Tuesday, August 30, 2016

israel the story after イスラエル 観光

 イスラエルから帰って来て1週間になりますが、現地で書きそびれていたことを少々。
ユダヤ教についての習慣ですが、短期間ではあまりその全貌について知ることはできませんでしたが、毎週金曜日の日没から土曜日の日没までの休息日”シャバート”(神が世界を創造した際に日曜日をお休みと定めましたが、現代の暦で正確に言うと、それは土曜日に当たります)。
お休みなので、まずは火を使う事はできません。 お店やレストランなどお休みのところが多いのですが、それでも営業しているお店もあります。 あと、公共の交通機関は動いていませんが、タクシーなどは普通に走っています。
このシャバートの日には”火”が使えないということもあって、”火”を発生させているというとらえ方をする電気を使うものは使用できません。 例えばこのエレベーター。 ホテルにあった3台のエレベーターのうち一台はシャバート用になっていて、ボタンを押す行為が出来ないので、各階全てに止まるようになっています。 自分だったら面倒すぎて階段使うと思うけど。。。

おしゃれなカフェなども多く、いつも通っていたお店もあったのですが、このお店ともお別れ。
最後の週、あまりビーチ・タイプではないので、地中海では泳がずにいたのですが、みんなで行くというので水浴びに。 ここのビーチはホテルの目の前です。

随分と遠浅で、みんな水の中に座り込んでリラックス。 水も温かく気持ちがよかったです。
地中海に沈む夕焼け。




最後の夜はいつも人で賑わっていた、ちょっと気になっていたシーフードレストランへ。
後ろの席には、偶然現地の人と結婚した日本人の女の人が座っていて、ここは地元で人気のレストランだとのこと、彼女も週に一度は家族で食べに来ているらしくて、”本か何かで調べてきたの?”と聞いてきたくらい良い場所に当たったようです。 もちろん食事はおいしかったです。
こちらでレストランに入ると、写真のように前菜が沢山出てくるのですが、これとパンだけでも結構お腹いっぱいになります。
彼女はもう18年もこちらに住んでいるそうで、話をしていたら自分たちのショーも見に来てくれていたらしく、話も盛り上がりました。
さて、ついにイスラエルでの滞在も終わり帰路につきました。
出国の際に注意しないといけないのが、ゲートに着くまでにとっても時間がかかるということ。 最低でも出発の3時間前には空港に到着していないといけないということです。
その噂は嘘ではなく、パスポートをかなり詳細に調べられた上、事細かな質問を何度も受けます。
セキュリティー・チェックでは、手荷物全てを出してスキャンにかけられるのでかなりの行列。 電子機器をいくつも持っていると余計時間がかかります。 極力身軽で行くことがお勧め。 物によっては買ったばかりのお土産も没収されるようです。(注意!)
夕暮れ時のモスクワに到着。
ここからの搭乗券はモスクワで発行される予定だったので指定された場所へ長~い距離歩いていくと”電子機器の故障の為にカウンターは閉鎖中。別のカウンターへ行ってください”。。。 って言うか、どこに別のカウンターがあるかも書いてないし。。。空港職員もいないし。。。
しばらくの間周辺を歩き回って係員を探していると、おばちゃんに”Isaoか?”と話し掛けられ、やっと搭乗券入手! ちゃんと連絡入ってたんじゃん。。。
ほっと胸をなでおろしてボルシチ。

懸念していた中国東方航空で、隣に座った中国人の肘鉄攻撃に耐えつつ上海到着。 あぁ・・・もう中国経由は勘弁してほしい。。。
無事日本に到着したと思ったら。。。岡山空港で素人職員に荷物を開けられバカみたいな質問攻め。。。 どれだけの距離飛んで疲れて帰って来てるかわかるでしょ??? しかもパスポート見たらどれだけ海外生活してるかわかるんだから、バカみたいな質問してくるんじゃないよ。。。 岡山空港ほど素人職員にイライラさせられることないよね。。。

