Tuesday, January 14, 2020

paris

更新がひと月遅れになっていますが、やっと忙しかったホリデーシーズンも終わったので、これからゆっくり書いて行こうと思います。
さて、フランスはストライキの真っただ中。 パリもメトロは街の中心部のライン以外は運休。 ラッシュアワーのみ一部のラインが動きましたが、混雑度合いは東京の比ではないほど。 クリスマス前の超忙しい時期にそんな不便な状況が続いて、慌ただしい中に混乱した交通網にストレスの溜まった人たちの姿もちらほら。
自由な時間もあるので、そういう時には中心部に用事で出たいものの、メトロが動いていないとどうにもならないので、ウーバーの自転車やスクーターを駆使して観光へ。 が、これがまた大変で、乗れる自転車をアプリで探すものの、見付けてもパンクしていたりの乗れない状況になっていたり。。。1時間近く自転車を探してさまようこともザラ。。


しかし、パリの街はいつも通りクリスマス一色で、慌ただしく買い物をする人や観光客で溢れています。
丁度マドレーヌ広場にいたので、なぜか今まで一度も中に入ったことが無かったマドレーヌ寺院に足を踏み入れてみました。
元々はマグダラのマリアに捧げる教会として18世紀に建設が始まりましたが、フランス革命が勃発したために中断。 その後1805年にナポレオンがフランス軍を讃える神殿として古代の神殿風に建設再開。 ナポレオンの失脚後に完成します。

すぐ近くのカンボン通りに本店のあるシャネルのココ・シャネルの葬儀が行われたのもこの寺院。




正面にはコンコルド広場。
どこのメトロの入り口も閉まっていて、あまりにストライキの期間が長いので、場所によっては枯れ葉やごみの詰まっているところも。。。
毎年クリスマス飾りの話題になるギャラリア・ラファイエット。
今年のツリーのデザインはこんな感じ。
ここラファイエットの屋上はとっても景色がきれいで有名ですが、壁が全てガラスに改修されていて、今まで以上に眺めがよくなっていました。


ぐるりモンマルトルからエッフェル塔方面まで眺めることが出来ます。
ラファイエットの食品売り場のパテが美味しくて、ここに来るとこれとバゲットを買って帰ってワインのあてにしてしまうのが習慣。
バスティーユ広場。 ここのオペラ座の劇場もストライキの最中。




滞在中には必ず訪れるメゾン・バカラ。






ここの食事は本当に美味しくて、ランチなら値段もお手ごろなので最高です!!

レストランがリノベーションしてあって、随分雰囲気が変わっていましたが、素敵なひと時を過ごすことが出来ました。



デザートの為にシャンゼリゼへ戻ってラデュレ本店へ。

ここへも必ず一度は来ますが、奥のバーは本当にいつもガラガラで、今回も貸し切り状態。
このクラン・ブリュレの大きいこと。。

夜のヴァンドーム広場。
ここは高級ブランド店が軒を並べるハイソな広場ですが、ジョルジュ・サンドと別れたショパンが引っ越して来てその生涯を終えたのもここ。 リッツもありますが、ココ・シャネルが住んでいたのもこのホテルで、窓から見える広場の景色から世界一有名なパフューム”シャネルNo.5”のボトルのデザインを考えたんだとか。
ラ・ぺ通りは泣く子も黙る超有名店が軒を連ねていますが、カルティエの本店もクリスマスのイルミネーションがキラキラ!
オペラ・ガルニエもストライキ。
今回は初めて興味のある出し物が無かったのでチケットを取っていなかったのですが、もしも取っていたらガッカリなことになっているところでした。
今回のストライキ、オペラ座も大損害でしょう。
会場からホテルに歩いて帰っている間に目に入ったのが”ピエール・エ・ジル”のエキシビジョンのポスター! ピエール・エ・ジルは確か90年代にめっちゃ写真集が流行しましたが、普段美術館で見る機会はほとんどないので、いつかフランスでエキシビジョンをしていないか検索などもしていたのですが、なんと、ホテルの目の前でやっていました!!
ということで、次の日仕事に行く前に立ち寄り。
かなり独特な世界観を創り出す二人ですが、会場も二人の世界一色。
写真に加工やペイントを加えた作品ですが、LGBTがテーマの作品も多くて、沢山のアーティストとのコラボレーションでも有名です。










この部屋は日本でも大流行したシルヴィ・ヴァルタンテーマの部屋。
彼女を宝塚のベルばらのオスカルに変装させた作品。 その名も”フジヤマ”。

ひとコーナー出来るほど彼女の作品が多くて、仲がいいのかな?



