今日は隣の聖堂と合わせて世界遺産に登録されている”アルカサル”へ行って来ました。
ここは14世紀に何度も出てくるムデハル様式(キリスト教とイスラム教の融合した様式)で建設されたスペイン王室の宮殿。 グラナダのアルハンブラ宮殿を意識して建設されたそうで、スペイン各地からイスラム職人を呼びよせて、宮廷内ではアラビア語を使用していたんだとか・・・。
以前行ったモロッコを彷彿とさせる建物ですが、その目が痛くなるほどの装飾の細かさ、デザインの豊かさは驚きです。
美しい緑のある中庭や室内の噴水、なんと言ってもタイルの素晴らしさには目を奪われます。
キリスト教徒の融合というよりはイスラム建築そのもののようですね。
この時代スペインは中南米へどんどんと足を延ばし、特にコロンブスは強姦や金銀を捲き上げるなど好き放題を尽くし、虐殺目的での戦争を楽しみ、当時800万人いたインディアンをほんの5年余りで3分の1になるまで虐殺しました。 当時の人口比率からするととんでもない数字ですね。 何かしら英雄のように言われるコロンブス、とんでもない殺人鬼です。 そんなコロンブスは最後にはスペインからも見捨てられ、孤独に死を迎えます。
なにはともあれスペインは大航海時代に入り、ここセビリアは玄関口。 “アメリカ”の名前の由来になったイタリアのメディチ家の銀行のセビリア支店に出向していた”アメリゴ・ヴェプッチ”もここで活躍しています。
ということで、航海の無事とよい風が吹くことを祈るマリアの絵もあります。
この細かな天井の細工。
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