Wednesday, February 29, 2012

andy warhol

NYのカーネギー・ホールや、世界大学ランキング21位のカーネギー・メロン大学(ちなみに日本のトップ東京大学は30位)に名を残す鉄鋼王カーネギーでも有名な鉄鋼の町、有名プロ・スポーツや、有名美術館・博物館を有する文化レベルの高い町ピッツバーグ。 なかなか来る機会がなかったのですが、今回が2度目の公演です。ここは桑田も来た野球チームパイレーツの本拠地。ダウンタウンはちょうど三角形で、2つの川が合流してオハイオ川のなる場所なので、街にあちこちに橋が架かっていますアメリカン・ポップアートと言えばやはりAndy Warhol(アンディー・ウォーホール)。 そんな彼が生まれたのもここピッツバーグ。 前衛的なアートを発信していた彼は敬虔なスロヴァキア移民のカトリックの家庭に育ちました。
ここには1人の美術館としては全米一の規模を誇る彼の美術館があります。カーネギー・メロン大学で美術を学んだ後はNYへ出て、イラストレーターとして成功するのですが、その後The Factoryと呼ばれるアトリエで、シルク・スクリーンを用いたよく知られたアートを発信することになります。60年代から80年代を象徴するようなポップなアートを生みだし、スタジオ52などNYのカルチャーの中心、アイコンのような彼ですが、絵だけではなく、かなり前衛的な実験的映画なども数多く残しています。アンディーは車(や交通事故)に関する作品も多く残していますが、これはBMWの依頼したレース・カーをハンド・ペインティングしたもの。 ペイント中のドキュメンタリーも放送していて、なかなか興味深かったです。 世界に一台しかないし、オークションにかけたら凄い値段になりそう・・・。一見でたらめにペイントしたように見えますが、ちゃんと小型モデルを作ってから、デザイン通りにペイントしてます。展示スペースもかなりユニークで、彼の人生観などまでよく理解できます。有名人を扱った作品が数多くありますが、その世相を象徴するような社会的出来事を扱ったり、色々とショッキングな題材も多くあります。これは映画Lupeの一場面ですが、ここには書けない様な題材や不思議なテーマな物も多いです。 いくつもの映画を同じ部屋のスクリーンで流す展示があるのですが、ノスタルジックなようなシュールな、なんとも言えない60,70年代の空気が流れています。さて、彼のシルク・スクリーンを使ったアートですが、以前から一度自分でもやってみたいと思っていたのですが、なんと2時から5時まで美術館のThe Factoryで無料で(自分でTシャツなどを作りたい場合は$10ほど必要)体験することが出来ます。
こんな制作が出来るとは思っていなかったので、そんなにクリエイティブなアイディアを持たずに行ったのですが、とりあえず挑戦!
シルク・スクリーンは基本巨大”プリントごっこ”と思ったらいい感じ。 柄を選んでイメージを浮かべてアクリル絵の具を乗せたらさぁ開始!台紙なども色々工夫をしたら面白そうなのですが、まずはベイシックな感じで。
インクを刷ると・・・こ~んな感じにまずはベース。さて次は彼も好きな車! ギャラリーを2時間ほどかけて見て歩いた後なのでイメージは沸きやすいです。まずはやはりポップな色で。こ~んな感じになりました。 さて次は何色にしようかなぁ・・・。コントラストを出すにはやはり黒かな。うん。なかなかいい感じ!で、やはりウォーホールっぽくするには崩さないといけないので上からドットを。 しかも斜めなイメージを2つ重ねたので、ここは真っ直ぐに!完成! ウォーホールの愛した銀色の紙の上に印刷完了。 初めてにしてはなかなかいい感じかな?あまりに面白かったし、体験している人が自分一人だったのでもう一枚挑戦。 今度はそこにあった台紙を切ってもらってまっすぐに張り付けて、その上にプリントしてみました。 これはシンプルに仕上げてみました。 面白~い!!今度は万年筆で書いた絵を転写する作品。 その後色づけ。
めちゃめちゃ面白い! これだけの道具があったらカードとか色々作るんだけどなぁ・・・。
時間の経つのを忘れてアートな時間を過ごせました。
夜はハードロック・カフェで潤の誕生日ディナー。 街の反対側からの夜景もきれいです。1859年にこの場所の近くで鉄鋼業が始まったようなのですが、そんな溶鉱炉がでで~んと置いてあります。
なかなか楽しい1日でした。

