Thursday, November 21, 2013

texas ranger

テキサスと言って思い出すのはカウボーイや西部劇でしょうが、その中でギャングと戦うのは警察ではなくテキサス・レンジャー。 お気付きでした?
銀行や列車を襲うギャングに立ち向かうカウボーイ・ハットに星のマークのバッジを付けたレンジャー。
そのテキサス・レンジャーの殿堂がここWacoにはあります。 今日はちょっと血なまぐさい感じになりますが、ここにも足を運んだのでそのレポート。
もともとテキサスはメキシコの一部でしたが、その際インディアンの襲撃に備えて組織されたのがこの“テキサス・レンジャー”の始まり。 1836年にテキサス州はメキシコから独立 したものの、アメリカへの編入が出来なかった為、1845年までは”テキサス共和国”という独立国家でした。
その間もレンジャーは国境警備や治安維持に従事しました。
とはいっても民間の部隊なので、ただのならず者の集まりにならないよう、髪も切り、スタイリッシュな服装にして、民衆の支持を集めようとしたようですね。 しかし、やはりレンジャーによる暴走、暴虐行為も多かったようですね。 幕末の新撰組の様な感じでしょうか。
ここには1800年代からの銃がずらり・・・。
この1800年後半が西部劇の舞台ですね。 今年公開だったジョニー・デップ主演の”ローン・レンジャー”もこのテキサス・レンジャーです。
この時期ギャングたちが好き放題していたようで、テキサス州政府は2つのレンジャー部隊を認可して治安維持に当たったようです。
ブーツに拍車。 ウエスタンです。
テキサス・レンジャーの身に付けるこの星型のバッジ。 これは実物のメキシコのコインを加工して作ってあって、代々受け継がれています。 現在の物は三代目だとか。
レンジャーは歴史的に治安維持と言った警察機能を担ってきたので、現在でも州警察と同格で、逮捕権や犯罪捜査への助言や協力、協調操作も出来るそうです。 しかし、専権業務はあまりないので、どちらかと言うと名誉職的な意味合いもあるのだとか。
あと、レンジャーになりたくても、色々と資格要件があるので、結局仲間内からしかメンバーにはなれず、空席の充填採用のみだそうです。
日本の題名が“俺たちに明日はない“で有名なBonnyとClyde。
 1900年代前半に実在したギャングのカップルですが、数多くの殺人、数えきれないほどの強盗を犯しながら、当時の禁酒法と世界恐慌下で憂さを晴らすように暴れまわる2人は、新聞も含めて英雄視された部分も多く、その後映画やミュージカルの題材にもなっていますね。
写真真ん中上がクライドの銃で、その下がボニーの物。 もちろん2人とも数えきれないほどの武器を装備していましたが。。。
1934年5月23日、ボニー23歳、クライド25歳の時にルイジアナで銃殺されますが、二人を銃殺したのもテキサス・レンジャー。 この2つはその時の銃の一部。 なんと2人の乗った車に150発もの銃弾が撃ち込まれたそうですね。 詳しくは映画をご残照下さい。(そんなに何度も見たい題材ではないですが・・・)

san antonio

今日は一度は訪れてみたかったサン・アントニオにまでドライブして来ました。
ここWacoからは車で4時間程度の道のり。 途中大きなアウトレットがあったので、そこで一時休息。 女の子たちはお買い物。
ここサン・アントニオはRiver Walkが有名なのですが、ダウンタウンに水路が巡っていて、一周歩いても30分くらいの距離でしょうか、雰囲気のいいレストランが沢山あって、まだまだ日が暮れても暖かいテキサス、のんびりと夕暮れ時に掛けて過ごすには最高の場所です。
アメリカの観光地としてはメジャーな場所なのですが、アメリカ一広い州テキサス、近隣の大きな町から来ようと思っても、そう容易なことではないです。
メキシカン料理が主ですが、テキサスのステーキのレストランも多いです。 川は観光船が行き来していて、大変のどか。

陽が暮れるにつれ、どんどんといい感じの雰囲気に。 この水路には柵が付いていないのですが、絶対マルガリータやテキーラ飲みまくった後ここに落ちた人はいるはず・・・。
なかなか楽しいひと時を過ごせました。

