Tuesday, August 7, 2012

salar de uyuni

1週間のアタカマ砂漠、ウユニ塩湖の旅から帰って来ました。 高山病の頭痛と寒さに耐えつつの旅でしたが、景色の美しさには道中息を奪われました。
7月30日夜。 夜の9時ブエノスアイレス発のフライトでまずはチリのサンティアゴへ。 飛び立った後のブエノスアイレスの町の明かりと、着陸直前に広がる暗闇の中にそびえる、雪を覆ったアンデス山脈の景色は印象的でした。10時半にはサンティアゴに到着。 次のフライトは朝の5時なので、今夜は空港で野宿。 どこにキャンプを張ろうかと思ってウロウロしていたら、ちょうど寝袋を並べている集団を発見! 自分達も近くに寝袋を並べて仮眠。 3時過ぎにはチェックインして一路北を目指します。
ちなみにこちらのペソ表示も$なので、単位にゼロの多いチリ・ペソだと自販機の表示もこんなことになってしまいます。朝の7時過ぎにチリ北部のカラマに到着。 ここはアタカマ砂漠の町で、あたりを見渡すと、360度荒涼とした大地が広がっています。 ここに来ると気温もグッと下がって、タラップを降りると寒さに震えました。
タクシーで街の中心部へ。 もう朝も8時を過ぎているというのに小さな町の商店街もカフェのようなものもなにも開いていなくて、寒さしのぎの為に近くのホテルのロビーへ避難。 10時になったら色々開くと言うので、それまでに今度帰って来たときに泊まる宿を探すことに。 宿も予約出来て、そこにしばらく荷物を預けることにしたら、今夜サンペドロ・デ・アタカマへ向かうバスのチケットを購入。 まずここに来てやらないといけなかったことすべて終了。
思い出して下さい中学の地理の時間を。 チリの主要財産と言えば鉱山資源。 その中でも有名なのが世界最大級の露天掘りの銅山”チュキカマタ銅山”。 小さな町の小さなメイン・ストリートにはこんな銅像もあります。こちらでは単にチュキと呼ばれる銅山ですが、1日に一回ガイド・ツアーが行われているので、予約をして行くことに。 がぁぁぁ!! 後で分かったのですがこの日は強風の為ツアーは中止! ネットに繋げなかったので中止のメールが送られてきていることを知らないまま、タクシーのおじちゃんがなんとかして自分達をツアーに参加させてくれようと奮闘。 結局2時間くらい連れ回してくれたのですが、鉱山関係者以外はゲートすら通れないので、近くまで行くものの見学は不可能でした。ここは新しく採掘が始まった場所らしいです。ここがゲート近く。採掘場所は奥行き4km、幅3kmで、深さは800m。ゲートの外からの眺めだけでも迫力は満点で、時々巨大なトラックが砂埃をあげて走る様子も見ることが出来ました。さて、残念ながらチュキの見学は出来ませんでしたが、その分予定を切り上げて早くにアタカマ砂漠観光の中心地、サンペドロ・デ・アタカマへ行くことに。
Frontera del Norte社のバスで4時半に出発。 片道は$2500(US$5)。 2時間後に風景が一変して、まるで(行ったことはないものの・・・)火星か木星の地表を走っているかのよう。 ここが有名な“月の谷”です。無事IpirangaHostelにもチェックインして、街の散策に。
バス停に着いた時には土埃の上がる舗装されていない道路に土塀の家々、どんだけ貧相な村に着いたのか色々覚悟したのですが、いざその小さな村の中心に行くと、その旅行者の多さと開発の進んだ様子に驚きました。
いくつもオシャレなレストランが並んでいたり(もちろん全部土造りの建物ですが)、ここから出る様々な砂漠ツアーを扱う旅行会社やお土産屋さんも軒を連ね、大変活気があるのには驚きました。大変美味しくリーズナブルな夕食にあり着いた後はしばらく夜の街を散策。 民芸品の並ぶアーケードにはアルパカ製品やコカの葉やキャンディー(その名の通りコカインの元になるものですが、ペルーやボリビア、この辺りでは高山病に効果があったり、日常みんな噛みタバコのように葉っぱをムシャムシャやっているので合法。)などが売られていて、見ているだけで楽しいです。今回の旅で一番大切だったのが寝袋。 宿泊するところには暖房設備、もしくは十分な電気がないので、夜間は電源が落とされたりするので、冬の砂漠の高地は夜に冷え込むのが必至。 大体いつも-10℃程度まで下がります。 もちろんシャワーなんてものも期待できないので、毎晩寒い夜を過ごすことになります。