Friday, February 24, 2012

tour schedule

南米のツアー・スケジュールが出ました!
去年よりはちょっと時間が短く、行く場所も少なくなったようですが、2年続けてブラジル、ブエノスアイレスに行けるなんて最高! 今からとっても楽しみです。
先週と先々週のボルチモアとワシントンでのショー。過去全てのディズニーの動員記録を更新したそうです。 13年目のショーにしては素晴らしい記録ですね!

flickr


以前は会社もショー中のビデオ撮影などは禁止していたのですが、最近はどんどんと撮影機器も小型化、高性能化が進んで、一体誰が写真を撮っていて誰が録画をしているのかが分からない状態。 でっかいIpadをかざしながらショーを観ているお客さんもよく見かけます。
そんな中Youtubeなどへのクリップの投稿も増えていて、それではということで、最近は逆にそれを宣伝に使い始めています。 高性能なカメラを持って来るお客さんも多く、Flickrなどへのきれいな写真の投稿もあって、自分たち的には嬉しいです。 これもそんな投稿写真。

Wednesday, February 22, 2012

national museum of natural history

昨日ワシントン公演も無事に終わって、一路ウェスト・ヴァージニアへやって来ましたが、先週書く時間がなかったので、今回はワシントンの補足です。
ちなみに昨日のショーには12,000を超えるお客さんが入りました。
仕事の前に時間があったので、朝から自然史博物館を巡り直し。 ここも以前のブログに登場しましたが、博物館自体広いので、今回はもっと詳しく、前にあるかなかった範囲まで詮索してみました。
これも今まで知りませんでしたが、裏の入口正面にはこんなモアイ像もあったんだね・・・。 今年また南米のチリへ行くけど、たぶんイースター島まで行く時間はないんだろうなぁ・・・。”人類の起源”コーナー。 ここには猿人や原人から新人に至るまでの進化を紹介してあります。 歴史で習う”アウストラロピテクス”など何種類もの化石が並んでいます。 これはアウストラロピテクス・アファレンシス。 約390万~約290万年前の化石で、現代の人に繋がっていると言われているそうですが、この時点で直立二足歩行をしていたかどうかは議論の最中だそうです。 (ちなみにこれは有名なルーシーの骨格標本。)
いろ~んな頭蓋骨標本が並んでいます。 脳の大きさを比べる展示な、なかなか興味深いです。これは鋳造骨格ですが、アウストラロピテクス・アフリカヌスの3歳の子供らしいのですが、ワシに襲われて食べられたそうです。 目にその時の傷があるらしく、人間がまだ野生の自然の一部だった時のことを感じます。”太古の海”のコーナーの三葉虫の展示。 この姿がよく知られた三葉虫ですが、意外に色々な姿をしていたんだなぁ・・・とちょっとエイリアンチックなものを紹介。主にモロッコ産でしたが、以前サハラ砂漠に行ったときに、あちこちで三葉虫やウミユリなどの化石を売っていたのを思い出します。”月の石”。 アポロ15号が月面から採集してきた月の石。 この時は月面から77キロもの試料を採取してきたそうです。 地球の火成岩とほとんど同じ感じですが、これが月面に転がっていたと思うと夢が広がります。こちらはアポロ17号が月面で採取した砂。 どちらかというと火山灰のようですね。トルマリンのコーナー。 ブラジルのミナス・ジェラスのものが多く、懐かしいです。こちらはトパーズ。 これもブラジルのミナス・ジェラスのものがほとんど。 色々現地で勉強済みなので、今までとは観察する場所も違います。これもブラジルのブログで登場したインペリアル・トパーズ。 オーロ・プレットで採取されたものです。これもミナス・ジェラスで採取されたエメラルド。同じくアクアマリン。 ただ大きさが半端じゃない。。。これは253.7カラットもあるダイヤなのですが、その大きさはもとより、研磨されないで生き残っていることが貴重だそうです。"Gachala Emerald"。858カラットもあるエメラルドの結晶。 これだけの色と大きさのものは珍しい様ですね。 いや、デカイ!
ミナス・ジェラスのアクアマリン。 15,256カラット。 ほぼインクルージョンがなく、このクオリティーでこのサイズも貴重なようです。 重量3.1キロ・・・。"Red Diamond"。 5.03カラットだそうで、一番貴重で高価なダイヤだそうです。これが多分公共の展示の中では一番深い赤色をしたレッド・ダイヤモンドだそうです。トパーズの数々。 これもやはりブラジルのものがほとんど。 そう考えると、ブラジルは世界の宝石産出国なんですね。今回もやはりこの写真は載せておきます。 世界で一番有名な宝石"Hope Diamond"。 この宝石の変遷についてはWikiを参考にどうぞ。 しかし、現在44.52カラット。 ルイ14世が購入した時点では112.50カラットもあったそうです。