夕方4時。 いよいよトレッキング開始。 水は沢山持っておけという事だったので、1.5リットルボトルをバックパックへ。 香港に住んでいる中国系アメリカ人の親子と計5人での出発。 ガイドとして現地人のオマールがラクダを引きます。宿の裏に行くと、すでに4頭のラクダが待っていて、まじかに見るラクダにちょっとドギマギ・・・。 でも意外に大人しく、見た目はとってもかわいいです。
普通にまたがっていざ立ち上がる時になると結構ゆれて、しっかり掴まっていないと振り落とされそうなくらい。 ラクダって結構足が長いから、後ろ足から前の膝を付くように立ち上がって、それから前足を交互に立てるので、上に乗ってる人はバランスを取るのも大変。さて、準備が整ったところでいざ出発。 5分もすると砂漠の真っ只中で、そんなに歩くスピードは早くないものの、ちょっとした遊園地の乗り物に乗っているような感じ。 道のりは小さな丘の上り下りの連続で、登りは結構楽なものの、下りはラクダも砂に足を取られるので、自分達もかなりの衝撃。 全く休憩なく歩き続けるので、1時間も歩いているとだんだんとお尻が痛くなってきて、結構辛い状態に・・・。 ラクダに乗っているより、結構普通に歩いた方が楽だったり・・・。
約2時間でキャンプに到着。 日没前だったので、そのまま砂丘に上がって夕日を眺めることに。 2日続けてこの景色を眺めているけど、やっぱりかなり壮大。 下にいたら分からないけど、高いところから眺めるとちゃんと砂漠の端っこも見えて、この砂が永遠には続いていないことは分かります。
丘を降りると、もうお決まりになったミント・ティーが振舞われてホッと一息。こんな砂漠の真ん中のキャンプに猫が一匹住んでいて、オマールが連れてきて住まわせているとのこと。 結構ガリガリで、半野生化しているものの、人恋しさか人懐こく寄ってきます。だんだんと日が暮れてきて星が光り始め、自分達も夕食。 これまたお決まりとなったタジン。 真っ暗の砂漠の中に敷物1つ。 5人で食卓を囲んで楽しく雑談。 自分達でも結構大変なトレッキングなのに、この香港から来た2人の4歳の子供は結構ハイテンションで、2時間のトレッキングも平気なもので、夕食後も色々エンターテインしてくれました。 気温もちょっと下がってか、虫たちもチョコチョコ歩き回っていて、ちょっと心配でオマールにサソリのことを聞くと、”あ、サソリね。いるよ!”とのこと・・・。 そんな平気な顔しているって・・・。 刺されたらどうするの?!?! 特に大げさにも言わないところを見ると、刺された人とかはいないのかな?!
夕食後、まだ9時前だけどもう就寝の準備。トイレはないので、適当遠くまで歩いていって用をたします・・・。 ”立ちしょん”なんて小学校の時以来やったことなかったけど、満天の星空の下、砂漠のど真ん中で用をたすなんてちょっとレア。
寝床は砂の上にただマットを敷いた上に寝袋。今夜はそこまで冷え込みもきつくなかったのでちょっと安心。 半月でも結構明るく、寝転んで上を見上げると無数の星。 こんな美しい星空を見上げながら眠りにつけるなんてなんて贅沢・・・。 明るい流れ星が1つ。 夢のような景色でした。深夜過ぎ、風が出てき始めて出している頭だけが冷えてきて、風とともに砂も舞い始めました。 半分寝ぼけたままブランケットを頭まで被せて”明日になったら自分は砂に埋まっているかも・・・”なんて思いつつ寝てました。
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