに遭遇。
車の中からの景色はこんな感じ。 実際動物達との距離は大変近いです。
みんな朝の食事中。 器用に鼻を使って草をむしり取っています。
10時には宿に帰って来ました。
自分たちのロッジ。 この目の前まで動物達はやって来ます。
ここが裏の池。 ここに座っているだけで沢山の動物たち、鳥たちに出会えます。
ブランチを頂いて、楽しかったCheetah Plainsともお別れ。
一度Gowrie Gateを出て、今度は国立公園の入り口Orpen Gateを目指します。
この道のガタガタが運転中結構負担。。。 (車から降りていますが、これは公園外。 公園内で車から降りることは禁止されています。 茂みから何かに出て来られるリスクを考えると当然ですね・・・)
2時間ほどのドライブの後ゲートを通過。 すぐにブンバのお出迎え。
このような道が延々続きます。 園内の制限速度は広い道で50キロ、このような道で40キロなのですが、いつ動物が出てくるのか常にドキドキしています。 後、普通のドライブと違い動物達を探しながら走っているので、結構神経は使います。 でも、お昼をはさんでの数時間はキリンや象、シマウマやインパラなど以外はほとんど見ません。これも沢山生息している”Kudu”のメス。 オスには大変立派な角があります。
さて、2時前には本日の宿”Hoyo Hoyo”に到着。 ホヨホヨとは現地で"Welcome"の意味。
デッキからの景色。
こじんまりとした素敵な宿。
寒いのでプールでは泳げませんが、ここから動物たちを眺めるのも楽しそう。シマウマのラグはあちこちで見かけるのですが、顔が生々しくて、上を歩くのをためらいます。。。
こちらが今夜の自分たちのロッジ。
部屋のデッキからの眺め。 すぐ横の茂みでは”Bushbuck”が食事中。
基本宿でゆっくりする時間は少ないのであまり関係ないのですが、部屋もとっても素敵。 こういうところにカップルなんかで来ると素敵なんでしょうねぇ・・・。 自分はあくまで動物観察!
遅めのランチを頂いたら、早速3時半から午後のゲーム・ドライブ。 自分たちは別の宿から来る4WDに乗るらしく、待たされること30分。。。 陽は傾き始めるし、ゲームドライブの時間が短くなるし、ちょっとイライラ。。。 でも、実際車が来るとオーストラリアからの3人組だけしか乗っていなかったので車はガラガラ。
さて、走り始めてすぐにガイドさんの”今の見た?”の問い。再び木にくっ付いているカメレオン発見。 車を止めて”そこにいるの分かる?”と言われても見付けるのに苦労するのに、車で走りながら瞬時に見付けてしまうガイドさん、動体視力半端ないです。
カメレオンって小さな可愛らしい爪があって、手に乗せるとその爪でキュッと掴まれます。 手に乗せている間にも色が変わってきている・・・。
仕切りなおして出発! と、ガイドさんよりも同乗していたオーストラリアの女の子が”今何かいた!”の声。 バックしてみると・・・
なんともラッキーなことに、茂みの向こうにチーター!!
アリ塚の上に立って、仲間を呼ぶ声を出しています。 かっこいい!と、しばらく待っているともう一頭。
2頭が座ったところで木々を分けながら大接近! 随分な音を立てながら近づいているものの、チーターはこちらをさほど気にしていない様子。
逃げる気配を全く見せないまま大接近しました。
小さな頃からテレビでも見慣れた風景か、手の届くような目の前に広がっています。
チーターはクルーガー全体での個体数が120と随分と少ないです。
しばらくすると自分たちが発見した情報が無線で伝わるので、他数台の4WDも到着。 ちょっと嫌になったのかチーターは移動開始。こうやって茂みに身を沈めると見えなくなってしまいそうです。
随分と長い間観察した後、2頭は別の場所へ。
こんな近くにいても大丈夫。
その場を離れて、今朝ライオンがバッファローと捕まえて食事をしていたという谷へ行ってみることに。
いました! 2頭のオスライオン。
一頭はバッファローのお尻をむしゃむしゃ。 骨ごと噛み砕く音が生々しい。 ライオンの口の周りは血で真っ赤。
その隣でお腹をパンパンに膨らませたもう一頭がくーすか。。。
ころころしたお腹が可愛らしい。。。 うちのネコと寝ている姿が一緒。。。
その近くにはハゲワシ。 お馴染みの風景です。
弱肉強食な場所を後に、再び夕暮れ時の草原へ。
と、キリンの群れ横断中。
普通は車から出られない園内でも、ガイドさんと一緒ならオッケー。
美しい空を眺めながらワインを頂きます。 あぁ・・・最高!
