Friday, March 30, 2012

short trip to new york

Lovelandでの公演が終わってデンバーへ移動。 まだ深夜前だったので食事に出て、このバッファローのバーガーを試しました。 バッファローを食べるのは初めてだったけど、ビーフと言われると分からないかも・・・。 でも、美味しかったです。
今日はNYに行くためにホテルのはチェックインしていなかったので、夜中に空港に移動して朝まで過ごして、いざNYへ勝手気ままなヴァケーションへ!
西から東へ移動するので、朝にデンバーをダイレクト・フライトで発っても、NYへ着いたらお昼過ぎ。 ちなみに今回の往復はプレミアム・エコノミーで“無料”! 以前オーバー・ブッキングだったフライトを次の便にボランティアして変更したら$400のクレジットをもらえたので、それですべてが賄えました。
さて、今夜はかの有名な"EVITA"を観に行ってきたのですが、これはまだオープニング前のプレヴュー。 なんでもショーがオープンする時にはプレヴュー期間が設けられていて、その期間に客の反応などを見て変更なども行い、そしてオープンするのですが、この間はチケットも多少安かったりもします。 しかし、ショーの内容やクオリティーには全く変わりがないし、TKTSにもチケットは出ます。
このEVITAで話題なのが、あのラテン・ポップのスーパー・スター、リッキー・マーティンが出演しているということ。 彼はあの大ヒットLivin' La Vida Locaの前にはミュージカル活動もしていて、世界中のスタジアムを満員にした彼を間近で見られるのはとっても貴重。
さて、ショーはどうだったかと言うと、もちろんリッキーは歌も上手いし、演技も立派な俳優さん。ペロン役のMichael Cerverisもよかったのですが、メインのエヴァ・ペロン役のElena Rogerさんが好みじゃなかった・・・。 まずは声にトゲがあり過ぎて、エヴィータが悪女のよう・・・。 エヴィータは使える手を全て使ってファースト・レディーにまでになった人ですが、理由はどうであれ女性ならではの手腕で地方を助け、慈善事業も遂行した、アルゼンチンでは未だに人気の人。 もっと母性や女性らしさをうちに秘めた女優さんが良かったかな・・・。 下のビデオを見たら感じてもらえるかもしれませんが、ちょっと歌い方に政治色が強すぎて、イメージと違う。 しかもあの涙の出るシーンYou Must Love Meもあっさりと歌われてしまって”・・・・・”。 
あと、舞台装置や演出がちょっとクラシック(アップデートされていない、ちょっと遅れた感じ)過ぎたような気もします。 最近はどんどん新しい演出方法やアイディアが沢山出ているのに、もっと新しい効果を取り入れても良かったのではと思います。

出来ればリッキーに会いたいと思ってステージドアの外に立ってると、ドアから出て来た彼がまっすぐ自分のところに来てくれてPlaybillにサインしてくれました。 とっても気さくな人で、みんなと一言二言は言葉も交わしてくれるし(自分は何を話したのか忘れてしまった・・・)ファンとの写真も快く応じていました。 いやぁ、近くで見てもかっこいいし、渋さが加わったね。 ゼタジョーンズの手が触れた時以来ミーハーになりました。下がリッキーのサイン!NYは気温すら上がらないものの、もうすっかり春の雰囲気。 街角は花が咲き乱れています。花の咲く街を歩いているだけで気持ちがいいです。 朝からTKTSで水曜のマチネのチケットを買って、1日中街歩き。 一人でのんびり気ままに歩きまわるのって一番大好き。
夜はメトロポリタンでのオペラドニゼッティの"L'Elisir d'Amore"(愛の妙薬)。
自分はそんなオペラに詳しいわけではないものの、いつも気になって一度は見てみたいと思っていた歌手二人が共演しているということで、ちょっと興奮。
一人はAdina役のDiana Damrau。 彼女の魔笛の”夜の女王のアリア”がYuotubeでとっても気になっていたので、本人が見られるのは本当に楽しみでした。 もう一人はペルー出身のNemorino役Juan Diego Florez。 彼の切ない響きの混じった声がとっても好きで、これも超楽しみでした。
このオペラは誰でも大変親しみやすいコメディーで、Juan Diego Florezの愛嬌たっぷりの演技は会場を沸かせました。 もちろんDiana Damrauも非の打ちどころのない美声と女優以上の演技で観客を惹きつけました。
大変素晴らしい舞台で、うっとりと至福の時間を過ごすことが出来ました。

