Thursday, March 27, 2008

koln

2週間を過ごしたハンガリーを後に、再びドイツへ帰ってきました。
公演先はOberhausenと言う小さな町。 西ヨーロッパで一番日本人人口の多いデュッセルドルフの近くにあります。 着いた日から雪の降る日々で、時々吹雪いたりしていて完全に冬に逆戻りです。


前回ここに来た時には、旧西ドイツの首都ボンなどにも行ったのですが、今日はこの大聖堂のあるケルンまで行ってきました。 この大聖堂、歴史は4世紀までさかのぼることが出来て、現在の聖堂は1248年に着工して、なんと632年の歳月をかけて完成しています。 塔の高さは157メートルと、ドイツ最大のゴシック建築で、近くに行くと、まるで巨大な岩の壁もしくは岩山のようです。



ここには1164年にミラノから送られていた東方三博士の遺骨が納められています。
この東方三博士は、新約聖書の中でイエスが生まれた時に馬小屋まで拝みに来た占星術の学者で、聖書の中には人数は書かれていないそうなのですが、贈り物が3つだったことから3人だったと言うのが定着したそうです。 
そんな人たちの遺骨の納めれた聖棺。 なんとも不思議なものを見ているような気がします。 棺自体は1225年の作です。


先日まであの有名なノイシュヴァンシュタイン城を作ったバイエルン王”ルートヴィヒ2世”の本を読んでいましたが、ここにはその彼の祖父、”ルートヴィヒ1世”の寄進したステンドグラスもあります。 



ここケルンはオーデコロンの発祥の地。
オーデコロンとはフランス語で”ケルンの水”。 香水やオードトワレと違い、香りの持続性は1,2時間程度で、当時は薬のような使い方もしていたようです。 1709年にここケルンで、イタリア人ヨハン・マリア・ファリナによって開発されたそうで、その香水はナポレオンなどに愛用されたそうです。
写真の店は”4711”と言うお店で、1792年に創立した会社。 内部はお店兼博物館になっていて、今でもオリジナルの香水を購入することができます。 意外に安く、写真の25mlで5ユーロです。 香りは柑橘系で結構さわやかで、あまり抵抗のない感じです。

Saturday, March 22, 2008

new york cafe

先日友達に勧めて自分は行かなかった"cafe new york"。
以前来た時には改装中で、やっと2006年に再開したらしいのですが、その後のいい評判を聞かなかったので、ここに行くのはパスしていたところ、行って来た友達に是非行くべきだと何度も勧められ、仕事に遅れそうになりながらも優雅なランチを楽しんできました。



カフェは街中にあるこのイタリア系豪華5つ星ホテル"boscolo"の中にあります。


ここを初めて知ったのは、アメリカの本屋で読んでいた雑誌の中で、世界でもトップクラスのカフェにランクされていて、やはりその内装の華やかさと、過去の芸術文学者達との関わりがその理由だったそうです。 以前はなかなか雰囲気のあるカフェだったようですが、リニューアルされたせいか、随分と綺麗な、まるでどこかの宮殿にでもいるようでした。
かといってお客には旅行者が多く、全くハイソな感じはありません。 やはり値段がそこまで高くないのがその理由でしょう。 パリのオシャレなカフェなどだと、あまり自分なんかは入りにくい雰囲気があるけど・・・。
サービスは十分で、接客態度はOK。 多少対応が遅い感じはあるけど、まぁいいでしょう。 テーブルウエアも気に掛けてあって、もちろん全て品のある銀製でした。 食事の味は・・・大衆的なレストランの方が美味しいかもしれない・・・。 べつに特別なことはないです。  


こんなところで安くもないバーガーを頼んだのはちょっと失敗。 かなり大きいものの、さすがにつぶして頬張るワケにも行かず・・・。 頑張って切り刻んで食べました。w
と、後ろの席を見たらアムステルダムに住んでいる知り合いが座っててお互いにちょっとびっくり・・・。 自分は知らなかったけど、今夜のショーを観に来たんだとか。 small world
ランチに2時間半もかかってしまったため、本当に仕事に遅れそうでした・・・。
確かに日本でこれまで豪華なカフェは作れないだろうし、細かいことはともかく、ちょっとオシャレなひとときを過ごすにはいいのではないのでしょうか? 個人的には先日行ったcallasの方が好きだったかな。