見えないかもしれませんが、道の向こうにはインパラの群れ。
日が暮れます。真っ暗になってから現れたのがこの”Serval”。 足の長いスレンダーなネコと言った感じです。
きれいな模様も特徴です。
すばらしいチーターとの出会いのあった今夜のドライブも終了。
寒さに震えながら宿に戻ると、あったかいお手拭タオルでお出迎え。夜はまた一段といい雰囲気。
ディナーをしながら同席のニュージーランドからのおばちゃん二人曰く、昨日はずっと象が宿の中を歩き回っていて、デッキの向かいにはサイが2頭ウロウロしていたとのこと。 いやぁ。。。早くサイにも会いたいなぁ!
ここの宿には電気のフェンスも付いていないので、こここそ暗闇は危険。 ちゃんとエスコートしてもらってロッジへ。 素敵なバスタブにバスソルトまで付いていたので、今夜は久し振りにのんびりお風呂にでも浸かろう・・・と思っていたのにぬるま湯しか出ない・・・ うぅ。。。お湯切れです。 しかも部屋の暖房がきかないよぉ。。。 ぬるま湯で砂埃でバサバサになった髪の毛だけ洗ったらベッドに潜ってすぐ消灯。
いつもの通り早朝5時起床。 用意されていた暖かい飲み物を飲んで(でも体は寒い・・・)5時半に出発。(今回もよそからピックアップが来るので30分遅れ。 でも、昨日出だしから運がないなぁと思ったときにすごい出会いがあったので、今回はイライラせずに、外をランニングして体を温めながら待つ。)
かなり低い気温の中をオープンな4WDで走るので、防寒用のポンチョを借りていても顔は痛いくらい。 この日は気温が低いせいで、インパラすら見かけない有様。と、やっと大きなキリン発見。
ちょっと小さなキリンも。
その後も何にも出会わないまま、ただただ寒い大地を走り続けること40分ほど。
ついに待ちわびていたサイを遠くに発見!!! 思わず声が出ます。
どうやらこちらの方向に向かって歩いていると言うことで、車を止めて待つことに。 なんと幸運なことに、生息数が少なくてなかなか出会えないクロサイ。 その数はクルーガー全体でも350頭。 しかも随分と歳を重ねた巨大な角を持つクロサイでした。 まるで鎧をまとったかのような巨体に息を呑みます。
徐々に接近してきて心臓もバクバク!
もうすぐ近くまでやって来ました。 もう圧巻です。
どうやら道を横断するらしく、車を前進させて接近。
この巨体を見てください! のしのしと大地を踏みしめて、威圧感たっぷりです。歳をとっているので、目は涙を流しているよう。
乱獲されて急激にその数を減らしたサイですが、この立派な角が生き残ってきた強さを伝えています。
ちなみに角はシロサイもクロサイも同じ価格で取引させるらしく、ここまで大きな角になると、買取だけでも600万円くらいになるそうです。 収入の少ない国の人たちにとっては黄金のような存在なのでしょうね。
ガイドさんがサイの声真似をすると、通り過ぎようとしていたサイが”キッ!”とこちらを振り向きました。 優しいまなざしをしているのに、この時の動きの早さ。
その後真横まで車で接近した際に、驚いたサイが向かってくる素振りを見せたのですが、この時ばかりは”あぁ・・・この車はひっくり返される・・・”と思ったほどびっくりしました。
こんな1.5トンほどもある大きな体でのしのし歩いていても、向かう時のあの俊敏さは恐怖を覚えるほど。
いろんな意味でドキドキが収まらず、興奮冷めやらずです。
そのまま車を走らせて、昨日のライオンが食事をしていた谷へ。と、今日は雄ライオン3頭がお腹をパンパンにしてゴロゴロ。。。 と言うことは?!
