Saturday, January 15, 2022

newark


先週までの地獄のようなコロナの嵐(無症状にもかかわらず陽性反応が出るキャストが続出した為、残ったキャストへの負担が激増)もやっとひと段落を見せ始めていますが、今週はマンハッタンから30分の場所にあるニューアーク。

マンハッタン自体の人の出も少ないのですが、ニューアークのペンステーションもこんな感じ。 

マンハッタンのペンステーションですら、いつも人でギュウギュウなのに真っすぐ歩けるくらいの人しかいないので超快適。

クリスマス前にはかなりの人たちが訪れていた街中にあるPCR検査もこの様子。 閑古鳥。

やっと戻ってくることのできたリンカーンセンター。 

どこの劇場もワクチン証明の提示が必要なので、1時間半前には開場。 寒い中行列に並びたくなかったので早めに行ってみたものの全く混雑はなし。

本日の演目は新作”リゴレット”。




開演まで時間があったので、あまりプラプラすることのないエリアを歩いていると、今まで気が付かなかった巨大なシャガールの壁画。 よく見ると劇場の両側の、外からも丸見えの場所に置いてあったんですね。。。 気にしたこともなかったので知らなかった。 パリのオペラ座の天井画もシャガールですが、こんなところに共通点があったとは。

メットの”リゴレット”は前作は1960年のラスベガスが舞台で、なかなか新鮮で斬新な演出で、かなりの秀作でしたが、今回の舞台はゴールデンエラのドイツ。 舞台装置も衣装も豪華で素晴らしいのですが、超クラシックでもなければモダンなわけでもなく、なぜにドイツ?という疑問は拭えず。。 が、リゴレットはリゴレット、素晴らしい舞台でした。

リゴレットでは一番有名な”La donna e mobile”。 女は気まぐれ、風に舞う羽のようだと歌います。


やはりヴェルディは劇的でドラマティックな部分がカッコいい! 


ワールドトレードセンター。
もうあれから20年もの月日が経ったんだねぇ。。。 


20年以上自分のワードローブを支えてくれていたディスカウント・デパートの”センチュリー21”。 パンデミックの大波はこの老舗まで飲み込んでしまいました。 ワールドトレードセンターから道を挟んで隣にあるこのお店、911の時でも半年ほど閉めただけで再開したのに。。。残念過ぎる。







今夜の演目はモーツァルトの”フィガロの結婚”。 モーツァルトのオペラと言えば”魔笛”しか見たことがありませんでしたが、フィガロの結婚は序曲が有名。 とあることに気が付いたのは、魔笛はもちろんドイツ語。が、このフィガロの結婚はイタリア語。 モーツアルトってイタリア語にも堪能だったんですね。。
”フィガロ”と聞くと、有名な”フィ~ガロ、フィガロ、フィガロ“のフレーズが浮かぶ人もいると思いますが、あれはロッシーニの”セビリアの理髪師”で、この”フィガロの結婚”はその続編。
ストーリーはというとドタバタラブ・コメディなのですが、自分的にはちょ~っと間延びし過ぎていて最後まで座っているのが辛かった。。 たった一日の間に起こる、次々にそれぞれの相手を嫉妬を利用していたずらや罠を仕掛け、最後にはハッピーエンドになるという物語ですが、それを3時間にわたって繰り広げるのは長~い!


導入部でフィガロがスザンナとの結婚の準備をしているシーン。









こちらではやっとオミクロンの嵐もひと段落を迎えそうで、キャストの半分以上は陽性反応が出て10日の隔離を経験しましたが、ほぼ全員無症状で、残されたキャストが死ぬ思いをしながらショーを続行しましたが、もう思い返したくもないほどの悪夢でした。 隔離をさせられていたキャストも元気なのに部屋に閉じ込められ、誰にも何のメリットもない騒動でした。 会社の決まりで週に2度のPCR検査が義務付けられているので、検査の度に陽性者が続出するのは当たり前のことで、いくら厳しくバックステージでもキャスト同士の接触を制限していても、ショーの最中はマスクもしていないわけだし、全員が濃厚接触者。 よくこんな状況でショーが続けられたものです。

ワクチン2度摂取した人も、3度目の接種をした人も分け隔てなく感染はしていますし、感染しても全く症状が出ていません。 それがこちらの現状です。

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