Sunday, March 6, 2016

french city

マイナス20度を下回る日が続いているモントリオールですが、来週からは寒さも緩む模様。。


旧市街を歩いていると北米にいるのを忘れてしまいそうな町並みが続きます。
せっかくフレンチな街なのでフレンチ・オニオン・スープ。

パティシエやフレンチ・ペイストリーのお店も多くて、お茶をするにはいいところです。
今までに何度か登場したかもしれませんが、モントリオールの地下鉄はパリと同じスタイルで建設されているので、レールの上をタイヤで走ります。
朝は人気のカフェでパン・オ・レーズン。
今日の休みは今まで一度も足を運んだことのなかったモントリオール美術館へ。
この日は全館無料だったのですが、ちょうど有料で”ポンペイ展”をやっていたので、懐かしくて見てきました。
エキシビジョンは大盛況で、結構な人ごみでした。
ポンペイに両親と行ったのはつい先日のような気がするものの、もう10年も前のこと。。。
ポンペイは、紀元79年の8月24日にヴェスヴィオ火山の噴火で被害を受けた古代都市ですが、噴火から12時間後の25日に火砕流が発生して、街は一瞬にして地中に埋もれてしまいます。
当時1万人の人達がポンペイ市に住んでいたそうなのですが、地震発生後ほとんどの人達は街から退避していて、火砕流が発生した際には、どのような理由かで残っていた2000人が犠牲になったそうです。
その後この地上に町が作られることはなく、中世になるまで発掘もされなかったそうです。
現地には今でも装飾された壁がいくつも残っていますが、これは当時のパン屋の様子。
で、これが炭になってしまった当時のパン。
ここが実際の現地のパン屋さん。 母が店主。
とても印象的だったのが、この石畳まで削ってしまっている馬車の車輪のあと。
当時は随分と活気があったんでしょうね。
2000年も前のベンチに座る父と母。
ここから眺めるヴェスヴィオ火山の美しい風景もとても印象的でした。
ブロンズも、当時の芸術性の高さがルネッサンスを凌ぐ程だったことが分かります。

豊富な食材を食すのは、今も昔も変わらないイタリア。
青銅製の調理器具のようですが、たこ焼き器に見えるのは卵用。


今よりも優れたアートセンスのあるモザイク。 漆黒をバックに、この表情と色彩の豊かな魚介類が踊ってます。 海産物も豊かだったんですね。

ハートとペイズリーを模したようなグラス。
大変繊細に描かれた女性のモザイク。


手前は犬のモザイクで、奥が火砕流に埋もれて死んだ犬。
たしか、現地にも”犬凶暴注意”といった当時の表示がそのまま残っていたと思いますが、昔から番犬はいたんですね。
火砕流に巻き込まれた当時の人達。 石膏で抜いています。
子供を抱いた父親でしょうか。
座った男性。
時速100キロで襲ってきた火砕流。 逃げる時間はなかったようですね。。。
ここの美術館にはナポレオンのコレクションもあって、トレードマークの帽子や髪の毛などもあります。
これはコルシカ島で彼が亡くなった後に取られたデスマスク。 とっても穏やかな顔立ちに見えます。
絵画のセクションにも素敵なものがいくつかありましたが、カラヴァッジョの模倣であるこのイサクを犠牲にするアブラハムの画、ダイナミックな物語のいっぺんを切り取ったような構図と明暗もカラヴァッジョなのですが、重みと迫力と動きにちょっと欠けてて惜しい。。
ミロの作品って、どれも理由もなくホッコリするのはなぜでしょう。。
ピカソの三銃士の顔。 分からんでもない。。。
ダリの学生時代の作品。 奇奇怪怪な作品よりも素敵に見えますが、この長ーい印象的なスカーフの構図など、やはりダリ的な感じ。
ここの美術館は3つの建物が地下で繋がっていて、その建物ごとに展示物のテーマが分かれています。 ここのホールはスカルプチャー。
ワシントンDCの公園にもこの作者の大きなウサギがあります。
このエリアはモダンなデザインの家具が陳列してあって、さながらインテリア・ショップの様。
見ているだけでも楽しいです。
リヤドロのハイメ・アジョンの作品も収蔵されています。 自分もコレクションしている”THE GUEST”も是非収蔵して欲しい。


ちょっと気持ちよさそうな、ぬいぐるみを寄せ集めて出来たソファー。


繊細なイギリスの漆喰タイル。

面白いアイディアの作品が多くて、見ていてもクスッと笑ってしまうものも多いです。
こんな展示品に混じってボッティッチェリなどが掛けてあって、不思議な空間。


ここの美術館、なかなかおススメです。
その美術館の近くにあるのがこのラーメン屋さん。
先日シカゴでもここのチェーンに行きましたが、お腹いっぱい。
ごちそうさまー!

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