Friday, October 12, 2018

mashiko

すでに日本での仕事も終わって、アメリカに戻って来て一週間半になりますが、遅ればせながら数週間前のブログを更新。
去年の埼玉公演の時にも足を延ばしてみようかと思いつつ、全く気持ちの余裕が無くて諦めていた益子へ、一人のんびりドライブをして行って来ました。
益子と言えば、民芸運動を展開した濱田庄司が名前を広めた益子焼が有名。 沖縄の焼き物のような大胆な絵付けが素朴で、日用雑器な為に、その手間の割にお手ごろな価格。

益子参考館は、濱田庄司の”参考”とした収集物が展示してある美術館で、自宅と工房も併設されています。
濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチなどの作品が並んでいます。

釉薬をひしゃくで流し掛けた大胆な柄。

地震の際には随分と被害も受けたそうですが、今は元通りに復興。





この庄屋さんのように大きな建物は、隣町にあった名主の建物だったそうで、昭和17年にここへ移築されたそうです。
土間には味わいのある家具が並んでいますが、これも当時からのものだそうです。
ここではお茶を頂くことも出来るのですが、このテーブルは濱田庄司がノルウェーから買い付けて来たものなんだとか。 誰も人はいないし、のーんびりと重厚な古民家と家具に囲まれて、贅沢な時間を過ごせました。
倉敷にも日本で二番目に出来た民芸館がありますが、なんだか雰囲気も似ています。


工房には濱田庄司のろくろも展示してあります。


益子の街の通りには陶磁器を扱っている店が並んでいますが、その中でも”民藝店ましこ”は濱田庄司が声を掛けて、益子で初めてオープンした器の店だそうなのですが、今でも2代目さんがお店に出ておられて、とっても面白い話を一時間余り聞かせて下さって、店のそこここにポツンを置いてある焼き物のストーリーもとっても面白くて、また機会があったら訪れてみたいなと思いました。
あと”もえぎ城内坂店”にはいろいろな興味深い作家さんの作品が並んでいてよかったです。
山間のなかなか素敵な場所だったので、またゆっくりと訪ねてみたいものです。

No comments: