Tuesday, June 28, 2011

ouro preto

さて、4泊5日(バス2泊)のオーロ・プレットへの旅から帰って来ました。 ここブラジリアからベロ・オリゾンチまで12時間、そこからさらに2時間のバスの旅です。
長い旅の末、この標高1000~1200メートルの山間の街へ到着しました。

ここオーロ・プレットはかつてのミナス・ジェライス州の州都。 1693年に金が採掘され、その後も宝石など産出。 今でもブラジル産の鉱石のほとんどはこの周辺で採掘されています。 ちなみにミナス・ジェライスとは”宝石の鉱山”、オーロ・プレットとは”黒い黄金”を意味します。

ここには美しいコロニアルな都市が残っていて、バロック建築の教会が山間に点在しています。

この建物がここの中心となる広場”チラデンチス広場”にある、かつての州政庁。 この名前の由来にもなっているチラデンチスとは、金採掘が低迷し始めた18世紀後半、ポルトガルの重税に反発して独立を唱えた知識人で、歯医者だったことからこう呼ばれていたそうです。 彼の企てた”ミナスの陰謀”は密告によって政府に知られ、彼は処刑され、その首は街の人通りの多い場所に晒され、なんと体は八つ裂きにされて柱に釘付けにされたそうです。

そんな彼も、現在ではブラジル独立の英雄となっています。

この広場を頂きに、幾筋もの坂道が下っているのですが、どれも大変急で、しかも石畳なので歩きにくく滑りやすいです。 ここを走る車の辛そうなこと・・・。



さすがにここが宝石の産地とあって、宝石を扱う店が20件以上はあるでしょうか。 そのほぼ全てに行ってみましたが、どこも入ると大量の石を出してくれて、しかも価格は交渉可能。 すでにジュエリーとして売っているものもあれば、石を買って、自分の好きなデザインに加工もしてくれます。 しかもどこのお店も加工場が併設してあるので、早いものは2時間程度で完成します。 しかも加工代も格安。 日本だと数週間かかって、しかも加工費も数万円。 ここだとシルバーでペンダント・トップに加工してR$30(=1500円)、リングや特殊な加工でもシルバーだとR$80(=4000円)程度です。 先日サンパウロで買った石を日本で加工するのに費用がかかり過ぎると判明して困っていたので、ここで全て加工してもらえて一件落着!



坂、坂、坂・・・。 太ももの後ろが鍛えられます。

坂を下った所にあるのがこのピラール教会。 全部で270~300Kgの金銀が使われているそうです。 ここの教会はどこも天井がリスボンにあった教会のそれのように全て木の板で出来ていて、そこに美しい天井画が描かれています。 祭壇も大理石ではなく全て木の彫刻で、写真の撮影が出来なかったのが残念ですが、建設された1711年当時、これだけの技術を持った人を呼び寄せて建設したのは大変な労力だったでしょう。

写真ではいまいち分かりにくいですが、どの坂も本当に急です。。。

途中の道で景色が開けます。 とってものどか。

サン・ジョゼ教会。 丸っこくて可愛らしい教会です。 ここからの眺めも綺麗です。

サン・フランシスコ・ジ・パウラ教会。 ほとんど観光客はここまで歩いて来ないようですが、自分達は道に迷った為に立ち寄る羽目に・・・。 でも、この寂れ方が味があって、しかも風が心地よくて景色もよし。



眺めはこ~んな感じ。 ここからまた坂を下りて登らないといけないことを考えるとかなり億劫。

こんな素朴な古い街並み、大好きです。

とにかく色々な宝石店を冷やかして歩いていたのですが、ここミナス・ジェライスで一番有名なのが”インペリアル・トパーズ”。 もともと黄橙色なのですが、その中でもピンク色は稀少で高価。 長い棒状の物は結晶ですが、見ての通り特級の3.50カラットで90万円弱・・・ひえ~っ!






夕暮れ時。 サン・フランシスコ・ジ・アシス教会。 18世紀後半の建築で、設計はブラジルのミケランジェロと称されるアレイジャジーニョ。





教会の横の眺めのいいレストランで、夕暮れ時のカイピリーニャ。



日が暮れても、週末とあって広場は賑やか。


広場に面した所にあるカイピリーニャの原料カサーシャを扱う専門店。 どのボトルも試飲出来るので、片っ端から試してみました。(ちなみにアルコールは40度) どれもなかなか美味しく、普通のマーケットよりも安価でした。

