ここ半年、全くブログの更新をしていなかった。。。 はぁ、大変。。
アメリカ本土での公演が終わり、プエルトリコへ行くまでの3週間、メキシコ・シティのレフォルマにアパートを借りて滞在、練習は現地のリンクへお邪魔させてもらいました。
シーフードのお店で2つトスタダを頼んだら一つが大き過ぎてびっくり。。
無料で出してくれたソパが美味し過ぎ。 おしゃれな星付きのレストランでオシャレなスープ皿で出されたら”さすが!”となるお味。
2泊3日でプエブラへ。 ここへ来るのは2度目?3度目?? 今までは日帰りでしか来たことがなかったので、今回はゆっくり歩き回ってみることに。
ここの名物のセミタ"Cemita"。 あまりのボリュームにびっくりですが野菜もいっぱい入ったカツ・バーガーと言ったところ。
この週末はシンコ・デ・マヨ。 これはよくメキシコの独立記念日と勘違いされるのですが、主にアメリカに住むメキシコ人とプエブラでお祝いされる、1862年のプエブラでの戦争での勝利を祝うお祭り。
プエブラも手工芸品の集まる街。
その中でも一番有名なのはタラベラ焼き。
これはスペインもイスラムの影響を受けた焼き物が発展しますが、スペインのセビリアやタラベラからやってきた職人が始めたもの。
16世紀後半にはこの街の建物が建築され始め、それと共に多くのタイルが焼かれたようです。
まず訪れたのは"Museo Armando Talavera Poblana"。
ここでその歴史や制作方法、本物のタラベラ焼きと認定される規定や認識方法(そこにサインとDO4と書かれたもの)などを勉強。
"Capilla del Rosario, Tempo de Santo Domingo"
祭壇にも17世紀のタラベラのタイルが贅沢に使ってあります。
床も近郊から産出されるオニキスで出来ていて豪華。
チャペルの天井もこれまた豪華絢爛です。
この日の訪れたのはタラベラでも有名な"Uriarte Taravela"。
建物自体も美しいタイルで装飾されています。1824年から続く会社で、16世紀から続く伝統製法で制作されています。
ショールームには伝統的な物からモダンな作品まで並んでいます。
タラベラに使用できる色は限られていて、制作の手順はこのような感じ。
検品基準も厳しく、満たされないものは廃棄されますが、この割れたものもまとめて購入することが可能なよう。。?!です。
裏面には日付やサイン、DO4が書かれます。
全てのデザインはステンシルのように型紙から写すので、過去のデザインのパターンが山のように保管されています。
型紙から写す様子。
特別な注文でこのような作品も作ってもらえるようです。
型紙から絵柄を写した後。
こちらはフリーハンドで絵を描くマスター。
併設のショップでは見た目には分からない程のセカンド・ハンドも購入することが出来ます。 現在ツアー中にコーヒー用に使っているのはここで購入したマグ。
大聖堂。
街でテキスタイルの展示をしていたのですが、メキシコをはじめ中南米の手仕事は本当に美しく手間が掛かっていて素敵です。
時々ヨーロッパの有名ブランドもメキシコのデザインや素材を使ったコレクションを出しますが、メキシコのポテンシャルは大きいです。
うちのショーを地で行くディスプレイに遭遇。
ここは地元の工芸品を販売するお店なのですが、ここでちょっと大きなお土産を即買い。(どうやって持って帰るかも深く考えず。。。)
スペインから渡ってきた書物の保管された図書館。
トルティア・スープ。
中南米のこの夜の雰囲気が自分は大好き。
週末のマーケット。 アートから骨董、ありとあらゆるものが売られています。
ショップで即買いしてしまったのがハグアル(ジャガー)。後ろはマーケットで買ったハグアルの版画。
メソアメリカではジャガーは神や戦士として祀られていて、様々な祭祀にも出て来ます。 詳しくは→メソアメリカ文化におけるジャガー:Jaguars in Mesoamerican cultures (navymule9.sakura.ne.jp)
この週末はコヨアカンのマーケット。
丁度ベラクルスの催しが行われていたのですが、有名な”ラ・バンバ”に合わせて踊りが披露されていました。 この歌はベラクルスの歌だったんですね。。
色々な作家さんの作品を見たり、話を聞きながら歩くのはとても楽しく、青空美術館と言ったところです。 銀座のギャラリーで個展をしてもいいくらいな、本当に素晴らしい作品もあったりします。
この日は部屋でメキシコのネッビオーロ。 メキシコのワインではこれが一番おいしいと思うなぁ。 高級ワインの代名詞のブドウ種ですが、長期熟成をした方がいいのだとか。 自分がもしもメキシコのワインセラーのあるような家に住むことがあるのなら、毎年箱買いして熟成させるんだけどね。。。
この日は朝ご飯を有名なチェーン店へ。 ウエボス・ランチェロス。
時々やって来るカフェ。
3週間を過ごしたアパート。 広くて景色も良いし、ジムやプールも付いていて好きでした!
フリーダ・カロの旦那さんのディエゴの建てた、私設博物館。 モチーフは見ての通り遺跡。
もちろん彼のデザインで、内部には彼のコレクションが並べられています。
異次元の遺跡の中へ迷い込んだかのような雰囲気です。
ちょっと、ラピュタやナウシカのような、ジブリ感も漂っています。
最上階には彼の巨大な作品の下絵もあります。
スターリンと毛沢東が平和の象徴である鳩を持っています。
この日はSan Angelで週末に行われているマーケットへ。
ここも随分と規模が大きく、多くの人で賑わっていました。
その後はコヨアカンの市場に戻って食事。
メキシコのマーケットはただ歩いているだけでも楽しいです。
この日はベジャス・アルテス宮殿でのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のコンサートへ。
この建物は1934年に完成したオペラハウスで、メキシコ・シティの代表的な建築物です。 イタリアから輸入された白い大理石で建てられていて、内部にはディエゴ・リベラやルフィーノ・タマヨなどの画家の壁画があり、天井や緞帳はティファニーのステンドグラスで出来ているなど贅を尽くしているのですが、そのあまりの重さに年に数センチずつ沈下しているのだとか。。
大変素敵なコンサートでした。
こちらもメキシコ・シティアイコンのような建物のラテンアメリカ・タワー。 一見不安定そうな建物ですが、幾度もあった地震に耐えているのが七不思議。
一度は上がってみたかったので、上のバーでひと休憩。
ポピュラーなタコスのチェーン店。 いつも人がいっぱいなので、テイクアウトして食べたらこれが美味しかった! 人気なのも納得。
ここはフリーダ・カロとディエゴ・リベラのアトリエ。
ディエゴのアトリエは独特で、ここにも彼のコレクションの数々が並んでいます。
絵具と調合の道具。
ディエゴとフリーダの建物は別々なのですが、その建物を繋ぐ渡り廊下があり、二人の関係性を物語っているようです。
フリーダのアトリエと部屋。
渡り廊下にたたずむフリーダ。
生垣にしてあるサボテンもフリータの植えたものだそうです。
今回の滞在最後の食事は世界遺産の建築デザイナーの建てた建物にある”テテトラン”。
火山岩を使った遺跡のような雰囲気とモダンな線が入り混じっていて素敵な空間。
食事もどれも美味しく、サービスも最高でした。
メスカルのカート。 これにだけは手が出せない(;^_^A
ショップも併設されていて、お店の提供しているメスカルや雑貨、食器類なども扱っていて、おしゃれでセレクトされたお土産を購入することも可能です。
今回も大変楽しいメキシコ滞在でした!
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