これは彼のイタリアでの舞台。 有名な、会場が最高潮に盛り上がる"Una furtiva lagrima(人知れぬ涙)"のシーン。
どうやらこれは今週、自分の観に行った日ではない公演でこっそり録音されたものらしいのですが、なんと最中にアンコールがあって、もう一度歌が繰り返されたようですね。 自分が今まで観に行った中でこんなことは一度としてありませんが、粋な計らいですよね。 自分も出来ることならアンコールと叫びたかったくらい彼の歌声には酔ってしまいます。 じっくりと、会場にいるつもりで聞いてみてください。 少しは興奮が伝わるかな?
これが自分が以前から気になっていたDiana DamrauのQueen of the Nightのクリップ。 夜の女王のアリアをこれだけしっくりと演じられるのは彼女くらいでは? 最高です。
ところで、同じボックス席に座っていたいかにも育ちの良さそうな若いドイツ人のカップル。 ”ここには度々来るの?”との質問に、“オペラに詳しくはないけど、時々足を運んでるよ”と言うと、”ここはみんながドレスやタキシードに身を包んで来る日はいつ?”と聞くので。ふ~ん・・・と考えていたら、あぁ・・・確かにヨーロッパではみんなオペラやバレエには正装して行って、その雰囲気も大切にするもんなぁ・・・と質問の意味を解釈。 彼女曰く”さっきロビーにスウェットを着てる人がいたんだけど・・・”と驚きの様子。 確かにMETでは下の方の席の人たちは正装をしている人が多いし、上の席でもちゃんと男の人はネクタイをする人も多いけど、結構カジュアルな人も多いのは確か。 自分もとりあえずいつもネクタイか蝶ネクタイは欠かさないようにはしています。 やっぱオペラの醍醐味はその場の雰囲気も大切。おめかしして幕間にはロビーでシャンパンがいいね。
次の日はちょっと雨模様でしたが、ちょっと雨に濡れたくらいがビルの合間の新緑が美しいかも。
今日は水曜日。マチネも含めてミュージカル三昧な一日!Jonas Brothersと言えば数年前にDisneyから生まれたトップ・アイドル・グループですが、最近は個人活動の多くなった3人。 そんな兄弟の一人Nick Jonasの主演する"How to succeed in business without really trying" という長い題名のミュージカル。 これは去年ダニエル・ラドクリフ主演でリバイバル公演が行われたものですが、今はその後をこれまた人気者のNick Jonasが引き継いでいます。

自分の席は1列目のど真ん中だったのですが、オープニングで彼がオーケストラ・ボックスから窓ふき清掃員として登場するのが自分の足元から・・・こんなとこから出てくんのぉぉ?と、始めからちょっとビックリ。
まぁ、大満足の舞台でした。 終始笑いが止まらないし、まだNickはミュージカル・スターと言った貫禄はないものの、もちろん歌にも演技にも文句はありませんでした。 ちょっとしたぎこちなさも彼のチャーミングさで全てカヴァーされてたし、それがストーリーにもぴったり合っていたと思います。
そして何より観客を一番舞台に引き寄せていたのは、日本でも放映されていた(はず)のドラマ、Ugry Betty(アグリー・ベティー)に出演していたMichael Urie! 彼の出来そこないの社長の甥っ子役は最高の最高の最高! 甘えっぷりとダメっぷりに大爆笑でした。
演出も踊りもキャストも◎! Hairsprayとどっこいどっこいな舞台でした。 いや~、楽しかった。

この舞台のMichael Urieの控室。 いやぁ・・・いっぺんに彼のファンになりました。
この春は話題作が見白押しなのですが、その中の1つがこの1992年のDisney映画"Newsies"が舞台化されたもの。 なぜ今になって舞台に?と言った感はありますが、これも今がプレヴュー公演中。 さっそくチェックに行って来ました。

これまた席が一列目。
映画を見たことのある人は分かるかもしれませんが、舞台はNY。 孤児院の新聞配達の子たちが、新聞社の新聞の値上げに反対して力を合わせて戦う物語。 ま、ストーリーに奥深さはないのですが、歌とダンス・ナンバーが一番の人気。 キャストもみんな若いし、そのパワーとエネルギーが舞台に立つ喜びと共に爆発している感じで、改めて舞台俳優に強い嫉妬を覚えました・・・笑。 
主役は今年の初めまでブロードウェイで公演していたBonny and ClydeのClyde役で活躍したJeremy Jordn。 歌も演技も若きスターと言ったところです。

そんなJeremy Jordanのリハーサル風景。
あぁ、自分にこんな舞台に立つ選択肢があったならなぁ・・・。 なんて思える舞台でした。 歌唱力とダンス・テクニックと、チャーミングな見た目が欲しいぃぃぃ!
な~んてね。 自分は自分の与えられたスポット・ライトの下で頑張ります。 これでも毎日数千人の人の前で演技をさせて貰えてるんだから、幸せだよね。
夜のグランド・セントラル・ステーションとクライスラー・ビル。 このまま空港で夜を明かして、木曜の朝にデンバーに戻って、そのまま仕事に行きました。
最高に充実した3日間で、モチベーションも上がったし、心もとっても満たされました。
自分もツアー最後まで頑張るぞ!

