ホワイトハウスの芝生も青いです。
今まで何度も歩いたことのある道なのにこんなものがあるのには気が付きませんでした。"Zero Milestone"。 ここがアメリカで言う日本橋的役割を果たしているという建前らしいのですが、アメリカは州ごとに距離を測るので、あまり意味はない様な感じですね。
初めて自分がワシントンに来た時には、パスポートを持って早朝から並んでいたら、人数限定でホワイトハウス内部を見学出来たのですが、911以来しばらく廃止、最近はツアーが再開したらしいので、詳しい事情を聴きに行ったら”身元調査に2,3カ月を要するので、半年前から予約をしないといけない”とのこと・・・。
昔の記憶では晩餐会などの開かれる部屋などをはじめ、歴史的にも重要な出来事などの起こったかなりの数の部屋を見学させてもらえたと思います。
しばらく前からワシントンに行くことが決まっている人はぜひ予約を!
先週のブログに登場したのが初めのワシントン・モニュメント。 こちらがその後に同じ建築家によって建設の始まったワシントン・モニュメント。 パリのエッフェル塔が完成するまでは世界で一番高い建造物(169メートル)だったらしいのですが、完成までの道のりは険しく、資金不足や南北戦争の為建築はストップ。 その為、今でも途中で石の色の違いがはっきり残っています。 現在去年起こった地震で出来たヒビの為に内部には入れないようです。
その中でも、今回とくにちゃんと見たかったのが、先週ボルチモアで行ったFortMcHenryの要塞に実際にはためいていた星条旗! 建物に入ると正面。この特別な部屋に展示してあります。

この部屋だけは写真禁止になっているので、ウェブサイトから拝借。 当日この歌詞を作ったフランシス・スコット・キーが使ったであろう望遠鏡と同じものがあったり、この旗が出来るまでのプロセス、保管してあった袋などの展示もあって”なるほど~!”と言った感じ。 で、旗の展示してある場所は真っ暗になっていて、薄明かりにこの巨大な旗が浮き上がっています。 その大きさにも圧倒されるのですが、この旗をきっかけに国歌が出来上がったなんて感慨深いです。
ここにも彼らの作品が何点とありますが、結構フィレンツェ派の展示だけでも満足してしまいます。
Bindo Altoviti (1515) by Raphael
ラファエロらしい優美な作品ですね。 19世紀までこの絵がラファエロの肖像画と思われていたそうなのですが、これはフィレンツェの銀行家で友達のビンド・アルトヴィーティ。 この絵はアルトヴィーティ家に300年近くも受け継がれていたそうです。
Two Women at a Window (1655/1660) by Murillo
まるで壁から本当に覗いているような、見ているこちらまで微笑んでしまいそうな愛らしい作品。 彼は私生活では5人もの子供を亡くしているものの、その作品はどれも愛らしい表情をしています。
The Girl with the Red Hat (1665) by Vermeer
Girl with a Flute (1665/1670) by Vermeer
Woman Holding a Balance (1664) by Vermeer
去年オランダのデルフトでもお墓を訪ねたフェルメール。 疑問作も含めて30数点しか存在しないなか、ここには4点が展示してあります。 その中でも有名なこの”天秤を持つ女”。 フェルメールと言えばこの窓際に立つ女性ばかりのような気もしますが、机の上には真珠等が見えるものの、この手に持って射る秤にはなにも乗っていません。 これは最後の審判を表しているそうです。
Boy in a red Waistcoat (1888-1890) Paul Cezane
さて、フランスの印象派。
セザンヌですが、作品の題材がセザンヌっぽくない風に思うのですが。
セザンヌですが、作品の題材がセザンヌっぽくない風に思うのですが。
言わずと知れたゴッホの自画像。 これは彼が自身で耳を切り落としてから描かれたものなので、切り落としてない側から描いています。 彼は弟への手紙の中で、自分を知るために苦心して自分を描いている様子を書いているようです。