Friday, March 21, 2008

gellert furdo

ハンガリーと言えば有名なのは温泉! 屋外の温泉に入りながらチェスを打つ写真などは、よくガイドブックなどでも見ます。
火山がないのに温泉?と言う感じですが、ここハンガリーの温泉の歴史は2000年も昔にさかのぼります。 古代ローマ時代にハンガリーの最初の浴場が建設され、その後オスマン帝国占領下にはトルコ風の浴場もつくられ、国内に450もの浴場があるそうです。 なお、ブダペストは世界で最も温泉に恵まれた首都なんだそうです。




今日はお昼に友達数人とともに、自由橋を渡ったブダ側に建つ巨大なアール・ヌーボー建築の温泉"gellert furdo"へ行って来ました。
地元の友達も誘ったのですが、”私はあんまり温泉ファンじゃない・・・”と断られたので、外人ばかり6人で行って来ました。
料金が色々分かれていて分かりにくかったのですが、外国人客も多いのにスタッフは全然親切じゃないし、説明も大変分かりにくいです。 サービス業のハンガリー人が無愛想なのにはもう慣れたけど、もうそろそろ共産圏離れしてもいいんじゃない?
入場料3100Ft(デポジット込み)を払って入場。 入場のカードと共にもらうレシートは後で必要なので捨てないように注意!(チケット売り場の人は説明しないし、捨ててしまった友達は後でゴミ箱をあさる羽目に・・・)



内部は始めての人にはちょっと複雑でわかりにくいかも。 地下の更衣室で着替えてシャワーを浴びるとさぁ出発。 中にはプール、36度と38度の温泉、スチーム・バスなど色々あって、男女混浴なので、全て水着を着て回ります。 
温泉は日本人にとってはちょっとぬるめですが、のんびり入るには悪くないかな? 有名なのはこのプール。 外光を取り入れた明るい天井と美しい柱が並んでいて、なかなか雰囲気があります。 もうちょっと豪華さを出しても悪くはないかなぁとは思うけど、まぁこんなもんでしょう。
浴槽の2つ並んだ広い浴場は、ちょっとローマの公衆浴場を連想させてくれてよかったです。



このようにホールもなかなか雰囲気があります。 
西洋の温泉文化もなかなかいいものです。



ここは自由橋をペスト側に戻ったたもとにあるマーケット。 一階が食品、二階にお土産やさんが並んでいて、ちょっと南米のマーケットを連想させられるような場所。



パプリカの専門店、ハンガリーの刺繍のお店、名物のフォアグラやトカイワインも並び、美味しい匂いをかぎながら歩き回るには楽しい場所です。
4年前、友達とブダペストを歩いていたら、偶然別の知っているハンガリー人に道端で出会ってお互いに驚いたことがあったのですが、なんと今日またその彼に人通りの多い道でバッタリと出会ってしまいました。 彼は今よその国で働いていたはずなのに・・・ small worldとはこのことです。 ハンガリー人の知り合いなんてそんなに多くないのに、不思議なこともあるものです。

Thursday, March 20, 2008

donau's pearl


”ドナウ川の真珠”と呼ばれるここブダペスト。 実はこの名前、ドナウ川を挟んで"buda(ブダ地区)"と"pest(ペスト地区)"がくっついて出来ています。
ハンガリー王国として始まりオスマン帝国による侵略、ハプスブルク家の王国領奪回。第2次世界大戦でのドイツによる占領、戦後のソ連による占領を受け、共産主義の道を進みます。 複雑な歴史背景の中、ハンガリー自身としての道を歩み始めたのはごく最近の話です。 友達も、彼女が学校に入る少し前まではロシア語教育も行われていたようで、今でもまだまだ共産圏の名残を残しています。


街にはトラムも地下鉄も走っていて、移動には大変便利。 が、トラムは全然厳しくないものの、地下鉄はチケットのチェックが異様に厳重!特に観光客には目をつけていて、たとえ乗り方が分からずほんの少し料金が不足していても法外な罰金を請求されます。 自分はトラブルはなかったですが、友達は罰金を請求され、もしかすると個人のポケットにそのお金が入るのか、3人でいたところ”2人分払えば1人分はディスカウントしてやる”とも言われたそうです・・・。 こういうところがとっても共産圏な感じ。 結局解決手段はお金ですか・・・。
あと、駅は大体先進国並みに綺麗なのですが、走っている電車は50年くらい昔のものじゃないかというくらい車体が古く、錆びてボロボロ。 電車代は安くないのに、なんでこんな電車なんだろう?
もう1つはエスカレーターがかなり急で早いこと。 慣れてないと乗るのが怖いし目が回るよう。 お年寄りにはちょっとキツイのでは?