Tuesday, November 19, 2013

dr. pepper

メキシコ国境のAllenでの公演が終わって、昨夜テキサス中部のWacoへやって来ました。 
街らしき町もないのですが、ダウンタウン横には大学があったりと、とりあえず若者はいる様子・・・。 1910年に建ったこのビルは、当時のアメリカ南西部で一番高い建物だったらしい。。。
日本ではほとんど知名度がないけど、こちらでは大衆的な飲み物で、"Dr. Pepper" "Root Beer"などがあるのですが、ここはその"Dr. Pepper"の発祥の地。 このドクター・ペッパーはコーラと線香が混ざったような不思議な味がして、大体の日本人は飲んだ瞬間に”うへ~っ!!”となるはず。 自分も初めてアメリカに来てこれを飲んだ時には驚きました。

そんなドクター・ペッパーをボトル詰めしていた工場が、今は博物館となっていて、昔の工場の様子やパッケージなどを展示しています。

ドクターと言う名前の由来からも分かる通り、もともとはこの近くの薬局"Old Corner Drug Store"で1885年に開発されたもので、何が原材料であるかは、未だに非公開なので分からないようです。 ここにはそのいくつかの原材料が展示してあるのですが、生姜やその他色々なものが並んでいました。
昔のボトルやパッケージが並んでいます。
昔の工場の様子。 建物自体は小さいのですが、昔はそんなに生産量もなかったと思うので、この規模で出来たんでしょうね。
今も炭酸飲料は基本的には一緒ですが、カウンターではこのシロップと炭酸水をブクブク混ぜて作っていたようですね。
併設のカフェでは、昔のように原液に炭酸水を何度も注いで作って飲ませてもらえます。
ちょっと昔にタイムスリップした感じを味わえます。
これが1897年のWacoの様子。 リアル・カウボーイな雰囲気ですね。
上の写真の通りにあったのがこの薬局。 100年前の方が今現在より建物が多いのはなぜ?! この建物は1953年にここを襲った、全米で10番目の規模だった竜巻で破壊。 現在は姿を消しています。
ここが現在の薬局後の様子。 竜巻の慰霊碑があるのみです。


Wednesday, November 13, 2013

josh groban!!

彼がデビューしてから十数年間、ず~っと一度はコンサートに行きたいと思っていて実現しなかった夢。 ついに叶いました! ここヒューストンに2日延長して残ってついにJosh Groban(ジョシュ・グローバン)のコンサートに行って来ました!!
会場はダウンタウンのここトヨタ・センター。 彼の全米ツアーも最後の2か所目の、千秋楽間近の公演です。
席はアリーナの、ステージから5列目! 激近です。
初めのオープニング・アクトで30分歌ったのはJudith Hill。 彼女はロサンゼルス出身で、日本人のお母さんと黒人のお父さんとの間に生まれた日系シンガー。 マイケル・ジャクソンが亡くなった為に実現しなかったツアー"THIS IS IT"で、彼のデュエット・シンガーとしても選ばれていた彼女。 オープニング・アクトにしては豪華過ぎです。 日本語でも歌が歌えるそうで、日本でもデビューしたらいいのにね。 
歌声も素晴らしく、初めの30分だけでも大満足。
これはそのJudith Hillがマイケルと歌う様子。
いよいよジョシュ登場!! かっこいいぃぃぃぃぃ!!!
今年初めに出したアルバム"All That Echoes"の中の曲から始まり。 もうその声にうっとり! バンドの演奏も超かっこよくて、さすがライブ!アルバムとは迫力も大違い。
曲と曲の間のトークもさすがにジョシュ。 面白い! でも、歌が始まるとその太く甘く天に伸びるような声にため息。 あまりに心地よく、あまりに迫力があり、最高です!!
オープニングの曲"Brave"。
舞台は円形なのですが、自分達の正面にマイクがあったので、超間近で何度も歌ってくれて、こんな贅沢他にあるでしょうか? 何度も言いますが至福の時です。
途中彼自身がドラムをたたくパフォーマンスも。 ピアノ弾いても、何やっても上手いなぁ。。。
新旧の歌を盛り沢山で、お腹一杯になるまで歌ってくれましたが、コンサートもついに終盤。 アンコールはこの曲です。

そう。お馴染で彼の代表曲でもある"You Raise Me Up"。
いやぁ・・・ もう一度繰り返します。 ジョシュ最高でした!