Saturday, March 24, 2012

loveland

自分が会社に入りたての頃の友達も多く住むコロラドですが、もうみんな結婚して子供もいて、時間の流れの速さを感じずにはいられません。 今週に入ってからコロラドは初夏の陽気。 遠くには雪をかぶったロッキー山脈が眺められるのですが、日中は25度。 上着も必要ないほど暖かく、仕事の前に連れ出してくれた友達とのランチもとっても気持ちがよかったです。
が、ショーはと言うとこれがキツかった・・・。 練習中になぜか息が続かないので”休みの間に怠け過ぎたか?”と思ったのですが、練習の後半に気が付きました”ここは標高1500メートルだった。。。!!”。 自分のナンバーが終わった時にはバックステージで倒れました。 あぁ辛い。

Wednesday, March 21, 2012

20000 hit!!

細々とブログを開始して数年になりますが、やっと20000ヒットに届きました。
こんな単なる日記のようなブログをいつも読んで頂いてありがとうございます。^^
まだこのあと何年ツアー生活が続くかは分かりませんが、続く限りは更新しますので、今後ともどうぞヨロシク!
昨日カナダからふたたびアメリカに戻ってきて、現在はコロラドの"LOVELAND"。なんとも素敵な名前ですね。 コロラドはスケート・タウン。 これから3週間は知り合いも沢山観に来るので、なかなか気が抜けません。

Thursday, March 15, 2012

tim hortons

"Tim Hortons"。日本人には全く馴染みのないお店ですが、こここそカナダ人が最も愛するドーナツ・チェーン。 しかもただのドーナツ屋じゃない、ラッシュ時になると店舗数(カナダ国内3000店舗)が半端じゃないにもかかわらず行列。 カナダではマクドナルドの売り上げを抜き、店舗数は約2倍。 ファースト・フード全体の22%の売り上げ、コーヒー店舗のなんと76%のシェアを持つモンスター級ファースト・フード店。 カナダ人を最も虜にするお店です。 (それなのにアメリカにちょっとある以外は、ほとんど海外展開をしていない・・・)さて、そんなティム・ホートンズが1964年に生まれたのがここハミルトン。 その第一号店はダウンタウンからバスで20分ほどの簡素な場所にあるのですが、見た目は普通のお店。と、おぉ!通りの名前がティム・ホートンだぁ!外見にはここが第一号店と分かるようなものは少ないのですが、レジの前にはこんなエンブレムが! もうちょっとのベルティー・グッズとかあってもいいのにね。オープンからの歴史にまつわるディスプレイがちょっとだけあります。創業者のティム・ホートンはもともとはNHLのプロ・ホッケーの選手で、開店後にロン・ジョイスとの共同経営を進めるのですが、ティムは1974年に交通事故で不慮の事故死を遂げます。 その後ティミーズ(カナダ人はこんな感じに呼ぶ)は急速にチェーン展開をして、カナダから独立したドーナツ店を消滅させてしまいます。
ここもひっきりなしに人が入ってくるのですが、ちょっとすいた時に写真を撮ってみました。今年はKFC,ウェンディーズと一号店シリーズが続きましたが、どこも始まりは普通のお店。 こんなに巨大化するにはそれなりの経営努力もあったんでしょうね。 原点を見るのって興味深い!

Wednesday, March 14, 2012

hamilton

今シーズン最後もう一か所カナダの公演先へやって来ました。
昨日はインディアナの小さな空港からのチャーター・フライトだったのですが、本来1時に飛ぶはずの飛行機がミネアポリスで故障の為に飛べず。 新たに別の飛行機を送ってくれたのですが、遅れること3時間半。 田舎の何もない空港での足止め。 これで空港にインターネットがなかったらどうやって暇をつぶしたことやら・・・。 なんとか日が暮れてからカナダに到着。
ここハミルトンはトロントからバスで1時間の距離。今日は以前から予約を入れてあったヘアサロン(John Steinberg http://www.johnsteinberghair.com/)へ。 最近はここを利用していますが、とっても丁寧に切ってくれるので気に入ってます。 海外で髪を切るのはいつもどこへ行くか迷いますが、今シーズンはここに来る機会が何度かあったので助かりました。
今日は日中の気温が17度! 週末にはマイナス7度まで下がってたのに急に春の陽気。 自分もちょっと肌寒さはあっても半袖で一日過ごせました。

