Thursday, February 14, 2019

milwaukee, harley-davidson

もう幾度となく来ている、シカゴにも近いミルウォーキーです。 車で走っている時に、新しいコンドミニアムが続々と立ち並んでいるのを見て運転手に聞いてみると、最近は電子関係の会社が入って来て、次々に若者が入って来てるから、人口も右肩上がりなんだよ。とのこと。 あまり景気のいい話を聞かない昨今、珍しく金回りがよくなっている話を聞きました。
何度も来ているミルウォーキーですが、今まで思ってもみなかったのが、ここはあの有名なハーレー・ダビッドソンの生まれた街だと言うこと。
火曜日は入館料が半額と言うことなので、そんなにバイクに興味があるわけでもない自分ですが、雪の降る中歩いて行って来ました。
橋の上は除雪も出来ていなくて、30センチくらい足を埋めながら歩かないといけなくて、渡りきるまでが一苦労。

外観はアミューズメント・パークにでも来たかのようで、ちょっとテンションが上がります。
これが世界で一番古いハーレー・ダビッドソン。
20歳だったウィリアム・ハーレーが1901年に小型のエンジンを開発して、幼馴染のアーサー・ダビッドソン、その兄弟と協力してこの”原動機付自転車”が完成したのが1903年。

1905年には5台を製造して3台を販売。
1906年には現在のハーレー・ダビッドソンの本社がある場所に木造の工場を建設して、50台を製造。
その次の年には工場はレンガ造りになって、150台を製造、警察署への販売も始まって、事業はどんどんを拡張していきます。

ウィリアム・ハーレーとダビッドソン兄弟。
初めに原動機付自転車を作ったのはこの小屋。 すべてはここから始まったそうです。
1901年にウィリアム・ハーレーが描いたモーターの設計図。

1905年のハーレー・ダビッドソンの最初のカタログ。 小さな手帳くらいの大きさ。
1907年にはカタログも15ページに。 Model3の価格が$210。
1912年の写真。
左からアーサー・ダビッドソン、ウォルター・ダビッドソン、ウィリアム・ハーレー、ウィリアム・ダビッドソン。

ハーレー・ダビッドソンは一度だけ短期間に自転車も製造しています。
"Boy Scout" Youth Bicycle - 1917
"Ladies Standard" Bicycle - 1918

ペダルのところの歯車がかっこいい!


今この自転車作って売ったら絶対人気が出るのに!と思ってネットを調べたら、なんと去年、ハーレーの115周年を記念して10台だけここの博物館で販売されたんだとか。 価格は$4200。 自転車にしてはいい値段だけど、絶対プレミアムが付くだろうね。
JDCB  F-HEAD  V-TWIN  1925
1925年に製造されたこのモデルが、モーター・カンパニーの歴史の大きな転換点になったそうです。
乗り心地や運転のしやすさも格段に改良されたそうです。


270キロの荷物を運べてリッター15キロくらい走れたのだとか。最高速度は時速56キロ。
1916年には、郵便の配達に馬よりも手間がかからず早いと言うことで、4,700台以上のハーレーが使われたのだとか。
1936年の警察のバイク。 ホワイトハウスの警護に並んでいる写真。
時代は戦争の混乱期へ。


第二次大戦の砂漠用の乗り物で開発されたモデルがこれですが、4X4のジープが使われることになった為に、注文はキャンセルされます。
1920年代から40年代のハーレーのおもちゃ。
ハーレーの変遷を時代を追って見ることの出来る展示。

2階から1階にかけてずら~っと並んでいます。
レースの歴史についての展示。
1923年のこのモデルで時速160キロは楽に出たそうです。





これは坂を登るレース。
かなり急な坂を登る試合のようで、かなりの無茶ぶり。
写真を見てるだけでかなり危険そう。。。
バイクの要、エンジンに関しての展示。
詳しい人が見るとかなりテンションも上がるんだろうけど。。自分には鉄の塊><



タンクのデザインも様々で、見ているだけでも結構楽しい。


ハーレーと言えばカスタマイズで、バンダナをしたイカツイおじさんがデ~ンとまたがってブンブン走っているイメージが大きいですが、ここにはそんなカスタマイズしたバイクも展示してあります。




なかなか激しいカスタマイズ。 ザ・アメリカン!
昔の仮面ライダーにこんなバイクがあったような。。
と思って調べたら、仮面ライダーに使われていたのはスズキなどの国産メーカーだそうで、ハーレーが使われたのは一度きりだそうです。
エルビスもハーレー愛好家。
これは21歳のエルビスが購入したバイク。 $903で、月々$50の月賦で買ったそうです、その後友人にプレゼントしています。
映画”イージー・ライダー”に出てくるバイクの忠実なレプリカ。
かなりのスペースを使って展示してあるのがこのハーレー。
東日本大震災で津波に飲み込まれ、一年後に6500キロを流れカナダに漂着したハーレー。
1880年代後半、ハーレーが子供の頃に販売された新しい形の自転車がこれ。 初めのモデルを作るにあたっては、これを基本計に制作されたそうです。
初期モデルからの展示の最後には2019年の最新モデル。 ここにあるモデルには実際に乗っていいそうで、とりあえず全部試乗!
これは最新式の警察のバイク。
どっしりとかなりイカツイ車体。 これが倒れたら絶対に起こせない。。
これはなかなか近未来的なデザイン。 マットなメタリック・カラーで、カッコよし!

自分が一番好きだったモデルがこれ。 価格も$8000ほど。 でも、バイクって乗る機会ないしねぇ。。。

外に出ると初期モデルを作った小屋が再現してありました。
あまり期待しないで来たにもかかわらず、けっこういい時間をかけて展示をくまなく見てしまうほど面白かったです。 バイク好きはもちろん、そうじゃない人でも結構楽しめます。 狙い目は火曜日のチケット$10デー!!
https://www.harley-davidson.com/us/en/museum.html
自分はビールを飲む人ではないので、あまりピンと来ていなかったのですが、ミルウォーキーと聞いてビールを思い浮かべる人も少なくないはず。
1800年代後半から1900年代前半にかけて、ドイツからも多くの移民がアメリカ中西部にやって来て、先日いたセントルイスに入ってアメリカのビールの代名詞のようなバドワイザーを興して、そのままミルウォーキーまで進んだ人達がミラーなど有名なビール会社を興します。
いまでもミルウォーキーには多くのビール会社があって、人口の半分近くがドイツ系なんだそうです。 お隣の大都市シカゴにはアイルランド系が多くて、セント・パトリックを盛大にお祝いする習慣が残っていますが、移民の歴史も興味深いです。
そんなドイツ系移民の多い街だけあって、ビール会社だけではなく、ドイツ料理のお店やソーセージ屋さんなどもあります。
その中でも、1902年に一番初めに出来たドイツ・レストランがこの"Mader's"。 1913年には今の場所に移動して営業していたそうです。
http://madersrestaurant.com/

ここの通りはなんとなくミュンヘンな感じ。
内装もそれっぽくて、まるでヨーロッパにいるよう。
プレッツェルもホカホカで美味!
普段ビールを飲むことのない自分ですが、せっかくなのでローカルでおすすめなものを進めてもらってトライ。 苦みがあってもすっきりしていて案外おいしく飲めました。
典型的なドイツっぽいプレートをオーダー。 どれも美味しかったのですが、あまり普段肉々しいものを食べないので、半分でお腹いっぱい。 ちゃんと持ち帰って後で頂きました。

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