ブログの更新がかなり遅れていますが、この回はパリの北ルーアン。
ジャンヌダルクの最期の地であり、モネの連作”ルーアンの大聖堂”のある中世の雰囲気の色濃く残る町です。
この街の何度かブログに登場していますが、ここに来たら外せないのが”ルーアン美術館”。入場料は無料ですが、素晴らしい作品の数々が並んでいます。
Otto Marseus van Schrieck 1619
"Sous-bois au lezard aux champignons et aux papillons"
Domenico Piola
17世紀のイタリアの画家ですが、このパッと見ても何が描かれているのか全く分からない作品の中心に鏡の円柱を置くと。。
キリストの降架の様子でしょうか? 300年以上も昔に不思議なアイディアがあったものです。
以前にも載せましたが、カラヴァッジョの”キリストの鞭打ち”があるのもこの美術館。
カラヴァッジョの展示室もこのガラガラ。
独り占めで鑑賞することが出来ます。
この極端なまでの明暗のコントラストと、ほんの一瞬の動きを切り取った躍動感。 唯一無二です。
ジャンヌダルクの展示室もあります。
ドガと言えば踊り子しか見た覚えがないのですが、こんな絵本の中に出て来そうな絵も描いていました。 と、森の中でキツネが寝ているのかと思って題名を見たら"Renard most(死んだキツネ)"。。 可愛らしい絵かと思ったら死んでました。 絵についての説明はなかったのでこれ以上の事は分からず。
モネの”サンドニ街、6月30日の祝日”。
パリ・コミューンの後、初めての国民の祝日だった1878年6月30日の様子。
ルノアールの”鏡の中の女性”。
ルノアールの”菊の花のブーケ”
Monet "La Seine a Port-Villez"
Sisley "Cote du Pays de Galles dans la brume"
モネは1892年と1893年にルーアンに滞在して、30点にも及ぶルーアン大聖堂の連作を描きました。 どの作品のほぼ同じアングルから描かれていて、詳しくは3か所にイーゼルを置いて描いたそうなのですが、時間によって刻々と変化する様子が描かれています。 作品の製作中には大聖堂が自分の上に崩れてくる悪夢まで見たそうです。
ルーアンの街の建物は400~500年前に建てられていて、今でもその姿を保っています。 小さな路地などに入り込むと、本当に昔の時代にタイムスリップしたような不思議な気分になります。 よくぞ長い間戦火や大規模火災に見舞われることもなく残ったものです。
モネの眺めていたのとほぼ同じアングル。
お昼の間は閉まっているので、ここはまたランチの後で。
この宝石箱のような教会は”サン・マクルー聖堂”。
1436年に建築が始まって1521年に完成した美しいゴシック建築。
第二次大戦の際には爆弾が2発ヒットしたそうなのですが、今は薄くしい姿を取り戻しています。
大聖堂の尖塔は19世紀の物で、151メートルもあり、一時期は世界で一番高い建造物だったそうです。
ルーアン大聖堂の前の広間にはクリスマス・マーケット。
この大聖堂は4世紀のバジリカを基礎としていて、1145年に建築が始まり、1544年に完成しています。
ステンドグラスは古いもので13世紀の物もあります。
時計のムーブメントはなんと1389年!!
600年以上も時を刻み続けている驚きの時計。
1431年、ここの広場でジャンヌダルクは処刑されます。
ジャンヌは当時お城の一部だったこの塔に捕らえられ、異端審問にかけられます。
文字すら読めなかった突如として現れたフランスの救世主は19歳の短い生涯を終えます。
街角で見つけたモネの胸像。
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