バッファローはスペアリブ状態。。。 ごちそうさまになっていました。
満腹なライオンは目もうつろ・・・
腹いっぱいで満足じゃ~っ!といったところでしょうか?
何分眺めていても飽きない風景でした。
帰り道、木にとまる”Tawny Eagle(ソウゲンワシ)"発見。気温のせいであまり多くの動物たちには出会えませんでしたが、なんと言って成果はクロサイ! あの堂々とした姿は忘れられません。
10時に宿に帰ると、デッキの向かいにインパラと”Chacma Baboon(チャクマヒヒ)”の群れ。 水場があるので、常に何かの動物が来ているのですが、このまるで人のような仕草をするヒヒ。 キャンプを荒らすので嫌がられたりもしますが、なんとも愛嬌はあります。
朝食をしているとキリン登場。 朝ごはんをしている横にキリンが歩いてくる状況って想像が付きます??冷え切った体を太陽で温めつつ、食後のコーヒーを楽しみながらキリンを眺める。 現実離れした世界です。
このワイルドなかんむり羽を持つカッコウの仲間かなぁ・・・ ”ウェ~~ッ”とひょうきんな鳴き声で、木の実を食べてはデッキの上に種を落としてきます。
眺めていると、子供のヒヒ同士でじゃれ合って遊んでいたり、まるで人間と行動が同じ。 微笑ましい景色です。
ヒヒ、プンバ、インパラ、シマウマにキリン。 宿のデッキの前だけで野生の王国です。のんびりこの風景を眺めたらお昼前に出発。 今日から2夜はキャンプへ宿泊です。 ラグジュアリーな生活とはお別れ。
今日向かう先は50キロほど離れたSatara(サタラ・キャンプ)。
道中水場のほとりにごちそうさまの残骸。
行儀よく一列に並んで歩いてきたインパラ。 水を飲むのも横一列。
Sataraに近づく頃カバの群れ発見。 これだけ大きな生き物が集まっていると、存在感が半端ではないです。
水があるということは・・・ そこにはクロコダイル。
まだキャンプへのチェックインには時間もあったので、少し足を伸ばして有名な
”バオバブ”の木を見に行くことに。 星の王子様でも有名ですが、この太い幹、不思議な姿ですね。 いつの日かマダガスカルのバオバブ街道も歩いてみたいものです。
夕方前にはチェックイン。 プライベート・ロッジとは違い、やはりここは親子連れも多く賑やか。
今日はナイト・ゲーム・ドライブということで、大型のトラックで夜8時に出発。
キャンプ慣れした家族は自分たちのサーチライトも持っていて、ライト数個で動物サーチ!
茂みの中にServal。 暗いのと動きが早いので写真には撮れていない動物もありますが、”African Wild Cat”はまさにネコ。 普通のネコとも交配出来るほど種類が近いそうです。 あと、ネコ科に見える”Civet”も時々見掛けました。 ちょっと臆病なのかすぐに逃げてしまうのですが、体はネコ、顔はタヌキと言ったところでしょうか。 ネコとリスの間のような、体の小さな”Genet”もいました。
道の脇でガサガサ。 ”Porcupine(ヤマアラシ)”です。 動く度に無数の棘がガサガサと音を立てます。 このヤマアラシも夜が更けないと出て来ないそうです。
あと、ライオンも遠くに見掛けましたが、月が出ている間はあまり活動しなくて、本当に真っ暗になった時に動き始めるそうです。
”Black-backed Jackal(セグロジャッカル)”。 ヘッドライトに照らされる車の前を、しばらくの間走り続けていたのですが、ふさふさの尻尾を振りながら歩く姿は本当に可愛らしく、小型犬と言った感じ。
10時には終了。 今日も沢山の動物達に出会えました!
