Friday, March 18, 2011

ceramica


今日は待ちかねていたセビリアの街歩き。 まずは中心部から外れて昔からタイルや焼き物の生産が盛んだった地域、川の対岸トリアナ地区へ。
この写真は黄金の塔"Torre del Oro" と呼ばれる正12角形の塔。 かつては塔のてっぺんが金色の陶器のレンガで輝いていたらしいのですが13世紀初頭、川の通行を検問する目的で造られて、川の向かいの塔との間に鎖をかけて侵入船を防いでいたそうです。

 
トリアナ地区へ繋がるイザベル2世橋。
 
 
川辺はパーム・ツリーも並んで、とってもい憩いの場所。 ところどころカフェなどもあって気持ちがいいです。
 
 
街の中心部に比べると随分ローカル色豊かな感じです。
 
 
"Santa Ana"なかなかいい品揃えで、一般向けにも沢山商品が並んでいます。
 
 
ここの向かいの店にはタイルや大型の鉢などかなりの数が並んでいて、もし自分がアパートでも買うことがあったらいっぱいここから仕入れてリフォームしたいくらいです。
 
 
セラミックを扱う地域はそんなに広くはないのですが、アルカサルの宮殿や、街のそこここにあるタイルはこの地域で造られているので、当時はかなりの規模だったのでしょう。
どのタイルや焼き物も大変味があって、全部買い揃えたいくらい。 一般普及品以外は全て1枚1枚手描きで、その手間はかなりのものでしょう。 イスラム色の強いタイルからマヨルカ焼きの様なものまで様々で、かなり芸術性の高い作品もあります。
狭い地区ですが、どれも面白く時間の経つのを忘れて眺めてしまいました。
1点どうしても気になった作品があったので購入。 割らないように気を付けて持って帰らないと・・・。
焼き物フェチにはたまりません!
 
 
 
日差しも強く、何とも気持ちのいい日です。
 
 
闘牛の本場セビリア。 ”カルメン”の舞台でもありますが、ここでカルメンはエスカミーリオに魅かれたのでしょうか?  前年の冬にMETで見たカルメンのラスト・シーンを思い出します。
 
 
セビリアの大聖堂。 カトリックの聖堂としてはヴァチカンのサン・ピエトロ寺院に次いで2番目の大きさ、聖堂としてはロンドンのセント・ポール寺院に次いで3番目の大きさです。
ここはもともとイスラムのモスクがあった場所で、あちこちにその名残を見ることが出来るのですが、その象徴が”ヒラルダの塔”。 12世紀の末にモスクの尖塔として建設されて、その後16世紀にキリスト教の鐘楼として上部が付け加えられたもの。 セビリアのイスラム教文化とキリスト教文化の融合した雰囲気の象徴的存在です。
 
 
柱や祭壇があるのでどこまで巨大なのかが分かりにくいですが、それでも天井はかなり高いです。
 

 
木の彫刻による装飾の美しいオルガン。 下の部分は大理石のマーブルです。
 
 
 
かなり大きな木製の祭壇。 細かく見ていると時間がなくなりそうです。
 
 
さて、97メートルのヒラルダの塔の上からの眺めです。 塔には階段がなく、正四角形の塔を緩やかな坂が頂上まで続いています。 丸いのは闘牛場です。
 
 
この教会には中庭があるのですが、それもモスクの名残です。
 
 
 
白壁の家々が並ぶのが大変印象的です。
 
 
 
 
中庭には沢山オレンジの木が植えてあってとってもいい香り。 強い日差しを遮る日よけにもなるし、気持ちのいい空間です。
 
 
ここは現在はセビリア大学の建物になっていますが、“旧王立タバコ工場”です。 メリメ作の“カルメン”の舞台。 彼女はここの工場の女工で、彼女に想いを寄せていたホセはここに勤める衛兵でした。 随分と立派で広大な建物です。 話のイメージではもっとローカルチックな工場な雰囲気ですが、ここは立派な王立の工場。 随分と印象が変わりますね。
 
 
そのまま街のちょっと外れまで歩たらあるのがこの“スペイン広場”。
普通に歩いていてここに行き着くと、かなりの異次元的雰囲気に圧倒されます。 映画”スター・ウォーズ エピソード2”で、アナキン達がとある惑星に到着した時のシーンの撮影にも使われたくらい、ちょっと驚く景色です。 ひと昔前の映画“アラビアのロレンス”の撮影にも使われたそうです。
 
 
もともとは1929年の万博の会場施設として造られたそうで、半円形に延びるこのベンチは、スペイン各地の歴史的出来事を描いたタイル絵で出来ています。
 
 
 
かなり大掛かりな建築物です。
 

オペラ劇場の隣にあるのがこのモーツァルトの像。 確かに”ドン・ジョバンニ”、“フィガロの結婚”はここセビリアが舞台ですね。 あと、もちろんロッシーニの“セビリアの理髪師”もここのお話。 そう考えるとここからは有名なオペラが4作も生まれているんですね。

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