旧港では午前中からお昼にかけて魚のマーケットが開かれているのですが、新鮮な魚が沢山並んでいて買い物客とカモメで溢れています。
なかなか見慣れない魚も多く、見ているだけで楽しいです。 なかなか憎々しい顔してますね。
さて、今日は仕事の前に数年間思い続けていた”シャトー・ディフ”へ行くことに。
が・・・・・ 去年の9月から改装工事中。。。 工事は2カ月程度で終わるはずだったらしいのですが、もちろんフランスのこと、工事終了は2月だそうで島に立ち寄る船はなし・・・。 あぁぁぁぁ・・・。 そんなもんだよね~。
仕方がないのでイフ島のすぐ隣の島に行く船に乗って近づくことに。 街の景色を眺めつつ港を出ると遠くに島の影。 昔の囚人やダンテスも同じ航路を進んだんですね。 わくわく。
約20分くらいで島に接近。
現在のこの建物は軍事攻撃を抑止するために1524年から1531年にかけて建設されて、その後島の孤立性と海流から脱獄が困難と言うことで、政治犯や宗教者を収容する牢獄として利用されるようになったそうです。
要塞が出来る以前、1513年にインドのスルタンからポルトガルの王にインドサイが送られたそうなのですが1516年、このサイをローマ教皇レオ10世に送る途中、このイフ島に立ち寄って小屋を建て、フランソワ1世なども見に来たそうなのですが、その後船がこの島を発った後にジェノヴァ湾で嵐で遭難、沿岸で見付かったサイの死体は剥製にしてローマに届けられたそうです。
“モンテ・クリスト伯”のなかでこのシャトー・ディフは随分と崖も高く、脱出不可能なように書かれていたと思うのですが、天気も良く、青い地中海に浮かぶ白い島からはそんな不吉な雰囲気は醸し出せれてなくて、ここにパラソルでも並んでいたら最高のバカンス島と言ったところです。
島から街はこんなに近いです。 囚人もいつもこの景色を眺めていたのでしょう。
これがすぐ隣にあるフリウル島。 白い岩肌が海の碧色に映えてとっても綺麗です。
暗闇のこの崖からファリア神父は海に投げ込まれて、14年の歳月をここで過ごしたダンテスは脱獄に成功するんですね。
旧港の様子です。 ちょうど魚の市が終わった後で閑散としていますが、これからまた午後賑わって来ます。
旧港の西側は旧市街になるのですが、丘に沿って古い街並みが広がっていて、細い路地がローカル色たっぷりです。
海側から見える大きな聖堂"Sainte-Marie-Majeure de Marseille"。 この聖堂も縞々な模様が印象的です。
内部はそんなに豪華なわけではないですが、外が暖かいのに中はひんやり寒いくらい。
丘の上のノートルダムの正面にあるピエタのオリジナルでしょうか?
イフ島に上陸できなかったのはちょっと残念でしたが、気持ちのよい天気の日に地中海のボートに揺られるのは爽快でした。
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