地下には上のこの作品が出来るまでのドキュメンタリーが放映されていて、とっても興味深かったです。

フランスに来る度に話題に出す"Doyenne du Comice"ですが、安住さんのラジオで毎年話題に出していた、日本で一番おいしくて高価な洋梨。 ここでは普通のリンゴ並みの値段で、しっかり熟すまで待って食べると。。甘~~~~いっ!!
公共交通機関が無いので、セーヌ川の反対側まで来るのも一苦労。。
この日はいつも来る度に閉まっている”パンテオン”に再挑戦。




今回は念願叶って入れました!!
ここパンテオンは聖ジュヌヴィエーヴの丘の上に建っていて、聖ジュヌヴィエーヴ教会として1792年に完成しました。
フランスの偉人を祀る霊廟でもあります。

1851年。 ここで地球の自転の実験である”フーコーの振り子実験”が行われて、今でもこの金の玉の振り子が動いています。
これは、振り子は自転の影響を受けず動き続けるので、1時間で15度ずつ移動して、1日で360度移動するというものです。 自分は理数系は苦手なので、詳しく知りたい人はウィキ教授に。






この階段を降りるとクリプトがあります。

入ってすぐにあるのが向かい合うヴォルテールと
ジャン・ジャック・ルソー。
生まれも育ちも性格も思想も正反対で、生前には対立もしていた二人。 亡くなってから向かい合い続けている二人の心境やいかに?
フランス文学の巨匠ヴィクトル・ユーゴーとアレクサンドル・デュマ(大デュマ)。
なんと、デュマは黒人との混血と言うことが理由で、ここに埋葬されたのは2002年の事。
こちらがユーゴー。
そして窓際がデュマ。
こちらはキュリー夫人とその旦那さん。
聖ジュヌヴィエーヴの生涯を描いた巨大な壁画。




昨年の惨事の傷跡も生々しいノートルダム寺院。
名だたる教会や建築物も、時代のそこここで火災や破壊にありながらも再生しているし、歴史の最終形は今ではなく、”今”の連続が将来の歴史になるので、また今までよりも美しい姿に蘇ることを願っています。





この日もなんだかんだ1時間くらいかけて、スクーターでセーヌ川を越えてリュクサンブール公園までやって来ました。

元々はリュクサンブール公の居城として1631年に完成した宮殿で、その後イタリアのメディチ家から嫁いできたのマリー・ド・メディシスの居城となります。 その後はナポレオンの政治の場になったり、大戦中にはドイツ軍の空軍司令部にもなったそうです。
レ・ミゼラブルではジャンバルジャンとコゼットが散歩するシーンで記憶しています。
ここも幾度となくブログに登場していますが、ここの公園にあるのが自由の女神の原型。
現在はレプリカになっているようです。

ボン・マルシェ。
以前は豪華絢爛なエッフェルさんの結成した階段がありました。
サンジェルマン・デュ・プレ教会ですが、なんと、ここにも自分は足を踏み入れたことがありませんでした。。
543年に、パリの王キルデベルトが聖遺物を納める為に、修道院の教会として建てたのが始まりだそうで、576年にパリの司教さん聖ジェルマンが埋葬されてからこの名前が付いたそうです。

パリに現存する教会の中では最古だそうです。

なんだかカオスな感じで、全くエッフェル塔付近には近寄りもしない2週間でしたが、仕事も自由時間も充実していました。
ロンドンの回も早々に書き上げます。。。

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