長らく更新することもなかったブログですが、この長い長いエンターテイメント業界どん底の闇にやっと光も差し始め、今回ご縁を頂いて参加することになった”LUXE”について差し障りのない程度に書いておきます。
日本に帰ってきてからこの日まで、まったく新幹線に乗ることもなければ関東方面へ出かけることもなく、こんなに長く友人とも会わず地元にとどまったのは中学以前の昔に遡らなければ無かったことです。 まぁ、２０年振りに桜を見ることが出来たり、お正月を過ごすことが出来た事は悪いことではなかったのかな。
地元の駅はこんな感じ。 各地で緊急事態宣言が発令されているので仕方がないのでしょう。
まるでゴーストタウンにでも住んでいるかのような風景でなんだか不思議。
リハーサルの行われる地へ着くころには美しい夕焼け。
リハーサルはゴールデンウィークを挟んだため、早朝から夕方までのパターンと昼から早朝までのパターンが入れ替わり、時には近所の公園を昼間に散歩する時間さえありました。
地元ではずいぶん昔に散り終えた八重桜も、ここではまだまだ楽しめました。
今回コロナ対策に関しては大変厳しい措置が取られていたのですが、楽しい食事の時間もみんな一方向を向いて無言のまま。。 唯一不織布マスクを外せるのもこの時間だけ。
今回参加するダンサーさんたちは初めてスケートをするというケースも多く、頑張って練習をしていました。 自分たちも手の空いた時間には練習のお手伝いをしていましたが、さすがみんな普段から体を動かす仕事をしているだけあって、その上達は随分と早く、本番には危なっかしさもほとんどなくなっていました。 流石です！
２週間の某地でのリハーサルも順調に終わり、横浜へ移動。
１年以上振りにいつもお世話になっているヘアドレッサーさんに髪を切ってもらうため青山へ。 こんなに閑散としている原宿近辺を見るのも初めてです。 あと空き店舗の多さは驚きでした。
数日間は横浜プリンスのリンクでのリハーサルでしたが、ここで滑るのはまだ選手だった頃以来。。なんだか懐かしかったです。
衣装を合わせての通しなどもありましたが、この衣装ラックの並びがディズニーの並びと全く一緒で笑いました。
そして横アリへ移動。
あぁ、この雰囲気。 一年以上も離れていたとは信じられませんが、２０年も世界中のアリーナで生きてきている自分にとっては実家に戻ってきたような安心感。
ディズニーと違い、この有難い控室。（キャストの人数が少ないのでスペース的に＾＾）
生きてる感じがする。
こんな素敵なショーに参加させてもらうことが出来たのも大ちゃんのお陰です。 アンサンブルでもなんでも感謝しかないね。
日本のショーに関わることの一切なかった２０年間ですが、このコロナのお陰でタレント性溢れるみんなとお仕事できたことにも大きな感謝。
あとはやはり毎日あーやの力強く美しい歌声を、毎日贅沢なまでに聞くことが出来たのは最高でした。
自分がディズニーに入団した時からお世話になっているマミコさん。 今回一番感謝しなければいけない存在です。 ほんとうにありがとう！！
メインのライトではないにしても、チームラボさんのライティングの中で滑ることが出来たのも本当に贅沢。
コロナ禍ということで千穐楽のあとも打ち上げは無し。
このLUXEで演出をされた尾上菊之丞さん。 みなさんの良いものを作ろうと日夜頑張る姿には心動かされたし、いつも大変丁寧な、低すぎるくらいの物腰で接して頂け、感謝の思いでいっぱいです。
あと、全てのスタッフの惜しみない頑張りに、本当に深い深い感謝です。
世の中がこのような状況の中、無事にショーが開催され終わることが出来たことも有難いですが、出来ることならばこんなに多くの人たちの思いが集まったショーなので、もっともっと多くの人達に観てもらえる機会があったならばというのが率直な感想です。 ぜひとも一年後くらいにでも再演が出来ないものかな。。。
スタッフ、演者、会場まで足を運んでくださったお客さん、全ての人にこの感謝の思いを伝えたいと思います。
ディズニーもやっと再開に向かって動き始め、７月の後半にはアメリカに戻れそうな手筈にはなっていますが、どこへ行ってもこの感謝の気持ちは胸に深く刻んでおきたいものです。
ショーを観に来てくれていた友人、一中節家元都了中くんですが、話をしていると尾上菊之丞さんとはお仕事をする仲とのこと。 世間は狭いものです。
