今日は休暇最後の日。
先日メンドーサのワインについてしこたま書きましたが、またまたワイン・・・。 チリもアルゼンチンもワインの一大産地なのでご容赦を。 こんなにワインについてばかり書いていると酒飲みのような印象を受けるかもしれませんが、ホント、楽しむ程度です。^^ ただワインは歴史や産地、味や製造過程が大変興味深くて、知れば知るほど奥の深さを感じます。
ここサンティアゴやその周辺は様々に良い土壌があり、ワインの栽培には適した場所と言うことですが、町の中心部から地下鉄を乗り継いで1時間程度のところにあの有名な"Concha y Toro"があります。 大きな通りの名前にもなるくらい、他のチリ産ワインとの規模の違いを見せています。地下鉄でブルーラインの端の駅Puente Altoからタクシーで5分ほど、大きなConcha y Toroの門の前に着きます。 ツアーは24時間前までに予約をするのですが、英語のツアーは13:00からの1日1度。今回ツアーは計5人。 まずは歴史について。 この会社を設立したのはサンティアゴのスペイン貴族Concha家の侯爵が1883年に創業。 この建物はその時期に建てられますが、なかなか豪勢です。建物の正面にはフランス式の庭園が広がっていて、まさに貴族の趣味。Concha y Toroは現在チリ国内に7か所、その他メンドーサやカリフォルニアのナパにも畑を持っていて、アルゼンチンの名前の知られたTriventoも実はここの会社のブランド。 チリの有名なワインCono SurだってConcha y Toro。 実は名前は違ってもここの会社のワインって世界中に出回ってるんですね。
http://www.trivento.com/site.php
http://www.conosur.com/en/まずはじめに試飲をしたのがこの"Casillero del Diablo"のCarmenere。
先日メンドーサのワインについてしこたま書きましたが、またまたワイン・・・。 チリもアルゼンチンもワインの一大産地なのでご容赦を。 こんなにワインについてばかり書いていると酒飲みのような印象を受けるかもしれませんが、ホント、楽しむ程度です。^^ ただワインは歴史や産地、味や製造過程が大変興味深くて、知れば知るほど奥の深さを感じます。
ここサンティアゴやその周辺は様々に良い土壌があり、ワインの栽培には適した場所と言うことですが、町の中心部から地下鉄を乗り継いで1時間程度のところにあの有名な"Concha y Toro"があります。 大きな通りの名前にもなるくらい、他のチリ産ワインとの規模の違いを見せています。地下鉄でブルーラインの端の駅Puente Altoからタクシーで5分ほど、大きなConcha y Toroの門の前に着きます。 ツアーは24時間前までに予約をするのですが、英語のツアーは13:00からの1日1度。今回ツアーは計5人。 まずは歴史について。 この会社を設立したのはサンティアゴのスペイン貴族Concha家の侯爵が1883年に創業。 この建物はその時期に建てられますが、なかなか豪勢です。建物の正面にはフランス式の庭園が広がっていて、まさに貴族の趣味。Concha y Toroは現在チリ国内に7か所、その他メンドーサやカリフォルニアのナパにも畑を持っていて、アルゼンチンの名前の知られたTriventoも実はここの会社のブランド。 チリの有名なワインCono SurだってConcha y Toro。 実は名前は違ってもここの会社のワインって世界中に出回ってるんですね。
http://www.trivento.com/site.php
http://www.conosur.com/en/まずはじめに試飲をしたのがこの"Casillero del Diablo"のCarmenere。
カッシェロ・デル・ディアブロは日本を含めて世界中どこでも見掛けますが、このカルメネールと言うブドウ、もとはと言うとフランスのボルドーのブドウだったのですが、現地では育ちが悪く全て枯れてしまったと思われていたのに、後に実はチリで別の名前で育っていたことが判明。 今ではチリのみで栽培されている一押しのワインです。
よいアロマですっきり飲みやすいです。
醸造樽。 ここではアメリカとフランスの樽を両方使っているそうで、違いはと言うとアメリカのオーク樽に出来るまで育つ期間が60年程度、それに比べてフランスのオークは倍の120年。 と言うことはアメリカのオークは気孔も大きく空気を通す率が高く、その分醸造が早くなります。 その分フランスのワインは醸造に時間が掛る為、ゆっくりとオークのアロマがワインに馴染んで行くそうです。 良し悪しではなく、その特性を生かすことが大切なようです。さて、ここがセラー、ワインと同じくその名も"Casillero del Diablo"(悪魔の蔵)! 本当に悪魔が棲んでいるのかいざ潜入!ここのセラーはなかなかハイテクで、なぜ悪魔の蔵と呼ばれるようになったのか、蔵のレンガの壁を利用した音と映像で説明してくれます。
結局悪魔が棲んでいるというのは、ワインが盗まれないようにとの流布だったようですが、それがそのままワインの名前になるなんて洒落が効いてますね。沢山の寝かされたボトル。 そのごCasillero del DiabloのCabernet SauvignonとSyrahのブレンドを試飲。 このSyrahとはShirazと同じ。さて、ここから他の4人と別れて自分一人だけ別室へ。 みんな同じツアーだと思ってたら自分だけVIPな感じ。 ツアーは3種類あるのですが、自分は一般的であろうとUS$35のツアーを頼んでいたのですが、これが結構な優越感。
試すワインはMarques de Casa Conchaの4種類。 味の軽い順にMelrot、Carmenere、Syrah、Chardonnay(だったはずぅ・・・計6杯目だったので記憶不確か・・・)。 グラスの持ち方から産地の説明、香りの分析に渡って細かく説明。 軽いワインには軽い味のチーズ。 チリ産のチーズを中心に選んであってなるほど美味しい。 やはり産地のワインには産地のチーズが合うそう。
自分が一番気に入ったのはSyrah。 オーストラリアのそれよりももっとしっかりした味でマルベックの様な飲んだ感。
驚いたのは、一通り全部飲んだ後にグラスを嗅がされた時の香りの違い! 飲む前にはバニラであったりフローラル、ペッパーやスモーキーな香りを放っていたワインが、なんとコーヒーやキャラメルの香りに! いや、飲んだ後のグラスなんて嗅いだ事がなかったから知りませんでしたが、マジックのようになんとも甘いキャラメルの匂い。
ソムリエを独占してのレクチャー。 大変参考になりました。 いやぁ・・・このツアー最高におススメです。
残ったチーズはそのまま隣のレストランへ持って行ってランチと共に頂きました。
ワイン・グラスとチーズのトレイはお土産に頂けます。
http://www.casillerodeldiablo.com/?lang=en
ひとつチリについて気が付いたこと。 それは人間がとってもイイということ。 まるで儒教の国ではないかと思うほど思いやりに深い人達が多いことに驚きます。 外人に言わせると日本人は大変親切で思いやりがあると言いますが、ここのチリの人達はシャイじゃない分親切が表に出ています。
つたない言語で質問をしても懇切丁寧に頑張って説明してくれようとするし、タクシーに乗って小銭がなかったら気分を害さず”今回は料金はいいよ”みたいな流れになったり、電車に乗っても必ずお年寄りや子供連れに席を譲ります。 それを見ていると自分は席に座る気にすらなれません。 この人の優しさ、どこから生まれたのでしょう。
あと一つ、ここはアンデス山脈のすぐ麓で、有名なスキー場もあったりするのですが、なんと地元の人はほとんどスキーに行けないとか・・・。 それはあまりにも料金が高額だから。 こんないいスキー場があるのにスキー選手が育たないと地元の人が嘆いていました。 なんだか寂しい話ですね。