Roses (1890) by Gogh
淡く透き通るような美しいバラの作品です。 これは彼が精神病院から出る直前に描かれたそうですね。
Flowers in a Rococo Vase (1876) Paul Cezanne
こんな絵が家(岡山の実家ではなく、勝手に想像しているNYかヨーロッパのアパートw)に掛ってたらいいなぁ・・・。ぷっ。
Rouen Cathedral (1894) Claude Monet
去年フランスのルーアンでのブログでも触れた”ルーアンの大聖堂”。 思い出します。
自分のマネ好きはこのブログを長く読んでいたら分かるかもしれませんが、このなかなか大きな死んだ闘牛士の絵。 今はこんなシンプルな構図になっていますが、X線で見ると、実は右上には牛、左には闘牛場の壁まで描いてあったようです。
Still Life with Melon and Peaches (1866) Edouard Manet
マネいいねぇ。
ナショナル・モール(ショッピング・モールじゃなくワシントンの中心部に広がる広大な公園の名前)は現在大工事中。 こんな景色も珍しいので載せておきます。
公園を横切って反対側の”スミソニアン航空宇宙博物館”へ。
ここは自分の興味外なので以前も一度しか来たことがありません。 今回はブログネタ探しにやって来ました。 (ちなみにスミソニアン博物館はじめナショナル・ギャラリーなど入場料は無料!もちろんブログを見ての通り写真も撮れます。)
入り口でまず目につくのが宇宙船。これが米国初の有人地球周回飛行に成功した、ジョン・グレンの乗った”マーキュリー・フレンドシップ7”。
そしてこれが”アポロ11号”。 史上初めて人類を月面へ送った宇宙船。 1969年7月20日、アームストロング船長はじめ人類は月面に降り立ちました。
ロケット類の数々・・・。
興味のある人にはたまらない展示なんだろうなぁ・・・。
アメリア・エアハートのロッキード・ヴェガ。 2年前の映画アメリアでも有名ですが、女性で初めて単独大西洋横断を成功させるなどしましたが、赤道上世界一周の最中に行方不明。 女性飛行士です。
自転車?と思うかもしれませんが、以前のオハイオのデイトンでのブログを思い出したらピンと来るかも? そう。ライト兄弟です。 彼らの自転車屋の自転車。 う~ん。復刻版があったら欲しい~!
これが実際に1903年に有人飛行を成功させたオリジナルの飛行機。 かなりの大きさにちょっとびっくり。
展示してあるものは布を張り替えているのですが、手前に写っているのが実際に張ってあった布。
夕暮れのホワイトハウス。 帰りフォード劇場(リンカーン大統領の狙撃された劇場)に寄って明日の演劇のチケットを購入。詳しいことは明日のブログにて。
1日中歩き回って疲れました・・・。
2 comments:
航空宇宙博物館、いいなぁ。
去年の夏、アトランティスが最後のスペースシャトルになったと知って、何とも言いがたい寂しさを感じました。
私の世代にとって「スペースシャトル」は宇宙開発の代名詞のような存在だったと思います。
今は以前ほど宇宙開発は華やかではありませんけれど、進んでは後退し、それでも着実に新しい発見があって魅力的です。
きっと私の一生が終わっても、解明されている宇宙の真実はほんの一欠けらにも満たないと思うと、そこに底知れぬロマンを感じます。
宇宙はロマンを感じると当時に、考え始めるとあまりに想像の範囲を超えていて、時々気がおかしくなりそうです。
博物館のお土産屋さんはなかなかおもしろく、NASAならではの技術を生かした興味深いものが並んでいます。
もうそろそろ一般人の宇宙旅行も始まるようですが、人類が他の星で生活するなんてことが必要になる日が来ることはあるのでしょうか?
それより自分は、やはり地球外生物の姿を知りたいです。
ワシントンには興味深く充実した博物館、美術館が多く全く飽きることがありません。
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