明日は丸一日をワイン・ツアーに費やそうとは思っていたのですが、一般的なMaipuと言う産地へ行ってレンタル・バイクをして回るか、それともちゃん車で回ってくれるツアーに参加するべきか決めかねていたところ、町にあったツアー会社"Trout&Wine"へ行って相談。 アイルランド出身というボスの人が色々と説明をしてくれて、ツアーに参加することに。 Maipuは歴史的には古いものの、今はトラピチェなど大企業はあるものの、景色もよくないし、やはり車じゃないと、広範囲にワイナリーの広がるメンドーサは回れないとのこと。朝8時45分丁度にホテルに迎えが来てくれて、途中オーストラリアとカナダの女の子達を拾っていざ出発。 ガイドも地元のソムリエを目指している女の子で、結局黒一点。 このガイドの彼女もさすがにソムリエを目指しているだけあって知識が広く、1日で沢山ワインについて沢山勉強になりました。
そんな予備知識を入れてから、まずはじめに到着したのは小規模なワイナリー"Mendel"。
ワインは葡萄の糖分をアルコールに発酵させますが、ここで使うのはこのステンレスの巨大なタンク。 真ん中にあるのは摘み取ったブドウを選別する機械。発行してアルコールとなったワインを入れるのがこのオークの樽。 ここでは味を均一にする為に、3カ月ごとに全てステンレスのタンクに戻して、再び樽に戻すという作業を繰り返しているそうです。 この樽、今回行ったどのワイナリーもフランス産のオークを使った樽を使用していました。(一樽1000ユーロもするそうで、寿命は2~3年、その後はタダ同然で園芸業者などに売られるそうです)
ワインは樽の名がで熟成することでオークの香りが移って、あの独特な香りになるそうです。 その為新品の樽を使うのと、何度か使った樽を使うのかで、味も値段も変わるようです。一通りの説明がすんだら早速試飲! はい朝の10時です。。。もちろんアルゼンチンのワインと言ったらマルベックですが、このマルベック、自分は他の国では生産されていないのかと思ったら、もともとはフランスのブドウで、現地ではブレンド様に作られていたりするそうですね。 タンニンが多いのが特徴です。う~ん。 やっぱりこのしっかりとした味のマルベックは飲みごたえがあって好きだなぁ。 自分はワインがしっかりした味がしていても、食事と一緒に飲んでも平気だと思うし、ワインらしくていいと思う。 MalbecとCabernet Sauvignonを混ぜたUNUSも、いいとこ取りでなかなか美味しかったです。
http://www.mendel.com.ar/mendel/noticias/home/engこちらのマルベック、普通ブドウはどこでも生育の強い品種に接ぎ木をして育てるのが一般的ですが、この木は接ぎ木をしていなく珍しいそうです。次に訪ねたのがこの"ReNacer"。メンドーサの葡萄畑は平地、山側など、場所によって部位分と味の違うブドウが出来るのですが、こちらのワイナリーではそのどちらにも畑を持っていて、それをブレンドすることによって最適な味を作り出しているそうです。葡萄畑の向こうにはアンデスの最高峰アコンカグア(6960メートル)の雄姿が見えます。こちらでの試飲は変わっていて、ここのブランドのコンセプトであるブレンドを勉強します。
種類はこの三つで、産地がEste、Lujan、Uco。 Ucoは山側で育っているので皮が厚く、味もしっかりしているし自分は一番好きでした。Esteは軽い代わりにフローラルな香りがしたり、程よい酸味。Lujanが香りはいいけどどっちつかず。
http://www.tapiz.com.ar/index.html
http://www.altavistawines.com/メンドーサを早朝に立って帰路に。 アコンカグアが朝日に染まって美しい!葡萄畑が広がります。 こうしてみると砂漠地帯なんだなぁということが分かります。チリ側のイミグレーション。 この日は天気があまり良くなくて外は寒い寒い・・・。ひょぇ~! しかもチリ入国の荷物検査はどこでも厳重で、ここで1時間近く足止め。 全員バスから降ろされて、犬が走り回ること15分程度。 おばちゃんが果物持ってたみたいでエキストラで足止め。うぅぅ。。。 せめて荷物検査場には暖房入れようよ・・・。 凍えたよ。日光のいろは坂も真っ青です。 崖ぎりぎりを走るので、スリルは遊園地の比じゃないです。さて、メンドーサから夕方戻ってきたら、その日の夜はTeatro Munincipalで行われる巨匠Zubin Mehtaのコンサート。 先日街にあった幟に気が付いてチケット購入。 さすがズービン・メータほぼ売り切れ。
ベートーベン 交響曲第3番『英雄』
ドヴォルザーク 交響曲第9番『新世界』
巨匠も現在御歳76。 全くそんな歳を感じさせない見事な指揮。 アンコールではヴェルディ連発で会場は大盛り上がりでした。 オーケストラもお見事で、完璧な演奏でした。 メータには去年の日本の地震の時、チャリティー・イベントなど大変大きな貢献をしてくれたことでもその人柄が想像つきますが、アンコールの際の客席とのやり取りなどを見ていても、とっても温かい人柄の方なんだろうなぁと感じました。
素晴らしいコンサートでした。
場所は違いますがアンコールでのヴェルディ。 カッコいいねぇ!
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