今朝も5時起き。今日はウォーキング・サファリというウォーキングのツアー。 車で30分ほど走ったスウェニ川付近まで行って、空が白むのを待ちます。
明るくなり始めたら準備開始。 普段車の外に出ることも出来ないこの大地を徒歩で歩くと言うことで、いろいろと注意事項がありました。
まずレンジャーは2人で、ライフルに弾を十分に装填。 参加は少人数ですが、みんな歩く時は一列。 これは自然界ではみんな一列になって歩くので、人もそれに従うと言うこと。 歩いている際の会話は禁止。 動物はかなりの距離でも人の声を察知するので、聞かれてしまうと何にも出会えません。プラス、話し声で動物の発する危険信号が聞こえなかったら困る為。 話せるのはレンジャーの人がOKする時のみ。 危険に遭遇しても絶対に走ることは禁止! 走ると動物は追い掛けてくるし、ここに人間より足の遅い動物はカメ以外にはいないとのこと。
危険信号を察知した際にはレンジャーの人の後ろに待機。
ライフルを使用するような事態が起こらない為に、みんなで協力して歩かなくてはいけません。
レンジャーの人、歩き始めると随分とスピードが速く、同じペースで歩くのはちょっと大変。
と、大気の揺れるような低いライオンの鳴き声。
手の合図に従いながらライオンのいるであろう方向に足音を忍ばせて接近。 歩く際には枯れ草の音を抑える為に足を上げながら歩きます。 ライオンのすぐ近くであろう丘まで上がって見渡すも、すでに姿を隠した様子。 ライオンを含めどの動物も、人間の気配を感じたらまずすぐに逃げてしまうそうです。 それはなぜか? それはアフリカの人たちが長い歴史の中で動物たちを狩って来たので、どの動物のDNAの中にも人間は恐ろしいものと言う意識が植え付けられているから。
ではなぜ車だと急接近しても大丈夫なのか? それは車を1つの大きな生き物として認識しているから。 なので、どんなに近くで動物を眺めていても、一歩車から出ると一目散に逃げて行きます。
ライフルを構えつつ緊張の中ライオンがいたであろう付近を通過。
ひらけた場所に出て足跡講座。
どれがどの動物の足跡かと言うこと、足跡の重なり具合でどのくらいのスピードで歩いているかが分かることの説明、どの足跡も三角形の頂点のの方向に向かって歩いているということなど、興味深い話をいろいろと聞かせてもらいました。
この象の足跡。 自分の足と比べるとこんな感じ。
と、遠くに象の群れ。 風下の丘に登ってしばらく観察。
この丘は風下+象にとっては逆光になっていたので、人の姿を認識することが難しく、こちらに向かって徐々に接近しても、逃げる気配はなし。
再び自分たちが歩き始めようとして足音を立てた瞬間、そんなに大きな音でもなかったものの、遠くでそれを察知した象の群れは、巨体を揺らしつつ走り去ってしまいました。
車で観察しているだけでは分からなかった人間と動物との関係を感じます。
歩きながら目視できる範囲にインパラやヌーを確認するも、随分とは慣れているのに逃げて行ってしまいます。
あちこちいろいろな動物のフンだらけです。 大地を動物達と一緒に歩いているという感じ。
周囲の地平線を360度眺められる、巨大な岩の丘に上がって軽食休憩。 これまで緊張しながら2時間以上歩きっぱなしです。
この広い台地。 人間も本当は小さな動物にしか過ぎないんですよね。
4時間のウォーキングが終了。
動物達に接近するようなツアーではありませんが、動物と同じ大地を踏みしめながら歩く経験は、このツアーでのみ出来るもの。 違った角度から自然を満喫できるツアー。 これも是非お勧めです。
キャンプにはここ2日でどこでどの動物が見掛けられたかが表になっています。とは言ってもみんな移動をしているので、そこに行けば会うことができると言ったものではありません。
