スウェーデンの物語といえば、昔大好きで、いつも再放送を願ってたNHKのアニメにもなった"ニルスのふしぎな旅”。 スウェーデンの女流作家セルマ・ラーゲルレーヴ(Selma Lagerlöf)が、100年も昔の1906年に執筆した子ども向けの物語で、ウィキペディアによると、原題は「ニルス・ホルゲションの素晴らしきスウェーデン旅行」とのことです。 彼女は女性で初めてノーベル文学賞を受賞していて、20クローネ紙幣にも印刷されています。
子供にスウェーデンの地理を理解させる為に書かれた物語だそうで、冒頭は下記のような感じです。
南スウェーデン、スコーネ地方の西ヴェンメンヘ ーイに住んでいたニルス少年はいたずら好きの怠け者でした。ある日、教会に行くのを免れたものの聖書を読んでおくように言いつけられてつまらない思いをしていたニルス少年は家の中で小さな妖精(トムテ)を見つけます。虫取りアミでトムテを捕まえたニルスはトムテに意地悪をして小さくされてしまいました。でも不思議な事に、小さくなってからは動物達の言葉がすっかり分かるのでした。 トムテを見つけだし、元の体に戻してもらおうと家を探し回っているとき、庭では雁の群れに誘われてそわそわしていた若い雄のガチョウ”モルテン”が飛び立とうとていました。モルテンが飛び立とうとしたその時、ニルスは『おい、飛んでいってはいけないよ!』とモルテンの体にしがみつき、モルテンを止めようとしましたが、今の彼の体では到底止められず、一緒に空へと舞い上がってしまいました。
毎週楽しみにこのアニメを見ていましたが、どうやら最近DVDにもなったらしい。。。
ここスウェーデンではどれだけ親しまれているのかと思って、それにまつわるものを探そうと思うのですが、どちらかと言うと"長靴下のピッピ”のほうが有名なようで、本屋に行っても、土産屋に行ってもピッピノ物ばかりで、残念ながらニルスに関するものはあまり目にする事がないです。
NHKのアニメも、その後世界各地で放映されたらしいのですが、ここスウェーデンでは放映されてないらしく、ちょっと寂しい気もします。 なかなかいい話だと思うんだけどなぁ・・・・
2 comments:
懐かしい。
「ニルスのふしぎな旅」私も観てました。
ガチョウに乗って旅をするんですよね。
塗り絵やシールで遊んでいました。
そちらでは紙幣になっているんですね。
「長くつ下のピッピ」は、小学低学年の頃楽しみに集めていた全40冊の少女名作シリーズに収録されていました。
力が強いということと、掃除の際「床は風邪をひかないから」とか言ってびしょ濡れのままにしていたシーンとが印象に残っています。
どちらもあまり地理を気にせずに楽しんでいましたが、北欧の話だったんですね。
ヤンソンといいこの2人といい、北欧の児童文学は素晴らしいと改めて思いました。
いとこが北欧の妖精の話をしてくれて、あぁ、ニルスにも妖精が出てきたなぁと思って本屋を訪ねてみたのですが、ほんとピッピの物ばかりでした・・・。 長い暗闇の続く北欧の冬を、キャンドルと薪だけで過ごすと、きっと沢山の妖精たちに出会うことでしょう。
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