Thursday, March 8, 2012

living in starbucks

インディアナのエヴァンスヴィル。 宿泊先は空港の隣。。。近くにはモールもなければスーパーすらなし・・・。
ということで、1日一度のエクササイズを除いては、ホテルのシャトルで毎日2マイル離れたスターバックスに連れて来てもらって暇をつぶす休日。 こんなのんびりしてるのも久し振り。
で、暇に乗じて月末にNYに行く計画を立てました。 というのも以前トロントに行った際にオーバーブッキングされたフライトを、ボランティアで次のフライトに遅らせた際に$400のクーポンをもらっていたのですが、特に使う機会もなく、期限が来て無効にするのはもったいないので、今月末、デンバーでの3日間の休みを利用してNYに行く計画を立てました。
もちろん最大の目的はショーを観ることですが、すでにチケットを取ったのがあのリッキー・マーティンも出演する名作"EVITA"。ブロードウェイでのリバイバルです。 後メトロポリタン・オペラでのドニゼッティの“愛の妙薬”。 これに出演中のソプラノ歌手Diana Damrauですが、以前から彼女の”魔笛”の“夜の女王のアリア”がyoutubeでとっても気になっていたので、実際に舞台を観られるのが楽しみです。 あと2回ショーを観れるチャンスがあるので、それは現地で格安チケットで探すつもり。
楽しみぃぃぃぃ。

Saturday, March 3, 2012

fort pitt

ピッツバーグには興味深い建物が多いことに気が付きますが、古い教会や建物とモダンな建築物が隣り合って林立している風景は面白いです。テラコッタ・タイルで全面を覆われたイタリア・スタイルの建物Buhl Building。 築1913年。ちょっとヨーロッパ風なマーケット・スクエアの建物。 ここのスタバでのんびりするのは結構好き。マーケット・スクエアに隣接して異様な雰囲気を醸し出している建物がこのPPG Place。 2万枚近くのガラスで出来た40階建ての建物を含めた6つの建物の集合体。なんだかディズニーの悪い魔女の住んでいるお城のような雰囲気です。裁判所にくっ付いた、まるでヴェニスの”ため息橋”のようです。この近代的なビルの中でヨーロピアンな異色を放つこのゴシックな建物。 Union Trust Building。 1916年に完成したベルギー式ゴシック様式だそうで、屋根の部分はまるで教会です。Fort Pitt(ピット砦)。 1700年に入るとイギリスの植民地軍がどんどんとネイティブ・アメリカンの領土を奪うようになったのですが、その間フランスとの領土の奪い合いが始まり、それにインディアンたちが駆り出されるようになります。ここはちょうど2つの川が合流してオハイオ川になる起点にあるのですが、ここの砦も五稜郭と同じく5角形。 要塞にはペンタゴンなどをはじめこの5角形が多いですが、ウィキペディアによると”星型要塞=火砲に対応するために15世紀半ば以降のイタリアで発生した築城方式”だそうですね。どうやら死角がないそうです。
現在砦の壁などは無くなっていますが、後にはラインが引いてあって、その大きさが分かります。唯一残っている当時の建築物はこの”ブロックハウス”と呼ばれる建物で、もともとは大きな家の一部だったようです。 1764年に築で、西ペンシルバニアでは最古の白人の建築物と信じられているそうです。ここは当時の銃を外に向けた窓。 アメリカ独立戦争の際には、ここが西部戦線の本部として使用されたそうです。
最近は日本でもここのプロダクツが普及していると思いますが、世界中でケチャップやマスタードと言ったらやはりHEINZが一番普及しているのでは? 最近は使用しやすいプラスチック製の容器が一般的ですが、自分がアメリカに来て数年の間はまだこのビンしかありませんでした。 これがまた中身のケチャップが出てこない・・・。振っても揺らしても出てこない様子を見かねて友達が"Hit 57!"と言って出し方を教えてくれたのを思い出します。 この57をコツコツ叩くと楽に中身が出るんです。
そんなHEINZの本社がここピッツバーグにあって、野球場をはじめ、あちこちにこの名前が使用されています。 あと、全米に展開するアパレル"American Eagle Outfitters"もここに本社があって、今回自分たちの公演したアリーナにもその名前が使われています。 どうやら今年春には日本にも進出する様ですね。