ちなみにここサンペドロは標高2438m。 空気の薄さは感じませんが、そこそこ寒い一夜を過ごしました。さて、朝8時。 今日からいよいよウユニ塩湖への周遊の3泊4日の旅が始まります。 全ての工程での費用は3食の食費も含めてUS$200。 随分とリーズナブルです。 3日分の水やスナック、トイレット・ペーパー、多めの頭痛薬は各人で用意。
まずは旅行会社(今回利用したのは他の旅行会社よりちょっと高めなものの、ネットで評判の良かったCordilleraTravel)の前からマイクロバスで町のすぐ外にあるチリのイミグレーションへ。 ここで出国のスタンプをもらいます。スタンプがもらえたら、そのままバスで数十分。 耳がキーンとなってどんどんと標高が上がっていることを実感。 道中国境にある富士山そっくりなリカンカブール山(標高5920m)が美しいです。その後ろにあるフリケス山。
そして到着したのがここボリビアのイミグレーション。
荒野の真ん中で、ここで入国手続きをしてから本格的な旅が始まります。まずはコーヒーとパンで腹ごしらえをしてから入国処理。 スムースに終わっていざ出発!
旅はここから6人乗りの4WDに乗り換えます。
全て荷物は燃料と共に車の上へ。ここからボリビア人の運転手さん件ガイドが案内してくれます。 車には自分達(日本人x2、アメリカ人x2)に加えてニュージーランド人のカップルが一緒に乗り込んで、一緒に旅をしたもう一台にはイタリア人5人と、その友人のチリ人が乗り込みました。車はこんな景色の中を走ります。しばらくして国立公園の入口に到着。 ここで入園料を払って先へ進みます。Laguna Blanca。この時点で4300m。 歩き回るのには息苦しさを感じますが、まだまだ平気。 湖と山、それと空のコントラストにため息が漏れます。 映像や写真でしか見れないような世界に浸って感激。
こちらが隣のLagunaVerde。 水が緑色なのは銅の成分を含んでいるから。 後ろにはリカンカブールがそびえています。あまりの広大な景色に距離感覚を失いそうです。 日差しの強さと強風はさすが砂漠。Aguas Termales。温泉です。 ひや~っ! こんな景色の中で一人足湯だなんて。 くぅ~っ贅沢! 水温は30度から35度なので、そんなに熱いお湯ではないのですが、気温が寒いだけに気持ちはいいです。 が、足を上げた時は冷え~っ!しばらくすると人数も増えて来て、水着に着替えて入る人達も多くなりました。 しかしまぁ・・・この寒さの中でよく着替える気になるしぬるいお湯に浸かるよね・・・。 絶対風邪引くよ・・・。 中にはそのまま凍った湖の方に走って行く人たちもいるし、うぅ。。信じられない!Sol de Manana。ここは下から水蒸気が吹きあげる穴がいくつも開いていて、不思議な景色が広がっています。ボコボコと泡の上がる様子が見られます。 辺りは硫黄のにおい。写真を撮ろうと歩き回っていたのですが、どうも動きが鈍い・・・。 気が付いたら何度も深呼吸をしていて、ほぼこの時点で5000m近くに来ていました。 写真もそこそこに車に退散。ビクーニャ発見! 旅の最中何度もこのビクーニャを見掛けるのですが、これはアルパカ等の仲間。 アルパカやリャマ、ビクーニャはみんなラクダの仲間で、ビクーニャはほっそりとしていてアルパカなどより小型です。そして今夜の宿に到着。 遠くに見えるのは赤い湖でLaguna Colorada。 そこへは昼食後、夕暮れ前に行きます。昼食後宿の後ろでアルパカ発見! 息が切れてるのにテンションあがるぅ。 近くで見るとかなりモコモコしていて背も高い。近づくと逃げてしまう結構なシャイさん。さて湖へ。 近くに行ってみると本当に赤い色です。この辺りの湖に住んでいるのはフラミンゴ! そう。動物園ではなく本物の野生のフラミンゴ! この赤い水が彼らを赤くするらしく、個体によって色もちょっと違います。
