こちらも3日からは仕事だったので、久し振りの年末年始の休みを楽しんで、普通の生活に戻っています。 これは正月2日のタイムズスクエアの様子。 前日の喧騒がうその様。
今日は歯医者の日だったのですが、午後はしばらく食事が食べられない為に、41stの図書館の目の前にある、いつも来る度に通ってる日本のカフェで美味しい日本のサンドウィッチで腹ごしらえ。
真ん中が自分の通っている歯医者のビル。 グランドセントラル・ステーションの真横で、奥にはクライスラービルも見えます。
歯医者の窓から。
いつも不定期な自分の予定に合わせてアポイントメントをとってくれて、本当に助かってます! なんとかアメリカを離れる前までに全ての治療を終えたいです。
ダウンタウンのWTC。 いつも定期的にここの写真を載せていますが、今は何か不思議な物体が出現しています。
さて、今月はオペラ5作品を観る予定にしていますが、まずは6日に行った"Falstaff"から。
Conductor / James Levine
Falstaff / Ambrogio Maestri
この作品はヴェルディが80歳になるのを目前に制作されたコメディー・オペラ。 原作はシェイクスピアの“ウィンザーの陽気な女房たち”。
ヴェルディ自体、この作品が大好きだったようです。
まずは指揮者のジェームス・レヴァイン。 70歳を迎えたメットの救世主レヴァインですが、腰痛やその他健康上の理由で、ここ2,3年演奏の場から離れていましたが、車椅子でメットに復帰! かなりのエネルギーを要するであろうオペラを見事に指揮しました。 いつまでもお元気でタクトを振って頂きたいものです。
ストーリーは、太った騎士ファルスタッフが、お金をせびる為に言葉巧みに裕福なフォード夫人とペイジ夫人2人に言い寄るものの、逆にその奥様方に仕返しをされる羽目に。 フォード婦人たちは、すでに好きな相手のいるフォード夫妻の娘ナンネッタを、無理やりドクター・カイウスと結婚させようとする夫フォードも欺くことに成功。 みんなの笑いものにされたファルスタッフでしたが、ファルスタッフを捕まえようとしていたフォードも最後には欺かれて、自分だけがタダの間抜けではないことに気が付いて“世の中すべて冗談だ”と歌って幕が下ります。
舞台は1950年代に設定されていて、第2幕では巨大なキッチンのセットが出て来て観客もびっくり。 ファルスタッフを演じるAmbrogio Maestriは、すでに200回以上もこの役を演じているベテラン。
昨日7日はヨハン・シュトラウスの名作オペレッタ"Die Fledermaus"(こうもり)。
序曲だけでもかなり有名ですが、この作品も随分なドタバタコメディー。 全幕英語に訳されていて、はじめちょっと違和感がありましたが、ジョークの数々もかなりアメリカンで、ちょっとしたミュージカルのパロディなども織り込まれていて、現代劇の様な舞台でした。
お互いがお互いに浮気っぽいアイゼンシュタイン夫妻にそのお手伝いのアデーレとアデーレの姉。 そんな人達を以前アイゼンシュタインのお陰で”こうもり博士”と呼ばれる羽目になってしまったファルケ博士が、いつも面白いことがなくて暇をしているロシアの富豪のオルロフスキー公爵のニューイヤーズ・イヴ・パーテーに招待します。
ファルケ博士が仕組んで、アイゼンシュタインに“こうもり博士”と呼ばれるようになった仕返しをしようと試みます。 パーティーでドタバタと騒ぎが起こって、最後第3幕でネタばらし。 結局はみんなハッピーエンドになるのですが、笑いを誘う部分が沢山織り込まれていて、ストーリー展開はややゆっくりなものの、有名なワルツやポルカのが盛り沢山で、大変愉快な舞台でした。
セットはウィーンが舞台なだけあって、テーマはクリムト。 第2幕では、巨大なゴールドのドームにシャンデリア、大変華やかです。
この序曲を聞いただけでもこれから始まる舞台へのワクワク感が増大しました。
ここ二日、誰も死なない、明るいオペラ続きで楽しい夜でした。
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