ここは街の中にあるオペラ劇場。
戦火も免れたようで、内部にはあのエリザベートの使用した部屋も残っているそうです。 正面にはハンガリーの大作曲家、自分もあのドラマティックなメロディーが好きなリストの出身地。 この劇場の正面にも像が建っています。


ドナウ川のほとりに建つ美しい建物は国会議事堂。 内部には代々受け継がれる、国章にも描かれる王冠もあるようで、前回レプリカしか見なかったので、今回は本物を見ようと思っていったのですが、なんとチケットにはリミットがあるようで、残念ながら入ることができませんでした。 チケットは朝に枚数限定で販売されるようなので、普通に行っても入場できる可能性は少ないと思います。 お昼頃行ってももう売り切れでした。 入場整理に当たる警備の人は全然ちゃんと説明しないし、1時間くらい列を待って中に入って、それでもチケットがなかったと憤慨して帰る欧米の観光客の人達が沢山いました。
ちなみにこの建物の裏の豪華な博物館は、あのマドンナ主演のミュージカル映画”エビータ”の冒頭の葬儀のシーンで使用されたところです。(地元友達情報)



これがブダとペストを結ぶ有名な”くさり橋”。
1849年に完成したこの橋は戦争で2度の破壊を受けて、現在の橋は1949年に修復されたもの。 なかなか力強く美しい橋で、ブダ側から渡ると正面に白いアール・ヌーボーの建物が見え、絵画のような風景になります。


橋の上からのドナウ川の眺め。



ブダ側の丘の上にある王宮から。ここも戦争によって破壊され、増改築を繰り返した後、現在のような姿になったのは1950年代のこととのこと。
4年前にはハンガリーの友達とここへ来て写真を撮ったのですが、ちょっとそれを思い出してきてみました。  上の白黒写真が4年前の同じ場所。


ドナウ川とくさり橋。 向こう側には国会議事堂。


王宮と続きの丘の上にある”漁夫の砦”。
ここからの景色もなかなか美しく、ちょっとモデル気分で写真を撮るにはぴったりです。


ハンガリー初代国王の”イシュトヴァーン一世”の像です。 
彼は聖人とされていて、彼の王冠は建国以来受け継がれています。 ハンガリーにいると、あらゆるところで彼の王冠がシンボルとして使われているのを目にします。




ブダペストのカフェと言えば”カフェ・ニューヨーク”が有名なようですが、新たに修復されてからのいいうわさを聞かないので、もっと別の雰囲気のいいカフェはないかと探していたら、こんなアール・ヌーボーなカフェがありました。 しかも通りに面したオペラ劇場の真横。 "callas bar&cafe"で、一見高そうな外観なのですが、食べ物も飲み物もちゃんとしていて結構安め。 午後に2度行ったけど、そんなに混雑はしていなかったし、スタッフも親切。 ハンガリーのレストランにありがちな横柄な態度は感じませんでした。 気持ちのいいカフェです。 オペラ劇場まで行く人がいたら、外観に恐れず是非立ち寄ってみてください。
http://www.callascafe.hu/index_eng.html


最近観光客が増えたせいか?所々にマーケットが出るようになっていて、さながらドイツのクリスマス・マーケットのよう。 ここ最近小雪の降る風の強い日が続いていたのですが、ついつい立ち寄ってしまいました。 すっぱいロール・キャベツにポテトにソーセージ、後はお決まりのグリュー・ヴァイン。 もちろん友達と分けて食べました。 あまりの寒さに、暖かい食べ物もすぐにさめてしまいましたが、それでもたまに屋外で食べるのも楽しいです。
ホテルに帰るとハンガリーの友達のお母さんが来ていて、普通にハグをしたらキスを受けてハッとして、最近は普通のハグしかしないのでそれに慣れていたら、ここでの両頬にキスをする習慣をすっかり忘れていました・・・。 お母さん、片側だけになってしまってごめんなさい。^^

