今日はNYに行くためにホテルのはチェックインしていなかったので、夜中に空港に移動して朝まで過ごして、いざNYへ勝手気ままなヴァケーションへ!
西から東へ移動するので、朝にデンバーをダイレクト・フライトで発っても、NYへ着いたらお昼過ぎ。 ちなみに今回の往復はプレミアム・エコノミーで“無料”! 以前オーバー・ブッキングだったフライトを次の便にボランティアして変更したら$400のクレジットをもらえたので、それですべてが賄えました。
さて、今夜はかの有名な"EVITA"を観に行ってきたのですが、これはまだオープニング前のプレヴュー。 なんでもショーがオープンする時にはプレヴュー期間が設けられていて、その期間に客の反応などを見て変更なども行い、そしてオープンするのですが、この間はチケットも多少安かったりもします。 しかし、ショーの内容やクオリティーには全く変わりがないし、TKTSにもチケットは出ます。
このEVITAで話題なのが、あのラテン・ポップのスーパー・スター、リッキー・マーティンが出演しているということ。 彼はあの大ヒットLivin' La Vida Locaの前にはミュージカル活動もしていて、世界中のスタジアムを満員にした彼を間近で見られるのはとっても貴重。
さて、ショーはどうだったかと言うと、もちろんリッキーは歌も上手いし、演技も立派な俳優さん。ペロン役のMichael Cerverisもよかったのですが、メインのエヴァ・ペロン役のElena Rogerさんが好みじゃなかった・・・。 まずは声にトゲがあり過ぎて、エヴィータが悪女のよう・・・。 エヴィータは使える手を全て使ってファースト・レディーにまでになった人ですが、理由はどうであれ女性ならではの手腕で地方を助け、慈善事業も遂行した、アルゼンチンでは未だに人気の人。 もっと母性や女性らしさをうちに秘めた女優さんが良かったかな・・・。 下のビデオを見たら感じてもらえるかもしれませんが、ちょっと歌い方に政治色が強すぎて、イメージと違う。 しかもあの涙の出るシーンYou Must Love Meもあっさりと歌われてしまって”・・・・・”。
あと、舞台装置や演出がちょっとクラシック(アップデートされていない、ちょっと遅れた感じ)過ぎたような気もします。 最近はどんどん新しい演出方法やアイディアが沢山出ているのに、もっと新しい効果を取り入れても良かったのではと思います。
出来ればリッキーに会いたいと思ってステージドアの外に立ってると、ドアから出て来た彼がまっすぐ自分のところに来てくれてPlaybillにサインしてくれました。 とっても気さくな人で、みんなと一言二言は言葉も交わしてくれるし(自分は何を話したのか忘れてしまった・・・)ファンとの写真も快く応じていました。 いやぁ、近くで見てもかっこいいし、渋さが加わったね。 ゼタジョーンズの手が触れた時以来ミーハーになりました。下がリッキーのサイン!NYは気温すら上がらないものの、もうすっかり春の雰囲気。 街角は花が咲き乱れています。花の咲く街を歩いているだけで気持ちがいいです。 朝からTKTSで水曜のマチネのチケットを買って、1日中街歩き。 一人でのんびり気ままに歩きまわるのって一番大好き。夜はメトロポリタンでのオペラドニゼッティの"L'Elisir d'Amore"(愛の妙薬)。
自分はそんなオペラに詳しいわけではないものの、いつも気になって一度は見てみたいと思っていた歌手二人が共演しているということで、ちょっと興奮。
一人はAdina役のDiana Damrau。 彼女の魔笛の”夜の女王のアリア”がYuotubeでとっても気になっていたので、本人が見られるのは本当に楽しみでした。 もう一人はペルー出身のNemorino役Juan Diego Florez。 彼の切ない響きの混じった声がとっても好きで、これも超楽しみでした。
このオペラは誰でも大変親しみやすいコメディーで、Juan Diego Florezの愛嬌たっぷりの演技は会場を沸かせました。 もちろんDiana Damrauも非の打ちどころのない美声と女優以上の演技で観客を惹きつけました。
大変素晴らしい舞台で、うっとりと至福の時間を過ごすことが出来ました。
これは彼のイタリアでの舞台。 有名な、会場が最高潮に盛り上がる"Una furtiva lagrima(人知れぬ涙)"のシーン。
これは彼のイタリアでの舞台。 有名な、会場が最高潮に盛り上がる"Una furtiva lagrima(人知れぬ涙)"のシーン。
どうやらこれは今週、自分の観に行った日ではない公演でこっそり録音されたものらしいのですが、なんと最中にアンコールがあって、もう一度歌が繰り返されたようですね。 自分が今まで観に行った中でこんなことは一度としてありませんが、粋な計らいですよね。 自分も出来ることならアンコールと叫びたかったくらい彼の歌声には酔ってしまいます。 じっくりと、会場にいるつもりで聞いてみてください。 少しは興奮が伝わるかな?