Thursday, August 18, 2016

holon / jaffa / jerusalem / dead sea テルアビブ、死海 観光

柘榴は古代から食されている食べ物ですが、ここイスラエルではあちこちに売られていて、オレンジと同じくフレッシュ・ジュースをスタンドなどで飲むことが出来ます。
ユダヤ教では虫につかない唯一の果物として、神殿に持ち込むことを許されているそうです。
柘榴は様々な健康効果が言われていますが、この酸っぱさと渋さ。。 確かに体にはよさそう。
数年前の雑誌に載っていたのがこの流れるような姿のこの建物。 イスラエルに新しく建てられた美術館と知って、それまで危険なイメージしかなかったイスラエルに、こんなにモダンな建築物が出来たんだと驚いたのを覚えています。
ちょっと郊外にあるのですが、1回ショーの時に一人足を延ばして行って来ました。

ここでは様々なエキシビジョンが行われているようなのですが、今開催中だったのは日本人のデザイナー、佐藤オオキの主宰する"nendo"の個展。
シアターではNHKのプロフェッショナルに英語字幕が付けられて流されていて、なんだか不思議な感じ。 っていうかNHKはオッケーだったのかぁ?
なかなか個性的なデザインも多く、アイディアが面白いです。
インテリア・マガジンでも見たことがありましたが、自分も大好きなバカラのアルクールをリデザインしたもの。 あまり面白さは感じない。。。 アルクールは堅物でありながらエレガント、どっしりとした重厚さがいいのにね。。
このシェイプが山中漆器の我戸幹男商店の漆器の形に似てるんだけど。。。 ネットを見る限りではnandoのデザインではなさそう。。。

プロフェッショナルでも紹介されていたお箸。




展示自体は。。。 まぁまぁでしたが、ここの美術館は世界の著名なデザイナーが個展を開くので、イッセイ・ミヤケなど、日本人の個展も開かれているなんて誇らしいですね。
つい先日まで自分の大好きなスペインのデザイナー”ハイメ・アジョン”の個展もやっていたみたいで残念!




建物を見ているだけでも楽しめました。
さて、美術館に行った後もまだ日が沈むまでには時間があったので、ホテルから15分ほどの場所にあるYafo(Old Jaffa)まで行って来ました。
ここは歴史的に大変古く、エルサレムに都の出来るよりも前、4000年以上前から港として栄えていたそうです。

海に突き出した半島の丘からのテルアビブの眺め。 地中海ビーチは大賑わいです。
ここはイエスの弟子でも重要だったペテロが布教に出て行った教会。
彼の墓のあった場所に建てられたのがヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂。
エルサレムの十字架と共にヴァチカンの鍵十字も見られます。





港の入り口にあるこの岩、一見何の変哲もない岩なのですが、実はこれギリシャ神話に登場する岩なんです。
銀河の名前にもなっているアンドロメダですが、その母親のカシオペアが、その美貌が神にも勝ると豪語したことによって神々の怒りをかいます。 神々はその怒りの為にアンドロメダを怪物の生贄にすべく、この岩に縛り付けます。 そこへ通りかかったのが丁度メデューサを退治してきたばかりのペルセウス。 ペルセウスはその怪物にメデューサの顔を見せつけて石にしてしまい、アンドロメダを救出します。 そのごペルセウスとアンドロメダは夫婦となります。
そんなにドラマティックに見える岩ではありませんが、ギリシャ神話の舞台の岩だなんて素敵です。
このエリアはとっても治安の悪いエリアだったそうなのですが、最近は開発が進んできているようで、古い倉庫などギャラリーになったりレストランやバーに変身しています。


天気もいいし、カラマリのフライとモヒートでいい気分。


ここは”皮なめし職人シモン”の家。
ペテロはこの街に来た時に、ここの家に滞在をしていました。 モロッコにFezの旧市街に皮なめし場があるのですが、かなりドギツイ臭いが漂っていたのを覚えているので、当時も結構な臭いがしていたんでしょうね。。  皮なめし職人というのは職業差別を受けていた業種らしく、やはりペテロはそういう家を選んで滞在していたのでしょうか。