Tuesday, March 18, 2008

pickpocket

今日3時間のドライブでブダペストへやって来ました。
4年前に友達のうちに遊びに来ていたので、結構地理はつかめていたので、午後にちょっと街に歩きに出ました。
海外を旅していて、一番気を付けることは”スリ”! 日本でも引ったくりと言うのはあるけど、海外だとスリは日常茶飯事。 身の回りのものを気を付けていない人のほうに落ち度があるのであって、常に狙われている意識を持っていないと大変危険。 99%気を付けていても、1%の気のゆるみを狙って財布もすられます。 自分も一度財布を抜き取られた経験がありますが、彼らはプロです。 常にかばんは体の前に持ってきているし、常に神経を張り詰めているのに、それでも盗まれる時は盗まれます。 嫌な経験をすると、その国のイメージも悪くなるし、せっかくの旅も台無しです。 それにはやはり、取らせる隙を与えないようにすることしかないのでしょう。
なんでこういう話をするかというと、多分ここブダペストも日本人観光客が増えてきて、格好の餌食になっているのだと思います。 そんな中自分をターゲットにしたスリがいて、レストランの席に座っている時に、普段前に抱えているかばんを、今日に限って横に置いていたところを自分のコートを被せてきて抜き取ろうとしてきました。 肩に掛かる部分を常に触るようにしていたのでかばんは無事でしたが、犯人はドアからすぐに逃げていきました。 ごく普通の服装の、どちらかと言うと紳士的な感じの人です。 
海外に出る人がいたら、常に自分はどこかから狙われていると言う意識を忘れないで下さい。 被害妄想気味のほうがいいでしょう。 
10年近く海外生活をしていても、まだ狙ってくる人がいるのが信じられません・・・。

Monday, March 17, 2008

paprika

デブレツェンでの公演も終了。 普段なら今夜移動なところ、ブダペストまでは2時間しか離れていないので移動は明日。 夜ちょっと時間が出来たのでブログを更新しておきます。
ここは先日も書いた通りハンガリー第2の都市なのですが、街は写真の通りガラ~ンとしています。 しかし夜は閑散とする通りも昼間の人通りはかなり多く、沢山あるベンチでのんびりしてる人も見かけます。おじいちゃん、おばあちゃんの外出率もかなり高く、よく手を繋いで歩いている姿を見かけます。



街には便利のいいトラムが走っているのですが、写真のような電車も走っていました。
特に交通量も多くないところですが、なぜかスズキの車が沢山走っていて、時々時代を間違えたんじゃないかと思うような50年代風の小さな車も走っています。 先日トカイでは未だに馬に台車を引かせて歩いていたので、まぁ5,60年昔の車くらい普通なのかな?


これがレストランで出てくるグヤーシュ。 柔らかく煮込んだスジ肉なんかも沢山入っていて、ボリュームたっぷり、これとパンだけで満腹です。
先日写真を載せたパプリカのぺースト。 最近すっかりはまってしまって、なんにでも付けて食べてしまいます・・・。 ちょうど日本から持って来ていた七味が切れていたのでいい代用品です。

Thursday, March 13, 2008

tokaj

田舎にいるなら田舎の楽しみ方をしないといけないと、今日は朝からトカイワインのふるさとトカイへ行って来ました。  トカイはハンガリーの東の端に近く、ウクライナまでも電車で1時間ほどの場所にあります。


ここデブレツェンからトカイまではICで1時間ほど。 随分と東側の雰囲気たっぷりな電車(すでに半世紀くらいは現役で走ってそう)に乗って出発。 駅も古い雰囲気で、さぁ・・・日本で言うと60年代の雰囲気でしょうか? 電車は1600ftだったので・・・900円程度かな? 




トカイへ着くとあいにくの雨。 休みの日に天気が悪いのはいつもの事。 さっぱりとした駅で、インフォメーションもなければ地図もなし・・・さぁ、どうしよう。 しかし、さすがにワインの街らしく、こんな木製の像も建っていたし、道路の植え込みには古くなったワインの樽が使われていました。

駅の正面には世界遺産の葡萄畑が広がっていて、季節と天気がよければとてもいい景色なのでしょう。 とりあえずプラプラと歩いて"rakoczi pince"を探すことに。 ここには大きなワインセラーがあって、試飲もできるとのこと。 
しばらく歩いてもそれらしきものがなく、近くの人に尋ねると反対方向とのこと。 またしばらく歩いて学校などのある通りに来てもいまいち分からず、世界遺産なんだし、もうちょっと案内表示をしっかりしてくれたらなぁ・・・と困惑。 


結局駅からは歩いて15分くらいのところで中心地に辿り着いて、辺りもちょっと観光地っぽい雰囲気に。 もし行く人がいたら、大きな幹線道路は一本しかないので、とりあえず"MosolygoJozef"と言う通りを目指してください。 通りには何件もの小さなワインセラーを兼ね備えたレストランが並んでいるものの、今は観光シーズンではないので半休業中?! 


