Friday, January 31, 2020

marseille


港町マルセイユに再び。
この朝の魚の並ぶ風景を眺めるのも何度目の事か。。


街のシンボル”ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院”。

今までに行ったことのない場所に足を運んでみようと、入場無料なこの博物館"Musee des Docks Romain"。
よく詳細が分からず入ったのですが、ここはローマ時代(紀元前6世紀から紀元後4世紀)に港の倉庫があった場所で、第二次大戦のドイツ軍占領下に、ドイツ軍がダイナマイトで近辺を破壊した際に地下から出て来たんだとか。

高さが1.8メートルくらいある”ドリア”と呼ばれるローマ時代の巨大な甕。
2000リットルほども入るそうで、主にワインが入っていたようです。 ここから船で運ぶには、かのアンフォラの壺が使われていたんですね。
当時の錨や船の一部。


数々のアンフォラの壺や陶器類、その他生活用品なども発掘されているようです。
小さな博物館ですが、無料だし、港に面した場所にあるので足を運びやすいです。
マルセイユの歴史の一片を見るには最適な場所でした。
そのすぐ近所にあるのがこの"Maison Diamantee"。 ダイアモンドの館。
これは外壁がダイヤのようなブロックになっているからそう呼ばれているのかな?
16世紀から17世紀の初めにかけて建てられていて、マルセイユでは一番古い建物の一つだそうです。

内部で見られるのはこの階段のみなのですが、その細工の細かさと美しさには息をのみます。






港町の風景。
今まで一度も気が付かなかったのですが、いつも泊っているホテルから、徒歩で20分程海岸沿いまで歩いたところに、ボレリー城という18世紀に建てられた豪商館があって、19世紀には市に寄贈されたそうで、現在は"Musee de la Faience de Marseille”という名前の焼物とモード、装飾の博物館となっています。
行った日がそうだったのかもしれませんが、ちょっと町から離れているせいかこの状態。
が、内部に入ってビックリ。
内装もさることながら、モダンに改装もされていて、そのセンスの良さに感嘆。
展示物は18世紀の陶磁器が中心なのですが、建物を見るだけでもその価値ありです。


この部屋にはこの鮮やかな18世紀前半に作られた壁紙。


これは革で作られていて、型押しに金彩、彩色がされていて、300年もの時を経ているとは到底思えない美しさ。
現在こんな壁を作ろうと思ったら、いくらあっても無理そう。











部屋の調度品も18世紀当時の物。



コレクターも多い香水瓶の数々。


展示方法もとってもユニークで、多分学芸員さんのセンスがいいのでしょう。

自分はヨーロッパの古い館のタイルの床が好き。

18世紀にイギリスからフランスへ壁紙の文化は広まって来たそうで、先日行ったリヨンのシルクなども壁紙として普及していました。
こちらはスイスの風景を描いた1815年の壁紙。

ここまで来ると壁紙というよりはフレスコ画。




本当に展示の方法がユニークで素敵。
1920年代からのグレート・ギャッツビー的な衣装のエキシビジョンが開催中だったのですが、こちらはシャネルのドレス。
当時の華やかな夜の世界が目に浮かぶようです。
こちらは先日もちょっと触れたガラス工芸のエミール・ガレとドーム兄弟の作品。
こちらは全てドームの工房作。



入り口からは分からなかったのですが、裏には庭園が広がっています。
大理石の礼拝所。

アポロを描いたメインホールの天井画。




せっかく海の近くまで歩いたので海岸へ。
モンテクリスト伯のイフ城の方向。