晩秋のモントリオールから、一路未だに夏な陽気のミシシッピ州はトゥペロへ。
ナシュビルやメンフィスからもそう遠くない静かな田舎街。
そんな田舎町の英雄と言えばキングこと”エルヴィス・プレスリー”!! こちらでは先日彼の新しい映画が公開になったばかりでとってもタイムリー。
エルヴィスが生まれて幼少期を過ごしたのはこの二間の小さな家。
室内にある家具は当時のものではありませんが、エルヴィスはこの部屋で1935年1月8日に生まれました。 双子として誕生しますが、もう一人の兄弟は誕生時に亡くなります。
この暖炉は当時のままだそうです。
このストーブの当時のままですが、トイレもシャワーも水道もない大変小さな家です。 その後家族が引っ越して他人の手に渡った後、彼がトゥペロでコンサートに来た後この家を買い戻しています。 貧しい幼少期ではあっても思い出は深かったようです。
この冷蔵庫は引っ越しの時にも持って行ったそうです。
両親は熱心なキリスト教の信者で、小さい頃はこの教会に通っていました。 ここで聖歌に触れ、黒人の教会でゴスペルに大きな影響を受けたようです。
この教会は新しく立て直される際に道の向かいに移転、住居として改装されたそうなのですが、現在は生家の横へ移築され、教会の姿に戻されています。 ちなみに床の一部や演台は当時のものだそうです。
併設された博物館。 入り口にあるこのゴールド・スーツは、先日行ったナシュビルのヌーディーズのスーツ屋さんで仕立てられたもの。
これはエルヴィスの幼馴染の写真だそうですが、後ろに当時のこの辺りの様子が写っています。
当時の家の様子。
右の三列目がエルヴィス。
メンフィスでのお祭りの際のエルヴィスといとこ。
11歳の誕生日の際、母にライフルを買ってくれるように頼みますが却下され、その代わりに街のハードウエア・ショップ(雑貨屋さん)でギターを買ってもらいます。
その時のギターは現存していないそうなのですが、写真のタイプのものだったそうです。
映画の中でもこのレースのシャツを着ているシーンがありますが、21歳の時のものだそうで、実際は写真のような色だったようです。
このシャツも映画ではラスベガスのショーのリハーサルのシーンで登場します。
この帽子も映画の中でトム・ハンクスが被っています。
1977年6月26日、エルヴィスの最後のコンサートとなったインディアナポリスでの写真と半券。
その日のコンサートでスカーフに書いたサイン。
3週間後の8月16日、メンフィスの自宅で亡くなりますが、42歳の若さでした。
彼の通っていた自宅からもほど近いレストラン。
観光地になってもいい場所なのに、この媚びていないところがいい感じ。
店内も当時から全く変わっていないであろう雰囲気。
特にエルヴィスがこの席にしか座ってなかったわけではないと思うのですが、彼がここに座っている写真があるということで”エルヴィスの席”もあります。
このバーガーがスペシャリティで、エルヴィスも食べていたもの。 全く高級感のかけらもありませんが、このジャンキーな感じが当時の雰囲気が出ていて最高! 味は間違いなく美味しいです。
壁に架けられているこの写真、実は撮った本人は1994年まで写真の存在を忘れていたんだとか。 撮影した人は当時仕事の為にこのレストランの隣へ来ていたそうで、そこの人に”今エルヴィスが隣のレストランにいる”と言われたらしく、その頃エルヴィスは南部でこそ名前が知られていたもののこの人は誰だかも知らず、せっかくだからと言うことで”写真を撮らせて”と頼んだら快くOKしてくれたのだそう。
バーガーとオニオンリング、コーラという超ド定番アメリカン・ジャンキーを頂いて、会計は$6.75。 マクドナルドより安い。。
ダウンタウンの中心になるのが”フェアパーク”と言う公園。 有名になった後のエルヴィスは1956年と57年にこの場所でコンサートを開きます。
"Tupelo Hardwear Co."。
11歳のエルヴィスが初めてのギターを買ってもらった雑貨屋さん。 現在も普通に雑貨屋さんですが、エルヴィス関係のお土産もちょっとだけ置いています。
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