Saturday, December 18, 2010

nantes

今週は1週間で2つの町で公演です。
週の前半はリヨンの近くSt.Etienne、ここはパリから2時間以上も南に下がったのに随分と雪が多くて寒かったです。 今週は休みが移動日なので休みなし。 パリからひいていた風邪の悪化で、着いた日はダウン。 でも次の日には回復しました。 少し離れた町まで仕事の前に行ってみようかとは思ったのですが断念。 ということで街の感想はナシです・・・。

で、次はまた随分と北へ移動。 効率の悪い移動ですが、いまは北西部にあるNantes。 今回も会場の近くに泊っているので街からは離れているのですが、昨日の午前中、電車で街まで行ってみました。


ここナントはロワール川が大西洋に流れ込む場所に位置しているのですが、16世紀から18世紀にはいわゆる三角貿易でフランス貿易の40%以上を占めて、国内最大の貿易港となっていました。 ナントには1700年代151隻ものアメリカ大陸用の船を持っていて、大量の黒人奴隷をアメリカに向けて送りました。 18世紀後半にはボルドーがフランス一の貿易港となるのですが、その間黒人奴隷貿易で、多くの富豪が生まれました。

写真は”ブルターニュ公爵城”。 1207年建造、1466年に再建。 13世紀から16世紀までブルターニュ公の住居で、1532年以降はフランス王家のブルターニュでの居城となりました。
現在は修復されて博物館となっているようです。


城の外からの眺めは豪儀なのですが、いざ中に入って見るとガラーンとしていてちょっと拍子抜け。 それでも建物の装飾は美しいです。


ナントはフランスのビスケット会社大手の”LU"ルフェーヴル・ユーティルの発祥の地なのですが、ダウンタウンにはその工場跡がギャラリー・スペース/カフェとして残っています。 第2次世界大戦でこの塔は破壊されたのですが、1998年に再建されたそうです。

ナント大聖堂。 特に目立った解説もないカテドラルなのですが、1434年に建設が始まって、完成を見たのが1892年だそうです。 1972年には火災に見舞われたのですが、現在は美しい姿を取り戻しています。


この中で注目されるのはこのブルターニュ公国最後の大公フランソワ2世の墓だそうで、16世紀の作です。



大変細部の装飾が細やかで、作品としてでも美しいです。


この彫刻、500年も前の物には思えません。

今フランスでも冬の風物詩クリスマス・マーケットがあちこちに建っているのですが、こんなカヌレのブースもあります。 まだフランスに来てからカヌレを食べていなかったので食べておきました。


でもやはりクリスマス・マーケットは”ヴァン・ショー”!! ホット・ワインです。 アルコール度もそんなに高くないし、仕事前でも気にしない! 温まります。

沢山の人でどこのマーケットも賑わってます。


街で見かけた古いお菓子屋。 洋ナシの砂糖漬けなんかもありました。 う~ん。高いけどおいしそう!


ここはフランスの史跡にもなっている”パッサージュ・ポムレー”。 1843年からあるアーケード型のショッピング・モール。 モールの走りの様なものですかね? とくにこれといった店が入っているわけではないのですが、なんともエレガントなモールです。

1 comment:

Chiaki said...

楽しそうなクリスマス・マーケットですね。
やっぱりキリスト教圏では、クリスマスは特別なんでしょうね。
日本でも街は華やぎますが、どうしてもイベントの域を出ない感じがします。
評判のケーキ屋さんのクリスマスケーキはもう予約でいっぱいです。