Friday, January 14, 2011

marseille

ニースから車で3時間、今週2カ所目の公演地、ここ数年ずーっと来たかったプロヴァンスのマルセイユにやって来ました。
なぜここに来たかったかと言えば、あのアレクサンドル・デュマの名作“モンテ・クリスト伯”の舞台であり、主人公のエドモン・ダンテスが無実の罪で沖にある”シャトー・ディフ”の監獄に送られるイフ島があるからです。
 
 
今日はイフ島に行く時間はなかったので、マルセイユのどこからでも見えるこの丘の上にあるノートルダム・ド・ラ・ガルドへ行って来ました。 麓から急な坂を15分くらい上がらないといけないのですが、上った先には街全体と地中海を臨むパノラマが広がっています。
 
 
 
 
お気に見えるイフ島。 ここは本当の牢獄だった所なのですが、街から近い所はサンフランシスコのアルカトラズそっくりです。
 
 
新港と旧港を望む景色。 古くから交易で栄えた様子が分かります。
 
 
 
教会の内部は鮮やかなモザイクと縞の大理石柱が特徴的です。
 
 
天井からは沢山の小さな船の模型が吊るされています。
 
 
 
沢山の船の絵なども飾ってあります。
 
 
 
さすがに地中海側は暖かく、丘の上まで上がったら半袖がちょうどよかったです。 海から丘を吹き上がる風が心地よかったです。
 
 
 

"The Abby of St. Victor"。 415年、男女別々の修道院が設立されたそうなのですが、こちらはその男子修道院。 建物は13世紀の築らしいのですが、内部は厳しいまでに閑散としていて冷たい空気が流れています。 あまり観光向けと言う感じよりは、地元に根付いた祈りの場と言った雰囲気です。
見た目は要塞の様ですね。
 

セント・ニコラス要塞。 旧港の入口にはサン・ジャン、セント・ニコラスと豪儀な要塞が2つも構えられています。 1660年に建設されたそうなのですが、やはり当時は色々な攻撃から港を守らないといけなかったのでしょう。
 
 
要塞からの港の眺め。 夕焼けに無数のマストが染まっています。
 
 
時間がなくて要塞の上まで上がることは出来なかったのですが、それでもなかなかいい景色です。
 
 
 
はい。“エドモン・ダンテス号”です! これを見付けただけでも結構テンション上がりました。 メルセデスも探してみたのですが、どうやらダンテスだけの様です。。。^^
 
 
日暮れの港。 薄紫から濃い紫に空が染まって、やがて海も濃紺になりました。 
港って情緒があっていいですね。
 
 
波が穏やかなので街の明かりが海面に反射して美しいです。 街の背後の丘の上にはノートルダム・ド・ラ・ガルドが照明に白く浮き上がっていて大変印象的です。
 
 
日の暮れた後に街を歩いていて見つけました。 巨大なポスター。
 
 
マルセイユで有名なのが"Bouillabaisse(ブイヤベース)"。
もともと漁師が余った魚を大鍋で煮たのが始まりらしいのですが、観光客向けの店だとあまり美味しいのが食べれないと聞いたので、近くのホテルのフロントでお勧めの店を聞いて行って来ました。
ここLouryもレストラン街にあるのですが、その中でも小さくひっそりとしているお店で、なかなかいい雰囲気です。
 
 
 
自分的にはもっと魚介類のごった煮を想像していたのですが、とってもお上品な感じ。 魚の量によって値段も随分差があって、6匹ので6000円くらい・・・。 これは3匹で食前酒の付いたコースで3000円程度。 それでも高いなぁとは思ったものの、やはり本場の物は試さないとね。。。
魚は結構”ダシガラ”と言った感じ。 メインのスープは出汁でまくりで美味しいのですが、もっと具があった方がうれしいかも。
目からうろこの感動ものではないものの、せっかくシーフードを食べるなら試す価値はありました。
それよりデザートに出たプロヴァンスのシャーベットが初めて食べる味で、ラベンダーなどの特産品をふんだんに使っていて美味しかったです。
あと、ウエイターのお兄さんのキャラがなかなかよかったです。^^
 

 

そのブイヤベースに合うと言われるのがこの“カシ”と言われるプロヴァンスのワインの白。 しっかりしてるけどすっきりで、確かによく合っていました。

2 comments:

Chiaki said...

地中海の海と空は本当に美しいですね。
「モンテ・クリスト伯」は「岩窟王」のタイトルでこどもの頃に読みましたが、難しかったという印象しかありませんでした。
登場人物が日本名なので、フランスを舞台にした日本人の話だと勝手に思い込んでいて、「岩窟王」=「モンテ・クリスト伯」だと気付いたのは恥ずかしながら大学生になってからです。
アレクサンドル・デュマといえば、「三銃士」や「岩窟王」の作者と、「椿姫」の作者は同名の親子だったと知ったのも大人になってからです。
同一人物だとしたら作風が違いすぎますもんね。

ISAO said...

自分も従姉から教えてもらうまでデュマは同一人物だと思ってました。 モンテ・クリスト伯は監獄に入れられている間は読んでいても辛いけど、その後の展開が爽快で好きな話です。
今日シャトー・ディフへ行ったのですが、ブログをアップする時間がないので、また明日にでも頑張って書いてみます。