Saturday, February 5, 2011

plantin-moretus house museum

先日からひきかけている風邪の調子がよくないものの、ベッドで休んでる間もなく観光! ヨーロッパにいるのに寝てなんていられない・・・。
 
 
外はあいにくの曇りで強風。。。 髪ボサボサです。
この建物は駅前からまっすぐ教会の方へ延びる道にあるのですが、なかなか豪勢な建物で両脇に双子の様に同じ建物が立っています。
 
 
正面にあるのが農民の塔の愛称のあるKBC銀行のタワー。
 
 
アントワープには2つの世界遺産がありますが、ノートルダム周辺と、この”プランタン・モレトゥス博物館”です。 単独の博物館が世界遺産に登録されているのはここだけだそうで、16世紀の後半に大規模に印刷事業を手掛けていたクリストフ・モレトゥスの工房を起源とする”プランタン・モレトゥスの家、工房、博物館の複合体です。
 

母屋の部分はタペストリーや絵画が並んでいるのですが、肖像画等主だったものは全てルーベンスの手によるものです。
 
 
中庭を囲んで工房、居住エリア、オフィスなど全てが揃っています。
 
 
紙等が収められた棚。
 
 
片側には印刷機、もう一方には活字が並んでいて、文書の添削をする場所などもあります。
 
 
この1つ1つの文字を彫る作業のビデオも観ましたが、なかなか手間の必要な作業です。 こう見ると、中世の印刷物には手が掛ってますね。

 
世界最古の印刷機。 本も全て手書きだった時代から、この機械が出来て広く一般に書物も出回るようになったんでしょうね。 今ではごく当たり前な印刷技術ですが、こういう歴史があったからこそなんですね。
 
 
銅板から印刷そして、それに手で色を塗っていく、手間かかってます。

 
なお、ここには色々貴重な書物も保管されていてユネスコの”世界の記憶”にも登録されています。
 
今日はショーの前に取材があるのは分かっていたのですが、練習が終わってTVだと思っておめかしして行ったらペーパー2社でした・・・。 今度はヨーロッパでは広く知られている地下鉄などで配っている”METRO"に載せてくれるそうです。
週末風邪を治して乗り越えないと・・・。

2 comments:

Chiaki said...

風邪の具合はいかがですか?
お大事に。

こういった昔の印刷技術なんかを見ると、今は非常に手軽に書物が手に入る、つくづく良い時代になったものだと思います。
1冊の本そのものの価値が低くなった分、多様性と情報量が増えて、取捨選択が大変でもありますが。

ISAO said...

お陰さまで、やっと調子回復傾向です!

昔の本って、本当に高級品だったのがよく分かりました。 初期の聖書などはどれも美しい彩色を用いた文字で一字一字丁寧に手で書かれていて、その後印刷技術が進化しても、近年まで色は手塗り。 装丁は美しい革の装飾、もしくはマーブル。 貴重品だったんですね。

書物の溢れた今のから当時を想像するのは難しいですが、当時は音楽や文字など、今は生活に溢れているものも、一般庶民にはほとんど関わりのないものだったんですよね。 確かに、文字の読める人なんでごく一部でしたもんね。