ハンブルグを出る際、ちょうど街の中にあるアルスター湖の橋を通ったの時の街の夜景が、これがまたなんとも言えない美しさで、きらびやかな古い町並みが湖面に映り、湖面の黒さと闇の中に、その輝きが揺らめいていました。 多分これが日本だったら、この橋はカップルに占拠されてるんだろうなぁなんて思いました。
さて、深夜3時頃にブリュッセルの町に入り、EU本部の横を通ると、真正面に凱旋門がライトアップされていて、夜中だと言うのに気分はウキウキです。
ホテルは中央駅と中心部の中間で、有名な広場"GrandPlace"までは歩いて5分の距離。 クラシックなヨーロピアンホテルにキングベッドのシングル・ルーム!まぁ天国です。
そそくさとベッドに入ると、朝はすっきり目覚めて早速町へ!
ここへ来るのも今回が2度目。 まず朝食は近くのカフェでワッフルとコーヒー! 久し振りの本場のワッフルにすでに満足! 天気もよく寒くないし、早速散策へ。
やはりここのグラン・プラスは、ヴィクトル・ユーゴーも言った通り、世界一美しいスクエアだと再確認します。 市庁舎、王の家など有名な建築物が並び、全ての建物1つ1つの細部まで彫刻など装飾が施されていて、とにかくため息しか出ません。 一通り写真を撮ったらインフォメーション・センターへ。
なぜインフォメーションへ行ったかと言うと、今回はまずただの観光というよりも、どうしてもフランス詩人のポール・ヴェルレーヌとアルチュール・ランボーの足跡が訪ねたくて、ちょっとでも情報をもらおうと思って立ち寄ってみました。 が、しかし・・・受付のおばちゃんは何も知らず"彼らのフランスでの情報はあるけど、ここでの情報はないわ"とのこと・・・。 彼らの全てはここブリュッセルで起こっているのに・・・。 とりあえずヴェルレーヌが投監されていた監獄は市庁舎の後ろの、現在"ホテル・アミーゴ"となっているところなので、その周辺を適当に歩いていると、なんと彼がランボーの手を銃で撃ったホテルはそのすぐ横の建物でした。そこの1階は今は刺繍やさんになっていますが、1枚の石版が貼り付けてありました。
ランボーとヴェルレーヌ。
一般世間にはとても受け入れられない2人の生活。全てをさらけ出して本音で生き抜き、人間の醜い部分を辛辣に突く。そして人は流され底のない谷へと流れ込んでいく。全てを流れのままに失い、そこから見た世界観。堕落した生活を送っているように見える2人は、一体ここで何を見、何を感じて暮らしていたのでしょう? 保守的な自分にはとても出来ない生き方だけど、出来ない分自分の身と置き換えて空想が広がります。
以前パリで行ったカフェ・ドゥ・マゴにも彼らは通っていたらしいのですが、ここのアーケードにも彼らが顔を出したカフェが残っていて、ヴェルレーヌがランボーを撃ってしまったのがちょうど今から135年前。しばらくのあいだ、時間を越えてそこでお茶をするのも悪くないです。 このアーケード、世界で最も古い高級ショッピング・アーケードとのことです。 本当かなぁ・・・?