これが自分が以前から気になっていたDiana DamrauのQueen of the Nightのクリップ。 夜の女王のアリアをこれだけしっくりと演じられるのは彼女くらいでは? 最高です。
ところで、同じボックス席に座っていたいかにも育ちの良さそうな若いドイツ人のカップル。 ”ここには度々来るの?”との質問に、“オペラに詳しくはないけど、時々足を運んでるよ”と言うと、”ここはみんながドレスやタキシードに身を包んで来る日はいつ?”と聞くので。ふ~ん・・・と考えていたら、あぁ・・・確かにヨーロッパではみんなオペラやバレエには正装して行って、その雰囲気も大切にするもんなぁ・・・と質問の意味を解釈。 彼女曰く”さっきロビーにスウェットを着てる人がいたんだけど・・・”と驚きの様子。 確かにMETでは下の方の席の人たちは正装をしている人が多いし、上の席でもちゃんと男の人はネクタイをする人も多いけど、結構カジュアルな人も多いのは確か。 自分もとりあえずいつもネクタイか蝶ネクタイは欠かさないようにはしています。 やっぱオペラの醍醐味はその場の雰囲気も大切。おめかしして幕間にはロビーでシャンパンがいいね。
今日は水曜日。マチネも含めてミュージカル三昧な一日!Jonas Brothersと言えば数年前にDisneyから生まれたトップ・アイドル・グループですが、最近は個人活動の多くなった3人。 そんな兄弟の一人Nick Jonasの主演する"How to succeed in business without really trying" という長い題名のミュージカル。 これは去年ダニエル・ラドクリフ主演でリバイバル公演が行われたものですが、今はその後をこれまた人気者のNick Jonasが引き継いでいます。
自分の席は1列目のど真ん中だったのですが、オープニングで彼がオーケストラ・ボックスから窓ふき清掃員として登場するのが自分の足元から・・・こんなとこから出てくんのぉぉ?と、始めからちょっとビックリ。
まぁ、大満足の舞台でした。 終始笑いが止まらないし、まだNickはミュージカル・スターと言った貫禄はないものの、もちろん歌にも演技にも文句はありませんでした。 ちょっとしたぎこちなさも彼のチャーミングさで全てカヴァーされてたし、それがストーリーにもぴったり合っていたと思います。
そして何より観客を一番舞台に引き寄せていたのは、日本でも放映されていた(はず)のドラマ、Ugry Betty(アグリー・ベティー)に出演していたMichael Urie! 彼の出来そこないの社長の甥っ子役は最高の最高の最高! 甘えっぷりとダメっぷりに大爆笑でした。
演出も踊りもキャストも◎! Hairsprayとどっこいどっこいな舞台でした。 いや~、楽しかった。
この舞台のMichael Urieの控室。 いやぁ・・・いっぺんに彼のファンになりました。
この舞台のMichael Urieの控室。 いやぁ・・・いっぺんに彼のファンになりました。
この春は話題作が見白押しなのですが、その中の1つがこの1992年のDisney映画"Newsies"が舞台化されたもの。 なぜ今になって舞台に?と言った感はありますが、これも今がプレヴュー公演中。 さっそくチェックに行って来ました。
これまた席が一列目。
これまた席が一列目。
映画を見たことのある人は分かるかもしれませんが、舞台はNY。 孤児院の新聞配達の子たちが、新聞社の新聞の値上げに反対して力を合わせて戦う物語。 ま、ストーリーに奥深さはないのですが、歌とダンス・ナンバーが一番の人気。 キャストもみんな若いし、そのパワーとエネルギーが舞台に立つ喜びと共に爆発している感じで、改めて舞台俳優に強い嫉妬を覚えました・・・笑。
主役は今年の初めまでブロードウェイで公演していたBonny and ClydeのClyde役で活躍したJeremy Jordn。 歌も演技も若きスターと言ったところです。
そんなJeremy Jordanのリハーサル風景。
そんなJeremy Jordanのリハーサル風景。
あぁ、自分にこんな舞台に立つ選択肢があったならなぁ・・・。 なんて思える舞台でした。 歌唱力とダンス・テクニックと、チャーミングな見た目が欲しいぃぃぃ!
な~んてね。 自分は自分の与えられたスポット・ライトの下で頑張ります。 これでも毎日数千人の人の前で演技をさせて貰えてるんだから、幸せだよね。
最高に充実した3日間で、モチベーションも上がったし、心もとっても満たされました。
自分もツアー最後まで頑張るぞ!
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