キャンプ内にはコーヒー・ショップ、レストランなどもあって大変便利。 こんな場所で美味しいコーヒーが飲めれるなんて最高だぁ。
ここが泊まっていたロッジ。
必要なものは全て、冷蔵庫やキッチンセットなどもそろっていて、BBQなども出来る様になっています。
出発前に見たこの注意書き。 近づき過ぎると、象は車も軽々と横転させてしまうので気を付けるようにとのこと。 はい。気を付けます。。。
公園内にはこのような道表示がちゃんと出ていて親切。 しかし、小さな道に入ることも多いのでGPSも不可欠。
Sataraのゲートを出た瞬間、目の前の道を巨体のカバが横断。 えぇぇ??? 水辺にいると思っていたカバが道路を横断?! 小走りで走り去る巨体に唖然。。。
しばらく走っているとバッファローが横断。
やはり間近で見ると大きいし怖い。。。
と、そこを少し通り過ぎるとごちそうさまされた後のバッファロー。
いつも行儀よく一列で移動するインパラさん。
水辺で休むシマウマの群れ。 お互いに頭を胴体に乗せて休む姿をよく見掛けます。
あ、象が一頭と思ったら・・・ 次々と茂みの中から現れて反対側の川へ移動。。。 小さな子象もいるし、怒らせたらさっきの写真のようになる・・・ 危機感を感じてちょっと車をバック。 息をひそめて通過を待つこと数分。 その間常にあのさっき見た象にひっくり返される車の写真が頭に浮かんでいました。 あぁ・・・ドキドキしたぁ・・・。最期のキャンプ地Sukukuza近くで”Vervet Monkey”登場。
規模の大きなキャンプSukukuzaに到着。
ここはロッジの数も多いです。
しばらく休んでサンセット・ドライブへ。 ここでも大き目のトラックに乗車。
なかなか準備に時間が掛かって4時半くらいに出発。
なかなかメインの動物に出会えないまま日暮れ近く。 そこでやっと茂みに突き出したライオンの足発見。しかし、随分遠くに離れているし、その近辺、一般車両も沢山停車していて大渋滞。 しかも日暮れ前にゲートから外へ出ようとしている人やキャンプに入ろうとしている人たちも焦っていて、周囲はかなりザワザワした感じ。
結局45分ほどもこの場所に停車して見られたのは、遠くでごろっと眠そうに起き上がった雄ライオン2頭。 自分たちは何とか最後の2回のドライブでシロサイとヒョウを間近で見たいと思っていたので、気持ちは焦るばかり。。。
日もすっかり落ちてから再出発。 と、ここでトラックにサーチライトが1つしか載っていないことが発覚。。。 ライトいつで動物を探すもやはりなかなか見付からず。 やっとキャンプからもう2つ届けに来てくれて再々出発。
あぁ・・・ 時間がなくなってくる・・・ と思っていたらシロサイ登場。 やっと出会えた! 本当はクロサイの方が出会う機会が極端に少ないのに、シロサイに会えてこの嬉しさ。 あとはヒョウに近く出会えたらこの旅行のミッションはコンプリート!
今まで毎日続いている最強の運が最後まで続くか?? 暗闇を凝視しながら30分ほど。 道の脇に一瞬ヒョウを発見! しかし写真に収める間もなく茂みの中に。 あぁ・・・残念。 でも、最後にもう一度だけちょっとでも歩くヒョウが見られただけでもラッキーだったかな。
と、ライオンのうなり声。 ライオンはお腹に響くような低い声でうなるので、暗闇に聞いただけでもドキッとします。
しばらく声の主を探しつつ探索するも発見できず。 折り返す時間になったので、先ほど見掛けたヒョウに再び会える幸運をみんなで祈って発進。
と、自分を含めみんなで”ストーップ!!”の声。 暗闇の道端にいたのは・・・
やったぁ!!!