動物園でフラミンゴを見てもなんとも思わないのに、こんな景色の中で彼らを見るのは感激です。 冷たい強風の吹くのも忘れて眺めてました。写真で伝わらないのが残念ですがかなり冷たい風が吹き荒れてます。 景色の美しさに反比例して過酷な場所です。ここで4300m。 強風と戦いつつ湖からの丘を上がるのも一苦労。 多分10mほどの丘なのに何度も息を整えて登りました。 はぁ大変。 ちなみにこの時点で同行の女の子ひとり高山病の頭痛でダウン!宿に帰るとコーヒーが用意されていて、冷え切った体と軽い頭痛には最高! 体が弱らないようにちょっと糖分多めのクッキーで元気回復。日が暮れ始めると室内の気温もグッと下がって、部屋の中でも手袋。 電気に余裕がないので暗くなるまで明かりは付かないし、暖房なんてありません。
で、外に出るとこの夕焼け。 月がまるで夕焼けの太陽のようで、しかも大きさが半端じゃない!
ちょっと頭痛で病んだ顔してますが月摘みました!こんな景色も存在するんですね。 空のグラデーションが美しい。夕食後電気もないのですぐ消灯。 8時にはみんなベッドです。 暑いブランケットが3枚重ねをしてあるベッドの中に寝袋を突っ込んで、自分はタイツに靴下、上はヒートテック+3枚重ねで手袋。 それでも寝袋の中でブルブル。 夜中にやっと自分の体温で温まって来たけど寒いことこの上なし。
寝入ってすぐに不快な頭痛が始まって、息が苦しいのと頭が痛いのとで“うぅぅぅ。。。” 途中何度かイブプロフェンを投入したのですが、まぁ寝苦しい夜を過ごしました。
結局この日みんな高山病に悩まされたのですが、ニュージーランド人の女の人は途中息が出来なくてパニック・アタックみたいになって1時間くらい起きてたとのこと。 自分も寝入り際呼吸がゆっくりになるらしく、寝入る直前に息が止まるんじゃないかと思ってハッとして起きること度々でした。
そんな夜も明けて朝食の濃いコーヒー(インスタント)でリフレッシュしたらいざ出発。この日はじめに止まったのがArbol de Piedra。 変わった形をした岩が転々としていて不思議な景色を作っています。ここは七色の山。 特にここだけというわけでもなく、どの山も色々な色に分かれていてます。4DWじゃないと絶対走れない過酷な道を進みます。 車も結構揺れます。ここも山とのコントラストが美しいLaguna Canapa。
ここにも小さなフラミンゴのコロニーがあります。
次に来たのがLaguna Hedionda。 この辺りにはいくつかの湖が点在しているのですが、ここのフラミンゴは結構近くに寄って来るし、数も多いです。ここが最後の湖Laguna Honda。 この辺りに来た頃には冷たい強風に“うぅぅ。。。”今日はここでピクニック。
日差しの中にいると暖かいかと言うとそうでもなく、やはり風が冷たい。 しかし景色は最高! はぁ。いい気分。こんな過酷な環境でも、足元を見ると色々な植物が生えています。 みんなたくましいね。5868mの火山Ollague。 ここまで来ると塩湖が近いです。この辺りにも奇岩が並んでいます。枯れた大地の中で時々濃い緑の塊があるのを道中見掛けていたのですが、正体はどうやらこれのようです。 植物の珊瑚バージョンと言った風貌なのですが、一体何という名前の植物なんでしょう? 初めて見ました。ちょっと小さくて見えにくいですが、これ一体なんだか分かりますか? この辺りに住むダチョウに似た“レア(現地語でニャンドゥー)”で、絶滅危惧種だそうです。 こんなにいっぱいいるとこ見られるのラッキー!この辺りから塩湖が現れて来たのでテンション上がり始めたのですが、運転手さん曰くこれはウユニ塩湖ではなくてちっちゃい塩湖。 え?? これでも果てが見えないほど大きいんですけど・・・。ここでも地平線まで塩の原野が続いていますが・・・。 これで小さいんだったらホンモノのウユニ塩湖はどんなんだぁ??ビクーニャ発見。日暮れ前に今夜の宿に到着。 ウユニ塩湖の端っこです。
このホテル、全て塩のブロックで出来ています。壁も塩、床も塩、テーブルも塩ならベッドも塩。ほとんど雨の降らない場所なので、ブロックが溶ける心配はそんなにないのかもしれませんが、砂糖の家ならぬ塩の家に感激。 この家には絶対ナメクジ住めないね。

