今日は午前中に時間があったので、歩いて10分ほどの所にある、ハンブルグのランドマーク的な教会”ミヒャエル”の愛称で呼ばれる聖ミヒャエル教会へ行って来ました。
道すがらとてもドイツ的な三角屋根の建物の並ぶ一角があり、ここハンブルグ出身で、聖ミヒャエル教会で洗礼も受けたと言われる大作曲家ブラームスの博物館もあります。ミヒャエルは1762年に建てられたものの、1842年の火災で焼失して、1912年に復元されたそうです。 戦時中の写真など見ると、今ある132メートルの高い塔はなく、これは比較的新しいようです。 塔には有料で登れて、450段のちょっと不安になる階段を登ればハンブルグ市内が一望できる展望台に出ます。 上から見れば、水の豊かな街だということが一目で分かって、ひんやりした風に吹かれながらしばらく眺めを楽しみました。エレベーターで塔から降りて教会内部に入ると、これはまた久々に気持ちの清らかになりそうに美しい装飾。 教会全体はスッキリとした白に統一されていて、漆喰や壁の装飾は金で縁取りされていて、サイドにあるパイプオルガンまで白色。 なんと言っても特徴的なのが、全体は天井まで筒抜けなのに、サイドには2階部分が付いていて、そのなんとも言えないアールデコ的な曲線がこの教会の印象を決めていました。 この曲線と全体の白さがとてもウィーン的で、その広がった空間に心も溶け出す思いでした。
展望台から下を望むと、少し離れた公園に大きな石造がそびえていたので、調べて見るとなんとビスマルクの像。 今ちょうど読んでいるルードヴィヒの本の中で、ビスマルク率いるプロイセンがフランスとの戦いに勝利し、ドイツ帝国統一に進んでいるところだったので、観光地っぽくもなかったけど、少し歩いて見てきました。 ”鉄血宰相”と呼ばれるだけあって、石造もこれまた力強く、重々しい感じ。多少共産圏に多いタイプの像のような印象だけど、ドイツの道のりの一端を見たような気がします。
帰り道塔を残して崩れかけた”聖ニコライ教会”があって、大体ドイツの大都市は、ほぼどこも世界大戦での被害を被っていますが、ここハンブルグも例外ではなく、この教会は崩壊したままの形で今も残っています。 恒久の平和を祈ります。
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