ほんの手の届きそうな場所に座るサバンナのビューティー、ヒョウです!!!
この美しい模様、つややかでしなやかな毛並み。
暗闇の中で突然ライトに浮かび上がる宝石のようなヒョウ。
しばらく立ち去る様子もなく、ハリウッド・スター並みに自分たちのシャッター音を受け止めるヒョウ。 時々たかれるフラッシュを眩しそうにしつつ、じっとこちらの様子を窺っています。
しばらくするともう一頭が茂みから姿を現します。
少し離れた場所に移動したらしばらく伏せたまま、まだ自分たちの目の前にい続けました。
ため息の出るような美しい姿を存分に披露してくれた後、静かに暗闇の茂みに去って行きました。
まさか最後にこんなサプライズが待っているとは・・・。 強運の中の強運でした。
そんな興奮冷めやらないみんなを乗せたトラックがキャンプに近づいた時・・・
ハイエナ発見。 と、近づいてみるとなんと子供2匹に授乳中!
ミーミーミーミーと大きな声で鳴きながら、お母さんハイエナのおっぱいにくっ付き回る子供ハイエナ。 可愛らしいことこの上なし!
おまけまでいっぱい付いた、終わりよければ全てよしなドライブでした。
次の日、クルーガー滞在最終日の朝。
最後のモーニング・ドライブに出掛けました。 ガイドさんは昨日と同じで、すでに再び何か起こりそうな予感。
が、その予感に反して1時間ほど何も見付からないまま激寒の中ドライブ。。。 動物園でもないし、見付からないまま終わる日もあるかぁ・・・ と半分諦めモードになりかけていた時、目の前を走る生き物発見。。。
ん? まさかリカオン??
リカオンだぁ!!! しかも4匹も!
リカオンはアフリカ全土でも一番絶滅が危惧されている動物で、アフリカ全体でも400頭、四国と同じ広さもあるクルーガーにも150頭ほどしか確認されていない希少な動物。
ガイドさんも一緒に写真を撮っています。
この強運は尽きることがありません。
仕草は犬と全く同じで、大きな耳で周囲の音を集めながら狩りに向かっている最中。
10分以上自分たちを先導するかのように走り続けています。
リカオンは必要となれば1日500キロも走るそうです。
顔は小さなシェパードの様。 スリムなボディーで、4頭で役割分担があるらしく、的確に獲物を探して走っている様子。
ブチ模様も鮮やか。
と、リカオンの動きが止まります。 ライオンの気配を察知したのだろうとガイドさん。
ガイドさんの予測の通り、向かいから雌ライオンが接近。
水場の近くまで来てこちらの様子じっと見つめるライオン。
と、一頭はお尻に大きな傷。 いのちを奪うほうも奪われるほうも、生きるためには必死ですね。
ここで一頭が仲間を呼ぶ一声。 と??? 道の反対側からは・・・
わぁぁぁぁぁ!!! 子供の群れがぁ!!!
次から次と曲がり角から現れて、一目散に自分たちのほうに向かって走ってくる子ライオンの群れ。 走り方が可愛過ぎ! こんな場面に出会うなんて信じられない・・・。 この強運は留まるところを知りません。
茂みの中に入ってしまったライオンの群れ。 もう一度出て来てもらおうと、ガイドさんが自分の携帯の中にあるイノシシノ鳴き声を流すと再びひょっこり顔を出しました。
この頃になると自分たちから無線の連絡の入った他のツアーや4WDが集まってきて、みんな写真の嵐。
子供たちは9ヶ月と6ヶ月くらいであろうと言うことで、可愛らしさに溢れていました。
正味30分くらい自分たちの目を楽しませてくれた後、ゆっくりと茂みの中に戻って行きました。
夢のようなひと時でした。
お腹いっぱいなまま帰路へ。 途中シロサイ3頭発見。 シロサイは体重が2トンにもなる大型のサイ。 遠くにいても存在感たっぷりです。
別の場所でシロサイの親子発見。 まだとても小さな赤ちゃんサイ。
オス同士でケンカの真似事をするキリン。 長い首を振り回して相手の首にドーン! キリンも怒ったら怖そう・・・。興奮と感動の連続だったドライブも全て終了! 一路空港を目指します。
途中再びサイなどにも出会いましたが、道端に車にはねられてグッタリとしたような物体発見。。。 引き返して確認すると・・・
ん? ハイエナの赤ちゃん?? でも生きてるかぁ???
