よく考えたら随分久しぶりのNYです。 今日は1月2日。 前日の夜にはタイムズ・スクエアでのカウントダウンが世界中に放送されていましたが、自分もいつかあの場所で(まっただ中ではなくビルの上かどこかから)カウントダウンに参加してみたいものです。いつもと変わらないこの風景。 ロックフェラーのツリーは冬の風物詩ですね。今はまだ冬休みとあって、5番街でもどこでもすごい人波。 各お店も最後のセールでごった返していました。 ここだけはアメリカの不景気関係なしのようです。もう12年来ている49stにあるラーメン屋"SAPPORO"。 でもなぜか味が変わってたぞ? ま、ラーメンはラーメン。 久し振りで美味しかったです。
すでにカウントダウンに使用した”ボール”は撤去されていましたが、ゴミの残骸が二日前の興奮の名残を伝えています。今夜はメトロポリタンでのドニゼッティのオペラ"La Fille du Regiment"(連隊長の娘)を観に行きました。 ナポレオン戦争時代のチロル地方でのコメディーなので、連隊長に、軍隊の中でおてんばに育てられた女の子が、実は貴族の血筋の娘だと分かって、愛し合った兵隊がいるにもかかわらず貴族の家へ連れて行かれるのですが、あまりにおてんば過ぎて、そこでの花嫁修業(歌のレッスン)もめちゃくちゃに・・・。嫁に行かそうと思っていた相手の貴族も含めててんやわんやに。 最後には愛し合った兵隊と結ばれるのですが、主役のマリーの破天荒な感じがとっても愛らしいオペラです。
キャストは違いますが、METの舞台より。
キャストは違いますが、METの舞台より。
恋人のトニオがハイCを連続する場面。 このトニオを演じたアメリカ人LawrenceBrownleeもしっかり会場を沸かせました。
そして、今回登場するだけで会場を盛り上げたのがかのKiriTeKanawa。 言わずと知れた伝説の名ソプラノ歌手ですが、そんな彼女ももう67歳。 2004年にオペラ界からは引退したらしいのですが、今回METに伯爵夫人の役で出ています。 もちろんそんなに歌うシーンはないのですが、それでも美声を会場に響かせてくれます。 67にしてあのオーラと声量は驚きます。
この劇場は1966年にオープンしたのですが、2008年にこのランドマーク的なスワロフスキーのクリスタルで出来たシャンデリアが取りかえられました。古くなったシャンデリアは一部販売もされていたのですが、あまりに値が張るのでずーっと買わずにいました。 が、今回ショップを見ていたらすでに在庫も底をつき始めたらしく、残りが後ちょっととのこと・・・。
で、買っちゃいました・・・。 ずっしりと重いクリスタルで、新しくなったシャンデリアは機械でカットしているらしいのですが、以前のものは全てハンド・カット。 オーストリアから贈られたものだそうです。 しかもそのクリスタルの入れてある袋はシルク製の、ずっと舞台に掛っていた緞帳で出来ているとのこと。 42年間のメトロポリタン劇場の歴史がぎっしり詰まっています。 長い時代に渡って全てのパフォーマンスを見つめてきたシャンデリアと緞帳。 いやぁ・・・無くなる前に買ってよかった。
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