20分ほどで広場まで到着。目指す"Rakoczi Pince"はあったものの”大体3月までは休業なので、団体の場合は予約すれば見学可”と言う曖昧な表示・・・。 結局休みでした。



斜め前の博物館にワインの歴史についての展示があるらしかったので、そちらへは行ってみました。 ワインの取引の為に住んでいたギリシャ人の旧宅だそうで、中には葡萄の種類の解説や、搾取や運搬に使った樽などが並んでいました。地下にはセラーもあったので、ワイン好きの人には面白いかも。そこの人にテイスティングなどの出来るセラーの場所を聞くと"SzerelmiPincesor"へ行くのがいいとのこと。 



もと来た道を戻っていくと、そこはさっきまでいた駅の裏・・・。 何件もセラーが並んでいるので、適当に一件目へ。


"benko borhaz"で、シーズンオフと言うことでちょうどセラーの拡張工事中で、お店の人が入ってもいいと言うので中を見学。 普段はセラーの中にテーブルを並べて試飲などをするようなのですが、今は随分と長い地下トンネルの奥を掘り進めていて、ちょっと面白い風景でした。 
せっかく見せてもらったので試飲もして行くことに。試飲は5種類飲んで500円程度。 
furmint
drysarga muskotaly dry
furmint sweetedeske
furmint very sweet
aszu 5
やはり美味しかったのはaszu5だったかな。 furmintのsweet程度までは飲みやすいけど、very sweetまでいくとデザートワインにしてもちょっと甘すぎ。 dryだったらトカイじゃなくても他に美味しい白はいっぱいあるから、やはり落ち着くところはaszuです。


すきっ腹に軽く5杯も飲んで足取りが軽くなったところで2件目。
"Borgaleria"へ入りました。どう見ても開いてなかったのですが、ドアのところにいると中から人が出て来てくれて開けてくれたので、せっかくなので一杯くらいと思って中へ。お店の人にどれが一番か聞くと、迷わずaszuの6だったので、他ではなかなか飲まないと思って、友達にホワイトデーのお返しも兼ねて一杯1500円程度する1999年のaszunの6を注文。 が、違うボトルを進められたので、せっかくだから1999年にして欲しいと言うと、ちょっとお店の人が迷ったようで、しばらくしてから思い切った風に自分達に、そこのグラスを持ってついて来いと手招き。。。





地下深いワイン・セラーへ案内されて、そこで出てきたのが後13本しか残っていないラベルの付いていないボトル・・・。 ”これは僕が友達と飲む時にしか出さないんだよ・・・でもこれが一番美味しい”と、惜しげもなく栓を抜いてくれました。 見ている方が”自分達みたいな訪問者にもったいない・・・”と思うほど。 薄暗くひんやりとしたワインセラーの中で黄金色に光った1999年のaszu6!!! う~ん。。。 これ以上の贅沢はないのでは・・・。


さぁてお味はというと。 ワイン通ではない自分が言うのもなんだけど、全く偏りのない、欠点をつけがたいバランスの取れた味で、独特の香りとしっかりとしたボディー。口に含んだ瞬間に舌に心地よい刺激があって、その後滑らかに口の中に解けていく甘みはなんとも筆舌に難い美しい味でした。 帰りに別の樽の1999年のaszu6を買いましたが、これも美味しいとのこと。いつ飲もうかなぁ・・・・。あと、ここでもアイス・ワインが作られているそうで、1杯飲ませてくれたのですが、これはカナダとかのアイスワインの方が美味しかったかな? ここの1杯を飲みに来ただけでも甲斐があったというものです。随分といい思いが出来ました!


お店の人が何本かオススメを教えてくれたうちの1本。(もちろん売る気はない・・・)
これも1999年のazsu6で、別も樽のもの。 オーナーさんも後これ1本しか持ってないらしくて棚の下の方から出して見せてくれました。 このメーカーの他の年のものならスーパーなどでも1500円も出せば買えます。


自分の買ったのが左側のaszu6。 右は1999年のazsu3。 これは比較的安価でした。
なかなかいい思いのいっぱい出来た小旅行でした。


昨日ホテルのロビーを歩いててふと置いてある新聞を見ると、なんとも見覚えのある顔が・・・。 はい。1面の見出しに自分の写真が載っていました。 こんな国のこんな場所でいきなり自分の顔が1面に載っていると驚きます。 せっかくなのでもらっておきましたw