Tuesday, November 12, 2013

johnson space center

 もう何度となく来ているヒューストンですが、今回念願叶って”ジョンソン宇宙センター”へ行って来ました。 さすがに打ち上げをする場所なのでダウンタウンからも少し離れていて、今まで時間がなくて訪れる機会がなかったのですが、今回はそんな長年の希望が叶いました。
アトラクションのある場所からは2時間ほどのトラム・ツアーが出ていて、主要な見学場所へ連れて行ってくれます。
そして初めに訪れたのが、アメリカ宇宙計画の心臓部だった司令塔。 色々な映画でもここの場面は出てきますが、ここがその本物!
 アポロ11号を月に送った際のプレートもあります。

よく見慣れたこの風景。 1965年から1992年まで使われていた管制室。
人類を初めて宇宙に送ったのも、月面に上陸させたのも、アポロ13号を救ったのも全てこの場所。
管制室は整然としていて、当初IMBのコンピューターは階下にあって、部屋一部屋分の大きさで、なんと処理能力は5MB・・・。5MBなんて・・・iPod Miniよりメモリーが少ない・・・。 そんなメモリーで人を宇宙に送れていたなんて驚きです。 まだまだアナログな時代だったんですね。
当時アメリカのトップクラスの頭脳が集結していたそうですが、ここの部屋の平均年齢26歳。 全てのミッションの責任者フライト・ディレクターが31歳。 ケネディー大統領も随分と思い切った事をしましたね。
 映画アポロ13の場面。 まさにこの場所です!
 敷地内の建物に名前はなくて、全て番号で呼ばれています。 この9番はと言うと。
そうです。“宇宙ステーション”の訓練施設。
ここには実物大の模型が置いてあって、そこで隊員の人達は訓練します。 今現在若田さんも滞在中ですが、日本人初の隊長。 すごいですね。
今はシャトル計画も終了しましたが、奥にはシャトルの頭も見えます。
このボールの様なものがドッキングする場所と言う説明だったはず。。。
建物奥には最新の研究場所。
 こんな人型ロボットまで。 これ、映画のプロップなどではなく、大真面目です。
この白い乗り物が、今後の重要なミッションを背負っています。 多分SLS計画と呼ばれていて、2030年代に人類を火星に送るそうです。
火星までは片道6か月、火星滞在期間1年。 と言うことで、計2年間をこの小さな物体の中で過ごすことになります。 2年分の食糧や機材など、全て詰め込んで、しかも毎日この中で2時間のエクササイズ。 この中で、たった一人で1ヶ月寝起きしろと言われても無理だろうけど、4人でしかも2年間・・・。 制限だらけの生活。。。 想像もつきません。 シャワーもなければ満足にトイレも出来ないし、食べたいものも食べれない。。。 うぅぅ。。。 宇宙飛行士は大変だ!
これがさっきの上半身だけだったロボットの次世代版。 わざわざ人間の形にする意味はあるのでしょうか??
宇宙での作業の訓練をする場所。 宙づりになったまま色々な作業をするのですが、無重力では足が使えない為、基本すべて手だけでしなければいけません。 そんな訓練の出来る場所です。
で、ここには本物のロケットが。
まぁ・・・とにかくその大きさにはビックリです。
 写真ではこの迫力が伝わらないのが残念ですが、ここは最初の離脱か所。
ここがその次。
随分と複雑なつくりをしていますが、故障など起きないのでしょうか??
あまり見る機会のないロケットの内部。
そしてここが一番先端。 ここの部分を飛ばす為の下の部分の大きさが半端ではありません。
この巨大さ、分かんないですよねぇ・・・。
そしてシャトルへ潜入。
全ての物はこの様に引き出しに入っています。
食べ物もこんな感じ。 宇宙ステーションでの生活の様子を説明してくれるアトラクションもあるのですが、そこでは睡眠の様子、排泄の様子、食事の様子など色々と教えてくれます。 ところで、宇宙ステーションでの水の供給ってどうしているか分かります? 便座は足と腿を固定出来るようになっていて、その前の部分にはホースが。 そうです。 尿は全てそのホースの中に排泄されてリサイクル。 飲み水にも食料用にも使われます。 そうなんだろうなぁ・・・とは想像していたものの、実際そうだと聞くとちょっとゲンナリ。。。
あと、ここでも毎日のエクササイズは2.5時間だそうです。 大変だぁ!
アポロが落ちてくるときのパラシュート。 映像で見ると小さいですが、実際はやはり大きいですね。 これ3つくらいで落ちてきますよね。
さーて、月へ上陸。
これが月の土。
 そしてこれはアポロ17号が月から持ち帰って来た38年前の石。 世界には8個だけ一般の人の触れる月の石があるそうです。
宇宙ステーションに参加。 ふわ~っ!!! っと飛んだつもり。
宇宙ステーションでは19分に一度夜明けを迎えるらしいです。 目が回りそう。


冷戦も集結した現在、これから宇宙開発はどのように進んで行くのでしょうか?
政治、夢、ロマン、希望、未来。 いろいろな面を持った宇宙開発。 ふ~っと夜空を見上げるだけでも、無限に広がる宇宙への興味は湧きますね。