眠たさマックスで、うつろなハイエナの子供・・・。 すぐ隣に停車して眺めていても、こちらを確認しようと頭を持ち上げても睡魔に勝てず・・・
おやすみなさい。。。 車にはねられないように気を付けるんだよ!
胸がいっぱいになる瞬間を、毎日何度も何度も味わった5日間。 言葉には言い尽くせない心臓のドキドキ感。 同じ地球の大地に生きる数多くの動物の営みを肌身に感じる毎日でした。
アフリカの広大な大地、動物たちに感謝です。 あと、今回旅を共にして、オートマの運転できない自分をサポートしてくれたタクちゃん。 ウユニ塩湖と同じく、素晴らしい旅を共有できて楽しかったよ。
全てにありがとう!
空港に近いNumbi Gateから公園を出て、クルーガーにお別れ。
ゲートにあるお土産屋さん。 アフリカンな木彫りや様々な動物の皮で出来たドラムなどが並んでいて、ちょっとしたお土産購入。
絵に描いたようなアフリカの村の中を通過しつつ空港を目指します。
無事に車も返却して一安心。
ヨハネスブルグに向かうこの機体。。。 南アフリカ航空じゃないけど? MGC Airlineって? 後で調べたらレソト王国という、南アフリカの内部にある王国。 道理で見たことのない国旗だぁ・・・。
夜11時頃にはケープタウンに到着。 この夜はホテルに泊まるのももったいないし、そのまま空港で野宿でもしようと思っていたのですが、どうもそんなことの出来る雰囲気でもない・・・。 レンタカーを借りてどこかに駐車して寝ようかとも試みたものの、安全な場所も見付からず・・・。 結局空港近くのホテルに駆け込んで、ふかふかのベッドでぐっすり!
朝には旅の疲れもすっかり抜けていました!
ケープタウン最終日、今日は世界遺産のロベン島へ行くことに。
ここはアパルトヘイト時代の刑務所のあった場所。 ここへ行くには港からのツアーに参加するしか方法がなく、かなり先まで予約でいっぱい。 そのため、自分たちも今日の分しか予約を入れることが出来ませんでした。
ウォーターフロントにあるマンデラ氏の銅像。
ケープタウンからは15キロほどの距離なのですが、その間にはうねり狂う海。 時々イルカやペンギンの泳ぐ姿も見えるのですが、船はかなりの揺れ。
船が波にもまれること3、40分。 ロベン島に到着。
ロベンとはアザラシのことで、その名のごとくトライポットにはアザラシ。
刑務所内は、元囚人の人たちがガイドとして当時の貴重の体験談を聞かせてくれながら案内してくれるのですが、ここではアパルトヘイトについては自分の知識が未だに薄いので触れないでおきます。
マンデラ氏はこの7番の独房で18年を過ごすのですが、国を変えるという志のみで、状況が変化すると言う保証もないまま過ごす投獄生活とはどんなものだったのでしょう。
島自体は貴重な動植物の生息する自然豊かな島。 また時間のある時にこの国の裏の歴史についても調べてみたいです。
5時には閉まってしまうマーケットへ最後のお土産の仕入れに。
夜はLong Streetにある”Mama Africa"でディナー。
プンバを美味しく頂きました。
素敵な時間を沢山沢山味合わせてくれた南アフリカさようなら! あと数時間でカタールを経由して日本に帰ります。
ありがとう!!!
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