さて、イスラエル最後のお休み、カンパニーがバス・ツアーを出してくれて、エルサレムと死海へ行って来ました。
先週時間の関係でスキップしていた”オリーブの丘”から観光スタート。
やはりここは景色の有名なスポットだけあって、岩のドームが目の前に見えて、旧宮殿の東側の壁が見られます。
このロシア正教会の建物は”マグダラのマリア教会”。 ロシア皇帝アレクサンドル3世の母マリアもここに埋葬されているそうです。

オリーブの丘には150,000基以上のユダヤ教徒の墓が並んでいるのですが、これは最後の審判の日にこの場所に神が立ち、死者が蘇る場所とされているからだそうです。
最後の晩餐の後、イエスはこの山の麓で捕らえられます。

この谷がダビデによって初めてエルサレムの都を築いた場所。
現在の旧市街の横の谷になりますが、なぜ谷に街を築いたかというと、そこに水があったから。
こんな砂漠地帯では水は大変重要。 今でも沢山の遺跡が残っているそうで、今回は時間がなくて行くことが出来ませんでしたが、もしもまた来る機会があったら、ここと死海文書のある博物館には是非行ってみたいです。
今日もジャファ・ゲートから旧市街へ入ります。 この日ヨルダン川西岸ではちょっとした小競り合いがあったようですが、フレンドリーな兵隊さん、たくさん常駐。
先週ここは通らなかったのですが、数年前の発掘で地下数メートルからイエスの時代の道路が出てきたそうで、その石畳を地上に敷き詰めた部分があります。 2000年前の人と同じ石の上を歩くことが出来ます。
聖墳墓教会に再び。
今回はカンパニーの大人数で来ているので、詳細まで見る事はできませんが、もう一度巡礼。





古い建物だけに、常に修復を繰り返しているんでしょうね。



また沢山お祈りをしてきました。
考古学公園。
紀元前1000年頃からビザンチン、ウマイヤ朝時代に至るまでのモザイク画なども発見されているそうです。 ここもいつかゆっくり歩いてみたいなぁ。。。
横の壁が岩のドームに続く壁で、奥に見えるのがオリーブの丘。
そこから死海へ。
エルサレムは標高800メートル。 で、死海はと言うと、海抜マイナス420メートル! 地表で最も低い場所です。 エルサレムから死海までは車で30分ほどの距離なのですが、その間の標高差が1200メートルにもなります。
荒涼とした景色が続きます。 奥には塩田。

ついに死海が見えました。
奥に見えるのはヨルダンです。
死海はヨルダン川の水が流れ込んでいるのですが、これより先に出口がない+強烈な太陽の熱で蒸発、塩分含有量が非常に高くなって、その値は33%!!(普通の海水が3%) 一リットル当たりの塩分が250グラムほどあるらしく、湖底では430グラム程度にもなるそうです。
こちらの岸から見ると、お隣ヨルダンもすぐ近くに見えます。
ちなみに旧約聖書の”創世記”に出てくる”ソドムとゴモラ”ですが、欲望の世界と化した両町は、天から火の刑罰を受け滅びますが、その廃墟は死海の底に沈んだと伝えられています。
この湖の下にあるんですね。。。 (自分の滅んだソドムとゴモラのイメージは”天空の城ラピュタ”ワンシーンなのですが。。。)
まず、水に入る前に沢山の注意事項があります。
*お腹を下にして泳ぐこと禁止!(水を飲んだり、目に入ったりしたら大変!)
*心臓疾患があったり、高血圧の人は入水禁止!
*飛び込み禁止!
*頭を浸けてはダメ!
*自分や他人に水をかけてはダメ!
*水を飲んではダメ! 飲んでしまったらライフガードにすぐ連絡!
*水に入ったらゆっくり背中を下にして浮く。
*20分以上は水に入らない。 次に入る時は1時間の休憩の後。