ダイニング・テーブルも全て塩。 ちょっと塩味足りなかったらテーブル削る?



サボテンの生える裏山に上って見た景色。 ここでも標高3700m。 何をするにも息が切れます。



地平線までずっと塩の原野。 これでも広いと感心していたのですが、次の日これがほんの一部だということに気が付きます。


これでもほんの一部。 地球って大きい。夕食も終わったら早々8時にはベッドタイム。ジーンズの下にはタイツ、手袋もして完全防寒で寝袋の中へ。 このころ急激に温かいシャワーか暖かい部屋、頭痛のない生活が懐かしく思え始めて来ました。 とにかく室内でも氷点下で暖房器具がないので寒さはこの上ないです。
部屋の窓から見えた日の出。 白い台地がオレンジに染まります。朝食も済ませて、いよいよ塩の大地に乗り入れます。

車窓から。 ちょっとは雰囲気が伝わりますか?
しばらくの間延々と真っ白な大地を突っ走った(時速100km)後到着したのがこのIsla del Pescado(Fish Island)。このウユニ塩湖は南北約100km、東西約250kmもあり、車もなかった時代にはこの島が重要な休憩場所だったそうです。真っ白な塩の大地に孤立した島。 サボテンしか生えていない岩の島です。尻尾の生えたウサギ。 一見ワラビーの様な変わった風貌。Fish Islandを離れると、そこからまた数十分、ただひたすらに真っ白な大地を進みます。 すでに白い世界に自分達の車ただ一つと言った感覚になるのですが、そんなタダただ白い空間のど真ん中で車を止めてくれて写真タイム! 何台も数多くの同じような観光の4WDが出ているはずなのに、あまりの広さに他の車も見えません。
今は信じられない話ですが、3700mの高地にある塩湖も、もともとは海。 アンデス山脈が隆起した際に大量の海水が閉じ込められて、そのまま干上がってこのように広大な塩の大地が出来上がったそうです。
長野県よりちょっと小さいくらいだけの面積があるにもかかわらず、その高低差は50cm。 世界で一番平らな場所だそうです。
走っていても目印はなく、ガイドなしで一般の車で進入するのはかなり危険なようです。表面は規則正しく結晶していて、亀甲模様のようになっています。真っ白な大地にただ一人。 こんな景色他にはないですよね。どこまで行っても真っ白!!飛び!!!


しばらく色々な写真を撮って遊びました。 360度。自分達の立っていた場所の雰囲気が伝わるでしょうか?



