Tuesday, July 16, 2019

medellin, coffee plantation, el penol

ブログのアップデートが遅れていますが、コロンビア2週目は”常春の街”と呼ばれるメデジン。 標高はカリよりも500メートル上がって1500メートル。

ホテルの屋上からの景色ですが、この写真の山すそにあるスラムが、ついしばらく前まで世界で一番危険だった地域。 麻薬王パブロ・エスコバルの地元で、1990年代始めでは人口10万人当たりの殺人率が260人。 エスコバルも殺害されて、経済活動も盛んになって、特に2010年を過ぎるころからどんどんと街が成長、今は殺人率も10万に辺りが26人(ちなみに日本は0.3人)まで下がって、高層アパートや道路も次々と建設されています。


 が、自分たちのホテルのあるエリアは治安が悪く、仕事に行くにも警察がエスコート。 
唯一1日お休みがあったのですが、やりたいことが沢山あったためにツアーでいっぺんに回ることに。 本来は友人4人で行こうと計画をしていたところ、他のメンバーもうわさを聞いて人数が増え、結局車の定員いっぱいの16人で行くことに。
ところで、コロンビアには数多くの見たことのないようなフルーツがあるのですが、メデジンから1時間余りの小さな街のマーケットでテイスティング。


数ある中でも主なものをいくつか。

パッションフルーツのような中身の物も多く、外見と中身のギャップに驚きます。
野菜なども安かったので、ついでにここで買い出し。 アボカドなど6つで100円くらいです。
次に向かったのがファミリー経営のコーヒー・プランテーション。(ちなみに写っている岩山にはこの後行きます。)
ガイドさんが大企業の大型のプランテーションよりも絶対にいいとおススメの場所。


ここはペニョールというエリアなのですが、大体標高が2000メートル。 
ブラジルなどの大規模農場などでは平地で栽培して、 なった実は熟したものもそうでないものも全て収穫してしまうそうなのですが、コロンビアのコーヒーは全て熟した実だけを手で摘んでいて、かなり手を掛けています。 しかもコーヒーの木には病気と害虫の二つの天敵があるのですが、ここの高地ではその両方共の心配がなく、農薬を使う必要が無いので全くのオーガニックだそうです。
木は数年で植え替えになるそうなのですが、苗も種から育てています。
根が真っすぐなものだけが木も真っすぐに育つそうなので、 植え替えの際に間引かれます。
コーヒーの木にもシーズンがあるそうなのですが、とりあえず年中花と結実が繰り返されているそうです。


 この様に赤くなったら熟したしるし。
これだけを毎日収穫しているそうなのですが、何キロ収穫できるかはその日次第だそうで、多い日も少ない日もあるそうです。

収穫作業の体験。
ところどころ別の種類の木が生えているのは、柑橘類だったりバナナだったりするのですが、この周辺に生えている木の影響でコーヒーの味も変わってくるそうなんです!

次は実から種を取り出す作業なのですが、庭にはアボカドの木。 こんなにたわわに実るものとは思ってなかったです。
単純な仕掛けの機械なのですが、綺麗に実から種を取り出すことが出来て、ここで水に浮くものは選別されます。

次は温室で乾燥になるのですが、こっちの茶色いクズの実の行き先はインスタントコーヒー。 インスタントもコーヒーには変わりはないけど、ま、この程度のものなんですね。

 より分けられたよい実はここで乾燥されて。。

この大きな袋へ。
次は種から殻を取って中身を選別。
ここまで来たら後は15分ほどロースト。
コロンビアではほぼ全てミディアムローストで出荷されるそうです。
ここまで来ると香ばしいコーヒーの香りが充満。 このミルで挽いてくれて、
試飲タイム!
手間暇かけて一杯のコーヒーが出来上がりました。
味は苦みも酸味もバランスがとっても良くて、なんといっても香りがいい!!
ロンドンのバイヤーもここの豆を買って売ってるそうなのですが、ここで買うと超格安! この500gの袋で600円ほど! コロンビアでも街中のカフェなどに行けば欧米並みの価格で販売されているので、このクオリティでこの価格は驚きです。
このツアーの後、他のショーのメンバーに話したら、別口で90袋近くも注文することになり、オーナーさんがわざわざ自分達の会場まで2時間も運転して届けに来てくれました。(ちなみにオーナーさんは上の写真で苗の植え替えをしている方です。)
これはピエドラ・デル・ペニョールと呼ばれる高さ220メートルの岩山。 スリランカのシーギリヤの岩山の迫力とは比べられませんが、この山もインパクト大です。 今も私有地なのですが、長い間誰も興味も示さないし、登ってみることもなかったそうなのですが、 近年になってやっと竹のはしごで上まで登って、観光地化するために階段も整備されたそうです。

上までは階段700段。  15分程度で頂上に到着。
コロンビアは近代化するにあたって一番問題だったのは電力供給。 それはでは隣国から電気を買っていたそうなのですが、今はここにダムを築くことによって水力発電をしています。
人口の湖が出来たこともあって、周辺にはリゾート施設なども出来ています。


余談ですが、こっちの建物の建て方はこんな感じで、床と柱には鉄筋が入っているものの、壁はレンガを積み重ねただけ。 これで高層ビルも建てているので、耐久性と耐震性は大丈夫なのかかなり不安。。
次に向かったのが最近人気が出てきているというグアタペという小さな町。

コロニアルな建物には最近色が塗られるようになって、町全体がカラフルに変身。













お土産屋さんやレストランなども並んでいて、大変可愛らしい場所です。

9時間の予定のツアーでしたが、コーヒー農園でかなりの時間を費やしたので、結局12時間も掛かってしまいました。 が、ドライバーさんもガイドさんも大変親切で、みんないい時間を過ごすことが出来ました。
オープニングの日の午前中には時間があったので、メデジンの街も歩いてみることに。
中心部にはボテロ広場と呼ばれるフェルナンド・ボテロの彫刻が並んでいる場所があります。

独特の丸みを帯びた作品が並んでいるのですが、この日はイベントがあるようで、広場の大部分が閉鎖。 仕方がないのでこの場所はそのまま通過。
ショッピングストリートを通り抜け。




と、これといって見るところもなかったので、ウーバーでメデジンでは一番有名なコーヒーやさんのペルガミノ・カフェへ。
カフェのある周辺はちょっとおしゃれさんのエリアになっていて、散策するのも安全な感じ。 ここでもペニョールと同じくここの州の豆が使われているようで、
コーヒーはもちろん美味!! 前日の農園の人達の手間ひまを思うと、何倍にも美味しく有難く感じます。

ホテルの屋上からの夜景。 街の周辺に広がる無数の小さな光はスラムなエリア。
独特の美しい景色をつくっています。
昨日メデジンでの公演も賑やかに終わって、今日首都ボゴタへ移動して来ました。

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