無事ヨーロッパから帰国しました。
数日前に5月からブラジルへ行くことが決定したので、2週間の帰国です。
Wednesday, April 20, 2011
Wednesday, April 13, 2011
utrecht
ブログの更新が随分と遅れてしまいました。 日本がこういう状況なのは遠くで聞いていても辛いのですが、こちらの日常を書いておきます。
今はアムステルダムにほど近いユトレヒトに来ています。 今回は事情があってアムステルダムをた訪ねることが出来ませんでしたが、とりあえずユトレヒトの写真だけでも載せておきます。
ここはそんなに大きな街でもないのですが、可愛らしい運河の流れる旧市街があって、その中心部にはこの“ドム塔”がそびえています。 1321年から1382年にかけて建てられたゴシック様式の塔で、もともとは隣の、今はちょっと離れている教会とくっついていたもので、1600年代にあったハリケーン(教会の説明によると)で間の建物が崩壊して別々の建物になったそうです。
Friday, April 1, 2011
kinderdijk
オランダと言えば木靴とチューリップとこの風車。 ここキンデルダイクには1740年代に建設された19台の風車が残っていて、オランダく来ないで最大規模で、世界遺産にも登録されています。
これは風車の中心部。 巨大な風車が回って、歯車でこの中心の軸を回転させて排水を行います。
巨大な木の歯車です。
ここには一家が生活できるようになっていて、今でも他の風車には人が住んでいるっぽいです。
オランダは国土の4分の1が海面より低く、どこの街へ行っても運河が無数に流れているのですが、13世紀から排水が大きな問題となっていたそうで、このような風車を数多く建設して排水を行ったそうです。 現在は代わりに電動の巨大ドリルのようなもので排水を行っているようですね。
実際に木靴をはいている人も見ましたが、これは木ブーツ。 木も川も水が浸みそうな気もしますが・・・。<
今日は暴風雨・・・。 風車を回すにはいい天気なのでしょうが、外を長時間歩くのは辛い・・・。
ちょうど一基回っていたのですが、この風車、意外に回転速いです・・・。(近くに立つと怖いくらい。) 内部は意外に静かで、木の歯車がこれまた勢いよく回っているのですが、ちょっと軋む音がするくらいで、排水の音以外は驚くほど静かです。
delft
ロッテルダムから電車で15分。 フェルメールが生涯を過ごした街、デルフト・ブルーで有名なデルフト焼の産地、デルフトへ行って来ました。 このフェルメールの珍しい風景画”デルフトの眺望”は実際の風景とは寸法が合わないそうなのですが、これをマウリッツハイス美術館に見に来たゴッホはその技法に感嘆した手紙も残しています。 注意深く見ると絵具の濃淡で奥行きを出している細やかな部分も見て取れます。
自転車大国オランダ。 中国もびっくりな自転車の数です。 しかもどの自転車も大きい・・・。 オランダはほぼどの道も自転車道が整備されているのですが、道を渡る時は注意しないと暴走自転車にはねられます・・・。 ちなみにオランダは平均身長世界一の国ですが、男で平均183.8センチ、女の子でもなんと170.7センチです。 人ごみの中を歩いていると完全に前が見えなくなります。 背の高い友達もここでは完全に人ごみに紛れます。
絵の通りの美しい街並みを今に残していますが、市庁舎と新教会のあるマルクト広場は映画“真珠の耳飾りの少女”にも出てくる通り、そのままの風景です。 映画を見たことのない人はちょっと暗いノン・フィクションですがここの雰囲気がよく出ていると思います。
この市庁舎は17世紀の火災の後に再建されていますが、塔の部分は14世紀の建築です。
高さ108.75メートルの塔を持つ新教会。 1381年の建造で、内部には現在のオランダ王室オラニエ家(=ナッサウ家)の人々が埋葬されています。
”マルクト広場”。
新教会の内部は大変明るく、天井はすっきりと木製です。
これが中央にあるオラニエ家のオランダ独立国家の事実上の初代君主ウィレム1世の棺です。
在位は1572年ー1584年。 彼は1584年7月10日、このすぐ近くの居館プリンセンホフで銃で暗殺をされるのですが、その弾痕は現在でも残っています。
広場にはデルフト焼や木靴、チューリップの置物などお土産屋、カフェなどが並んで華やかです。
ここの骨董屋さんには昔のデルフト焼のタイルなども置いてあって、奥からかわいいのを見付けたので2点購入。 これでセビリアから始まったタイル購入にもピリオドです。
オランダと言えば凍った水路や池でスケートをするイメージですが、これ19世紀のスケートだそうです。
旧教会。 13世紀から15世紀にかけて建造されていますが、実はこの塔かなり傾いています。
床はお墓だらけなのですが、どれも贅をこらした彫刻が施してあって、上を歩くのが気が引けます。 ステンドグラスの明かりが7色の影を落としています。
フェルメールのお墓。
あまりチューリップは見ないのですが、今は水仙が満開。 どこを歩いていても無数の水仙が咲いています。
街から20分ほど歩いてきたのがこの"Delft Pauw"。
デルフトには現在大きく2つのデルフト焼の工房があるのですが、一番古いのが"Royal Delft"で、17世紀からの製法を今に伝えています。 そしてこの小さな一軒家の工房がDelft Pauwで、歴史は古くはないものの、ここも大変美しい作品を作っています。
中はガイド付きで見学をさせてもらえるのですが、行った時は自分一人だったのでのんびり色々と詳しく説明をしてくれました。
窯は日本の様な伝統的な窯ではなく、普通に電気の小さな窯でした。 しかもこの大きさの窯が2つだけと小規模です。 その分大変丁寧に製作されています。
型も沢山並んでいます。
作り方はほぼポルトガルのそれと同じ製法をたどっていました。
このデルフト焼は、17世紀初頭に大変人気の高かった白地に青という中国陶器をオランダ風に再現したもので、そこにはやはりマヨリカ焼の技術も影響しているようです。 17世紀には先日も書いたとおりポルトガルのタイル産業を脅かすほど輸入されたくらい発展したようですね。
この日絵付けをされていたWeemhoffさん。 このボールで3時間程度で絵付けをするそうで、大変美しいオランダの風景を描かれていました。 会社には8人の絵付けをする人と、後在宅で10人絵付けをしている人がいるそうです。 この方は45年のキャリアがあって、その絵付けはまるで水彩画です。 どの作者よりこの方の作品がずば抜けて美しく、大きな作品やタイルは買えないものの、自分の作品に書くサインと風車の絵を紙に書いて渡してくれました。
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