Thursday, February 17, 2022

baltimore

度々戻ってくるボルチモア。 歴史の古い港町です。

賑やかだった港のエリアもなんだか閑散としていて、お店も繁盛していたような場所なのに、やはりコロナの影響でしょうか。。。ほとんどのお店が閉店していて、カフェなどもお昼には閉まってしまって寂しくなりました。


せっかくなのでシーフードを食べに。 クラブケーキが有名ですが、ホテルの近くにオープンしていたお店に行ってみました。


ケイジャンな味付けでカニやクラムやザリガニ、ジャガイモやコーンもごちゃまぜに入っていて、手袋をはめた手をべちゃべちゃにしながら頂きました。


今回来るまで知らなかったのですが、あの野球の英雄”ベイブ・ルース”はここボルチモアで生まれ育っていて、生家も会場のすぐ近く。


写真の手前に写っているのがお父さんで、酒場を経営していた為にベーブの世話をする時間も少なく、近所の荒くれ少年になっていったそうで、兄弟は9人いたものの、成人できたのはベーブを含めて二人だけで、お母さんも彼が15歳の時に結核で亡くなります。
7歳の頃には両親の手にも負えない悪童となったそうで、全寮制の強制孤児院のような場所へ入れられます。




1923年頃のヤンキースタジアムのボックス席。 ベーブの娘さんは、この席で観戦するのは苦痛だったと言っていたそうです。


これは1934年に来日した際の様子。 ベーブの子供好きが伝わるような写真。



来日の際にもらった法被だそうで、娘さん曰くこれは彼が夜に羽織るお気に入りになったそうです。



この試合の時に伝説となったのが予告ホームラン。 これに関しては映像も残っていないし、正確な記録がないそうなのですが、彼はこの試合の時だけでなく、他の試合でも指さすことはあったそうで、まぁ、野球史最大のモーメントということでいいのかな。





全寮制の学校似た時から野球に打ち込み始めたのですが、1913年、卒業後は仕立て屋として就職する予定だったものがスカウトされ、本格的に野球人生が始まります。


人々、特に子供たちのヒーローとなったベーブですが、1948年に54歳の若さで亡くなります。



金曜日、昼過ぎまで時間があったので美術館を2つハシゴ。
まずは最近コロナでこの名前を聞かない日は無いというジョンズ・ホプキンス大学横にあるボルチモア美術館。 入場は無料。




光のさし組む部屋にはティファニーにの数々。



1905年の作品の柱。


1897年の作品”キリストの洗礼”。




1912年の作品の暖炉。






モダンアートも充実していますが、自分には理解不能。。。


ここの美術館は世界最大のアンリ・マチスのコレクションを持っているそうなのですが、それもここで生まれ育ったコーン姉妹が熱烈な美術収集家で、当時アメリカにあまり知られていなかったような作家の作品を随分と集め、その後アメリカ各地美術館のコレクションに加えることに貢献したそうです。



色彩の魔術師と呼ばれているマチスですが、例えば当時、すごい数の芸術家の集まるパリで、額縁に入っていないこの絵を見たらさて、自分は買っていただろうか。。。





1922年 ”母と子” パブロ・ピカソ



1894年 ”Upaupa Schneklud” ポール・ゴーギャン


1887年 ”ブーツ” ゴッホ


1892年 ”Woman of the Mango” ポール・ゴーギャン




1888年 ”洗濯する女” ルノアール





3~5世紀の当時のシリアのモザイクの数々。



テーテュースとオセアヌス。




ボッティチェリとスタジオによる作品。 1485~1490






次に向かったのは以前のブログにも登場した”ウォルターズ美術館”。 ここも入場は無料。
実業家のウィリアム・ウォルターズと、その息子のヘンリー・ウォルターズによる美術コレクションの集大成で、22,000点のコレクションは建物と共にボルチモアに寄付されました。


オリジナルの建物はイタリアの”Collegio del Gesuiti”を参考に1905~1909に建設されたそうです。



メディチ家の紋章。





1745~1749のマイセン。





いくつかの部屋は当時の雰囲気に展示がしてあって、まるで誰かの趣味の部屋に来た感じ。










これも以前のブログに登場しましたが、ノルマンディーの教会の為にベルギーで作られた、キリストが十字架に架けられるまでを7つの場面で描いた作品。
1492~1495に作られたもので、16,7世紀には修復もされているそうですが、一人一人の表情が興味深くて眺めていて面白いです。





これも以前書いた覚えがありますが、もともとは4世紀のビザンチン帝国皇帝の瑪瑙の花瓶でしたが、1204年の第4回十字軍がヨーロッパに奪ってきて、その後はフランスの王などの手を渡り、1619年にかのルーベンスが購入します。


ルーベンスによって描かれた花瓶。 その後はルーベンスの花瓶と呼ばれます。





ラファエロと工房による聖母子像。 ラファエロの聖母を描いた作品としては初めてアメリカ来た作品だそうです。




3世紀のローマの石棺。 ディオニュソスの凱旋。



こちらも3世紀のローマの石棺。 ディオニュソスとアリアドネ。



なんだかユニークなブロンズですが、1世紀のローマのもの。 ゼウスを表しているんだとか。



1世紀のローマの少年の像。


これがボルチモアでの会場なのですが、大変歴史の古い場所で、自分ももう何度ここで公演したことやら。。 



ここの会場の一番の特徴はと言えばこの舞台。 ここには未だに舞台が残っていて、名だたる人達がここに立って歌ってきています。 が、なんとそんな舞台も自分たちの公演が終わったらついに取り壊されるそうで、長~い歴史もここで途切れてしまいます。
最近の名だたる歌手もここで歌っていますが、下に古い時代のものをいくつか紹介。






このジャクソン5は公演後にバックステージで撮った写真だとか。


この会場のマネージャーの部屋に入れてもらうと、そこには40年分くらいのバックステージ・パスがコレクションしてあって、なかなかの見応え!

ここでの公演も無事終了。 今は首都ワシントンへ来ていますが、書くことが多いのでアップデートするには多少時間がかかるかも。。

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