Wednesday, January 4, 2012

war horse "broadway"

911から10年を迎えたWTC。 やっと建物がそのカタチを見せ始めていますが、以前とは建物の場所が違うので昔のその姿を彷彿とさせるものはありませんが、それでもあの時の悲劇からの時間の経過を感じずにはいられません。 自然災害で失われる命には怒りや悲しみの矛先の向く場所がありませんが、このように人によってもたらされる悲劇はその次の悲しみを生むだけ。 人という生き物の浅はかさの象徴です。自分はNYにいる間に一度は食べに行くチャイナタウンの有名店"Joe's Shanghai"。ここの小籠包は上海のそれと味が一緒。 中から滴れるこってりスープと香酢と生姜のコンビネーションにうっとりです。 しかも値段がめっちゃ安い! 他の食べ物も美味しいし、数あるチャイナタウンのレストランの中では最高峰です。さて、今夜は楽しみにしていたミュージカルの"War Horse"です。 昨夜のオペラと同じリンカーン・センターにある劇場ですが、半円形の劇場です。

さて、内容についてですが、ストーリーは映画のそれとはちょっと違っていて、個人的には映画の方がストーリー展開が好きでした。 しかし、基本の話は一緒なので、映画を見てから舞台を見たのは正解でした。
舞台はモダンな演劇のようなつくりで、至って簡素。 ど真ん中にスケッチブックを破いた形のスクリーンがあって、鉛筆でスケッチをするとそのスクリーンにも絵が現れたり、馬の走るシーンや戦争のシーン、場面などもそのスケッチで表現されています。
そしてこの舞台で一番の特徴はその人形。 子馬も馬も、ガチョウや小鳥も全て等身大の人形で表現されているのですが、そのどれもが人形とは思えない、まさに本物の動物のように見えるのですが、これは南アフリカの人形劇団のアイデアらしいです。 その細やかな動き、感情の動きに合わせて動物の表情も刻々と変化します。 驚きの人形さばきです。
映画もそうでしたが、舞台でも最後には涙が流れました。
ささやかな表現者のはしくれとして、このように心動かされる舞台を見るのは本当に嬉しいです。 キャストの人たちも素晴らしかったし、高い期待を裏切らない大変よい舞台でした。
ぜひ映画が公開になったら映画館に見に行ってください。今夜のマンハッタンはマイナス10度+ビル風・・・。 セントラル・パークの角のプラザホテルは美しいですが、この寒さには心が折れそう。
はぁ・・・ NY好きだなぁ。。。

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