そこのお店で紹介してもらったレストランがここ"Casa do Ovidor"。 で、これは食べておくべきと勧められたのが写真のフェイジャオン・トロペイロ(Feijao Tropeiro)。 ブラジルではどこでも大皿で料理が出て来て、丁寧に取り分けてくれるのですが、ここも2人分で食べきれないほどの量。 ポークにソーセージ、ポーク・スキンや豆や芋の粉を混ぜたもので、大変美味! しかもブラジル・ワインも美味しいしサービスもとってもいい。 店の雰囲気も素晴らしいのに値段は他より安いし最高! ここは強力一押しです。

さて次の日。 今日は町からちょっとだけ離れた所にある鉱山跡へ。

ここは1985年まで実際に採掘の行われていた鉱山で、多い時には800人もの人が働いていたそうです。

場所はこんな山の上。 こんな所から金銀宝石がザクザク出て来たんだねぇ・・・。

当時から今も現役のこのトロッコで坑道に入っていくのですが、天空の城ラピュタの冒頭でパズーが操っていた、あの機械と一緒ですね。^^

このトロッコ、ディズニーランドのアトラクションの実際版。 かなり楽しいです!

深さ150メートル、長さ350メートルの坑道。 アリの巣の様に掘られていて、ペグマタイトが走ってますね。


トム爺さん出て来そう。



観光客の入れない真っ暗なエリア多数。

と、そこにこんなに美しい池が現れます。

ここでダイビングなども出来るようですが、あまりに透明過ぎて、おじちゃん池と気付かずはまってました・・・。 明りを消したら飛行石が輝きそう。

いやぁ・・・。 掘り尽くしたにしても、こんな所からいろんな宝石の結晶や金銀が出てくるんだね。 宝探しの様でロマンがあります。



で、実際に鉱山を見て来たところで、街に帰ってチラデンテス広場の北にある鉱物学博物館へ。 ここはもともと州知事の公邸として1742年に建てられたもので、現在は自然史博物館。 鉱物学展示室にはミナス・ジェラスを始め世界各地の鉱物が展示してあります。

内部の写真がとれなかったのが残念ですが、周囲2メートルは超えるであろう巨大な水晶や、とにかく色々な鉱石が並んでいて見応え十分。



博物館からの眺め。 ちょっと高台にあるのでいい景色です。



またまた色々見に行ったのですが、このオレンジなのがインペリアル・トパーズの結晶。 これはインクルージョンが入っているのでそんなに高価ではありません。 1つ3000円しなかったような。

真中がインペリアル・トパーズのピンク。(これは高価で2万円くらい) 手前がアクアマリンの結晶で5000円。 現地価格ですね。

今夜も再び昨日と同じレストランへ。 今回は別の有名な料理(フランゴ・コン・キアーボ)Frango com Quiabo。 これまためちゃめちゃ美味しくて大量。 てんこ盛りのオクラとチキン。 とにかくオクラの量が半端じゃない。 スープも最高で、ご飯にしみしみして食べると溜息もの。。 マッシュ・ポテトの様に見えるのはポレンタというトウモロコシのペースト。 これは味がなくってちょっと微妙?

今夜も最高なディナーでした!




眺めのいいレストランで、ボサノヴァのライブを聞きながら店が閉まるまでカイピリーニャ飲んで1日終わり。

最終日、この日は隣り町のマリアーナ(Mariana)で行われる教会のバロック・コンサートへ行って来ました。

ここがコンサートの行われるセ・カテドラル。


ここもオーロ・プレットよりは小さいものの、同じく金鉱で栄えた町のひとつ。


教会もなかなか美しい建物で、この奥のパイプオルガンとトランペットで、1時間余りコンサートがありました。 まさに天に導かれるような響きで、数多くの天使の像から紡ぎだされる調べのようでした。

今日は日曜日。 街中閑散としています。

丘の中腹の芝生と青空に映える2つの教会。





ここはやっと内部の写真撮影が出来たのですが、他のどこの教会もこの様な感じです。 一瞬大理石の柱の様に見えるのですが、全て木製で石のような彩色がしてあります。



オーロ・プレットに戻って、帰りまでの時間のんびり夕暮れを楽しみました。



カルモ教会。 ここもアレイジャジーニョをはじめ、何人かの同時代の代表的な芸術家が共同作業をして建設された教会。






山に沈む夕日。 ゆっくりと流れる時間を楽しめた数日でした。

今回宿の予約を1週間切って始めたのが遅過ぎて、街中探してやっと唯一ここだけに部屋があったのですが、広場から徒歩1分と大変便利でした。


今回ここでこんなエメラルドの結晶を見付けて、しかも格安だったのでいいお土産にペンダント・トップに加工してもらいました。 これ34.7カラットです。 この加工をしてくれたIta Gemasのオーナーは大変親切で、いろいろ相談に乗ってくれるし、値段も苦笑いをしながらかなり下げてくれました。 色々なお店を見たけど、ここが一番加工とセンスがよかったかも。