砂浜と言うよりは”塩浜”。
ここの水を遊びで飲もうとして、コップ半分で死んだ人がいるとか。。。 体内の塩分量がおかしいことになってショック死したんだとか><

まずは有名な死海の泥を塗りたくって、それが乾いたら入水。
途中までは歩いて行って”あれ?浮かないのかなぁ?”と思った頃足を上げたら御覧の通り。 よく写真で見る新聞でも読めそうな感じです。 なんとも不思議な感覚なのですが、体全体ぷかぷか浮いてしまいます。
ちょっとだけ腹筋使う感じですが、ここで下は足の着かないくらいの深さ。
気を抜くとくるっと体が反転しそうになるのですが、目に水が入っては大変と必死に堪えます。。
ちょっと気になって水を舐めてみましたが。。。”うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!”激しょっぱいのとにがりのような渋さ>< こりゃ、コップ半分飲んだ人がすごいわ!
泥を塗った身体がスベスベ! これはここの泥が世界中で売られてるわけだ!
めいっぱい遊んだのですが、暑さが半端ない。
水も、なんだか温泉に入っているような温かさ。 塩の効果なのか、湖から上がった後の汗の吹き出し方が半端ない。。。

いやまぁ・・・。 大変不思議な体験でした。
小さい頃に百科事典で見たおじさんが海に浮かんで本を読んでいる姿、いつの日にか同じことをやってみたいと思っていましたが、ついに夢が叶いました。

このエリアがヨルダンだった頃、ここはヨルダン軍の駐屯地だったそうで、無数にこのような建物が並んでいます。 イスラエルの国土となった後にはイスラエル軍がその建物を使っていたそうなのですが、今はその軍隊も去って、廃墟だけが並んでいます。

イスラエル+ワインと言って思い浮かべるのは、イエス・キリストの最後の晩餐のシーン。 キリスト教にとってワインが大変重要な役割を果たすようになったおかげで、世界中にワインの産地が出来ましたが、ワインって古くから飲まれてるんだなぁ。。。という印象。
しかし、ワインは極めて古い歴史を持つ飲み物で、なんと新石器時代にはすでに醸造されていたそうで、イラン高原などでは8000年前から、グルジアやアルメニアでも6000年、7000年前から醸造されていたそうです。 しかし、当時のワインはアルコール度数がさほど高いわけではなく、長期保存の可能なぶどうジュースなイメージだったそうです。
ここイスラエルでは4000年前からワインが造られてきたそうなのですが、アラブの支配になってからは300種もあった土着のぶどうは全て無くなってしまったそうです。(ヨーロッパに渡って生き残っている品種もあるそうです) その後ロスチャイルド家の投資でワイン畑も復活。 土壌がフランスのような石灰質で、日当たりもよいのでぶどうの成長には良いようです。
スーパーにも沢山ローカル・ワインが並んでいるのですが、ワインやさんのとってもユダヤチックなおじさんが強力勧めてきたこのワインを今は飲んでます。 フルボディで、かなりしっかりした味。 なかなか他所の国では手に入りにくいかもしれませんが、美味しいです! 
ここにいる間にヘブライ文字のリングを探したいと思っていたのですが(ソロモンの指環なイメージがあるので・・・)、今日仕事が終わってからローカルのジュエリー・ショップ(ニューヨークにも支店が出来たらしいけど。。。)でいいものを見つけて来ました。。 これは古代ヘブライ文字で”LOVE, JOY, HAPPINESS, LUCK, HEALTH"とあるそうで、なかなかいい感じ。
小さな裏通りにあるショップなのに、ウェブで見ると実は有名人もご愛用のよう。。。 良い自分へのお土産が出来ました。 http://www.agasandtamardesign.com/index.php