そこからまたしばらく走ると、自分達が昨夜泊ったような塩のブロックで出来たホテルがあります。 トイレ休憩です。

そこから再び車を飛ばすと塩を精製している場所があります。 水を張って結晶を山のように盛っています。
ついに塩湖の反対側に到着。 小さな村で食事休憩です。 アルパカが群れで歩いていてのんびりいい感じ。
民芸品屋も並んでいて、お土産買うには最適。 アルパカのレッグ・ウォーマーや手編みの手袋などはUS$5程度。 サンペドロで売っていたUS$50のアルパカのカーペット(それでも破格だと思う)もここでは半額。 この寒さの中でアルパカの敷物がどれだけの保温力を発揮するかを身をもって体験していたので、いい感じの一枚を購入。 きれいなマフラーなんかもUS$7ほど。 重くならない程度に色々買っておきました。 満足満足!食事の後ウユニの町を過ぎた所にある電車の墓場と呼ばれるところへ。
どうやら現役を引退した汽車達が放置されているようなのですが、それはそれで独特な雰囲気を出していて、写真を撮って遊ぶには楽しいところでした。そしてウユニへ到着。 ここで一緒に旅をして来たほとんどの人とはお別れ。 自分達4人とチリ人の1人はここから1泊2日でサンペドロへ戻ります。
この絵はここの女の人を描いていますが、本当にみんなこんな民族衣装を着ていて、頭には山高帽、長い三つ編みを垂らしていて、裾の広がったスカートにショールを羽織っています。 大変ユニークです。お昼に食べたのがリャマのステーキ。 あんなにかわいいリャマですが。。。頂きました。 味はちょっと柔らかい牛と言った感じです。 臭みがあるのかと思ったけど、それも全くなかったです。
ウユニを4時半に出て、日暮れ過ぎまで走ってVillaMarへ。 今夜はここで一泊。ここ数日間共通してですが、この近辺には世界有数の天文観測所があることでも分かるように、大変夜空が美しいです。 もちろん空気もきれいなのでしょうが、空を遮る物が何もなくて、360度、プラネタリウムの様な景色を見ることが出来ます。 天の川までくっきりと見えていて、外へ出る度に”わぁぁ!”と声が出ます。(寒くなかったらいつまでも眺めていたいくらいです。)夜中4時には宿を出発して、9時頃には再びボリビアのイミグレーションに到着。出国手続きも終わり、ここで再びチリ側のマイクロバスを待って、サンペドロに戻る人たちが集まったら同じ工程を逆戻り。 チリの出入国管理局でスタンプをもらって荷物検査をしたら元のツアー・オフィスまで送ってもらってツアー終了!!
ここまで下りてくるともう頭痛も治まっているし、呼吸も楽々。 2500mなんて何でもなくなっています。 気温も随分上がってポカポカです。夕方のバスでカラマに戻るので、それまでこの街でのんびり。南米ではよく飲まれるピスコ・サワー。 結構きつい、カイピリーニャの様な飲み物なのですが、最高に素晴らしいながらも肉体的には過酷だった旅の後にはピッタリ。(この辺りのレストランでは客寄せの為にタダで出してくれます。)景色もいいし、天気もいいし、美味しいものも食べて”あぁ気持ちがいい!”。あまり”カフェ”的なものがない中、ここの公園ではコーヒーが飲めたので、お土産屋さんを見たり、コーヒー飲んだりで旅の疲れを癒しました。これがコカの飴。 もちろん日本なんかに持ち込みは厳禁ですが、ここブエノスアイレスに戻った時に1粒カバンの奥から出て来たのでヒヤッとしました。4時半のバスでカラマへ。 今回月の谷へは行きませんでしたが、この夕焼けを車窓から眺めるだけでも満足です。夜、久し振りに温かいシャワーを心ゆくまで浴びて、寒くないベッドで頭の痛みを感じず寝られてリフレッシュ。
次の日11時のフライトでサンティアゴを経由して、すでに住み慣れたブエノスアイレスに7時過ぎに到着。 今7日の早朝。 やっとブログを書き終わりました。 あと2時間後にはホテルを出て再びチリのサンティアゴに戻ります。 はぁ・・・行ったり来たりだ。

3 comments:

Chiaki said...

文と写真から想像する景色に圧倒されます。
本当の凄さは行ったことのある人にしかわからないのでしょうが。

広大な自然に思いを馳せると、広大な地球、更に広大な宇宙のことを考えてしまいます。
人間を矮小な存在だと感じる時間は、街に住み慣れた私にとっては心地が良いです。
自然の本当の過酷さを経験していないから、こんな甘いことが言えるのかもしれませんけれど。

ISAO said...

どれだけ走っても景色の変わらない場所に身を置くと、その果てしなさに逆に地球の大きさを感じないのは、以前サハラ砂漠に行った時も同じで、実はどこかに果てが見えている方が自分の大きさと比較が出来て、人間の小ささを実感できるような気がします。
自分はいつも人が築いてきた遺構や歴史を想う度、人間の繰り返してきたことの意味や、その果てしなさ、侘びしさを感じます。
人間の生きている意味、存在意味や価値はどこにあるんでしょうね。 物や形として過去を知ることは出来ますが、結局それを残して行った人たちの姿は消えているわけで、それを残して行った意味や価値は何なんでしょう。
自分に出来ることは毎日を一生懸命生きることのみですが、最後には自分の存在と共に消滅するものですもんね。

Chiaki said...

以前色々考えたことがありますが、私なりの結論としては、命に意味を求める必要は無いんじゃないかなと思っています。
生きてやがて死ぬということそのものが意味だと言い換えられるかもしれません。

宇宙の塵から地球という惑星が形成されて以来何十億年のうちヒトの営みはわずか数十万年(原人から数えても数百万年)です。
ひとりひとりは更にその中の数十年。
それでも確実に地球に痕跡を残し、その地球もまた何十億年、何百億年後には宇宙の塵に戻ります。
連綿と続く宇宙の営みの中で生きていると思うと、不思議な安心感があります。
遺伝子プールの話を聞いた時にも、それと似たような安心感を感じました。

ややこしい話ですみません^^;