今日は夜にみんなで名物のムール貝を食べに行く予定だったのですが、ランチのほうが安かったので、昼からレストランでしっかり食事。 ここベルギーはビールの産地。 フルーツ・ビールなども多種多様で、ビールの好きじゃない自分でもぜんぜんOK! 昼間からみんなビールとムール貝でお腹いっぱい・・・。
食後はこれまた名物のワッフルを食べ歩きつつ、有名な”マネケン”ことしょんべん小僧の"ジュリアン"を見に。 このジュリアンくん、造られたのはなんと1619年! 由来は様々なようなのですが、敵軍がブリュッセルの城壁を崩す為に火薬の導火線に火をつけたところ、ブランバン公の王子がおしっこをかけて消したことを称えて造られたらしい・・・。 戦争のさなかに幼い王子が屋外で裸でおしっこをしていたとは思えないけど、とにかく、ルイ15世がこの像に宮廷服を贈ったのをきっかけに、今でも世界各地から衣装が送られてくるそうです。
さて、ジュリアンくんを後に、ここの大聖堂”サン・ミッシェル大聖堂”へ。
13世紀から15世紀までの300年の歳月をかけて造られたゴシック様式の大聖堂で、ちょっとした感じパリのノートルダムを思わせます。 30分後ごとにカリヨンがメロディーを奏で、それと共に大きな鐘も鳴ります。 内部はとでも広く、開放感すらないものの、美しいステンドグラスと彫刻たちが並び、その全ての彫刻には悲壮感はなく、どれも優しく、包み込まれるような表情をしています。 建築自体は硬い感じなのに、内部はとても安らぎに満ちています。
石の建造物が並ぶ中、ひときわ目を引くこの黒っぽい建物は、今は楽器の博物館になっているのですが、アール・ヌーボーの美しい建物です。 ここは丘になっていて、ここから見るブリュッセル市内の景色はなかなかのものです。
夜はベルギー・ビールのバーへ。 あまり観光地化されたところも嫌だったので、ホテルの人の勧めで歩いて10分ほどの所にあるバー"MORT SOBIT"へ。 なんともいい雰囲気のバーで、どう見ても地元の人中心。 昼間にはフルーツ・ビールを飲んだので、今度は白ビール。ちょっと白くにごった感じは、日本で言う濁り酒かなぁ・・・。 ビールの味が分からない自分にもとても飲みやすくフルーティー。 ちょ
っとしたおつまみが欲しいものの、バッグのチップス程度で、あまりお腹のたしになりそうなものがなく、みんなそれぞれ違ったものを注文。豚の内臓のパテや、自分は"fromage blanc"まぁ。。直訳すれば白チーズ。 来たものは写真の通り薄切りパンと、味のうすーいクリームチーズ、ネギ2本とラディッシュ数個・・・。 お店の人曰く、チーズを塗って、ラディッシュとネギをスライスしてのっけて、それに塩コショウして食えとのこと・・・。 せめてネギはスライスしておいてよ・・・とこの写真。 美食の国ベルギー伝説はここに崩壊。。。 味はというと、ご想像の通りです。
ビールとお店の雰囲気は100点だったものの、お腹は満足していなかったので、グラン・プラスへ戻って、そこの地下のレストランへ。 フレンチが主ということもあって、今夜の食事はエスカルゴとウサギに赤ワイン。 ウサギってこんなにもトリに味が似てたんだね。 ここヨーロッパに来てからすでに何種類の動物を食べたんだろう。。。
帰りには、これまたベルギーといえば有名なチョコレート。 ゴディバやノイハウスなどは世界中に広まっていますが、まぁ、通りを歩いていてもオシャレなチョコレート屋さんの多いこと。 ついつい立ち寄って買ってしまいました。 今日は色々食べて、お腹の中ごちゃ混ぜです。
今回はちょっと文章を書き過ぎてまとまっていません・・・。 意味不明な部分があったらごめんなさい。
2 comments:
本場でベルギーチョコレートを食べられるなんて、素晴らしい!
日本はバレンタイン商戦真っ只中で街はチョコレートで溢れかえっていますが、ここ数年は小洒落た専門店には出かけてません。。
神戸の北野坂にカフェ・ドゥ・ゴディバという店があって、1階はゴディバの製品を販売する店舗に、2階は喫茶店になっていてゴディバのチョコレートやコーヒーを楽しんだことが懐かしく思い出されます。
ウサギは私も食べたことあります。
昔何かの自己紹介で「好きな動物はウサギです。見た目も味も」と言ってしまってヒかれた苦い記憶があるので、あまり人には言いませんが。。
こちらのチョコレート屋にもヴァレンタイン用の商品が並んでいるのですが、多分日本のようなヴァレンタインではないと思うので、そんなに大量に購入してるような人は見かけません。
ゴディバといえば、アメリカで”ゴディバ”という発音が通じず、実は”ゴダイヴァ”だったというのを思い出します。 ^^
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