Saturday, November 6, 2021

salt lake city

3週間を過ごしたカリフォルニアを後に、フェニックスを経由してソルトレークシティーへ。

先週まではまだ暖かさもありましたが、ここはもう晩秋な雰囲気。

初日はのんびり”ユタ自然史博物館”へ。 ユタ州は鉱山資源も豊富で、確か金の産出量も全米一。 そんな自然豊かなユタの博物館。

建物は新しくモダンな感じ。

ユタ州もネイティブアメリカンと大変ゆかりの深いエリアですが、その文化に関しての展示も丁寧にしてあります。

またここは沢山恐竜の化石の出る場所としても有名。


しっかりとした全身骨格で、部分的にこのように皮膚も化石として残っています。


平日のせいか学校が何校も見学に来ていたようで、しかもユタはマスク使用率がかなり低く、ケホケホやってる子供たちの中には入りたくなく。。見学は困難を極めました><

ソルトレイクと言えばモルモン教ですが、この呼び名は通称で、正式な名前は"The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints (末日聖徒イエス・キリスト教会)”。 街の中心にあるこの神殿が有名ですが、現在は修復工事中。


なぜか今まで足を踏み入れたことのなかった、テンプル・スクエアにあるモルモン教の歴史についての博物館へ。

正式名称があまりに長いのであえて”モルモン教”を書かせてもらいますが、この宗教が設立されたのは1830年の事。 今でもキリスト教の世界からは異端的な扱いをされていて、カルトのような言われ方をすることもありますが、ま、プロテスタントが始まった頃も同じように言われていたわけだし。。 宗教や政治に関して個人個人の理解と納得に極端な差があるので難しいところです。

ジョセフ・スミスは1805年にバーモント州で生まれ、10人の兄弟がいました。 家族はプロテスタントでしたが、新進の教派などもあり、家族の中でも信仰についてのいろいろな意見があったようです。

信仰に迷ったジョセフは1820年、14歳の春近くの森の中でひざまずき祈っていたところ、神とイエスの二人が目の前に現れたと言います。 そして、その宗派も間違ったことを語っているので、どの教会にも加わらないように告げます。 そして、イエスと使徒が亡くなってからというもの失われていた、真の”神権”と”教義”を回復するためにジョセフが選ばれたとされています。



初めの啓示を与えられてから3年後の9月21日、祈りを捧げるジョセフのもとへ”モロナイ”という天の使いがやって来て、金の板に刻まれた古代の”完全な永遠の福音”が載っている書がスミス家の住む家の近くに埋めてあると告げます。


モロナイから渡された翻訳器(?)と”聖見者の石”という石を使って翻訳をします。


これがモルモン書の手書きの原稿で、ジョセフが口述したものを何人かで記録していったそうです。


そして1830年、初めて発行された"Book of Mormon"がこちら。


この印刷機で最初の5000部が刷られたそうです。



ジョセフは啓示の通りミズーリ州インディペンデンスを”Zion(シオン/新エルサレム)”と呼び、その近くカートランドに神殿を建てます。 その実際の窓がこれ。


モルモン教が浸透していくにつれ、信者ではない人たちとの軋轢が生まれ、これまた歴史上幾度と繰り返されてきた政治への影響を恐れ、暴徒が教会を襲撃、事実上この地から追放となります。


いくつかの地を転々をしながら流浪の旅を続けていましたが、1838年にミズーリ州リッチモンドで逮捕、収監。 4か月半をこの鉄柵のついた監獄の中で過ごします。


1840年にはイリノイ州の"Nauvoo/ノーブー"という場所に新天地を見つけます。 そして蚊の飛び交う湿地帯から数千人が住む都市へと急激に発展したそうです。 正式に都市としても認められ、自衛部隊を持つことも許され、イリノイ州最大の民兵隊が編成されます。
1844年、教会を離反した人たちが反モルモンの冊子を作ったため、内乱を恐れた議会が印刷機の破壊を命じますが、このいくつかがその時の活字。

同年6月24日、一連の流れの中でジョセフと、兄弟のハイラムは逮捕。 これには聖徒を外部の攻撃から守るという意味合いもあったそうなのですが、これをきっかけに聖徒たちと敵対する人たちとの軋轢も激化。


6月27日、150人以上の暴徒が監獄を襲撃、ジョセフとハイラムは射殺されます。


ジョセフのデスマスク。


こちらがハイラム。


これは襲撃させた際にハイラムの着用していた服。
リーダーを失ったモルモン教は混乱し、ノーブーに残る者もいましたが、迫害を恐れ脱出、”アメリカのモーゼ”と呼ばれるブリガム・ヤングが教団を率いて砂漠を越えて移動、約束の地とされるここへ到着、ソルトレイクシティを創設します。


その後の教団の流れについては書きませんが、興味があったらウィキへどうぞ。
モルモン教は蜂の集団のようだと言われることがあったそうで、蜂の巣がシンボルマークとなっています。




教団が入植した当初の数少ない建物。 博物館の横に移転されています。




毎日12時から30分間、世界最大規模のこのパイプオルガンのコンサートが行われているので、ここへ来る度に一度は聞きに来ますが、やはりこのド迫力は聞く価値ありです。


え~。。 今更という感じもあったのですが、一番上の席が$25だったので、せっかくなので観てきました。 いやぁ。。楽しかった。ははは。。。 ショーで役をやっているにも関わらず、映画すら見たことないのに、ミュージカルはなかなか素晴らしい出来で、ライティングやエフェクトも秀逸で、素直に面白かったです。 オラフが可愛かったぞ!

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