Tuesday, February 1, 2011

montpellier / nimes

 
長~い電車の旅を終えて、再び南仏へ舞い戻って来ました。
フランス最後の公演先モンペリエです。 夕方少し街に出ただけですが、小さな凱旋門があったり、小さな路地の多い可愛い街です。 バスで日本語を勉強してる学生さんに会って、街を案内してくれると言ってくれたのですが、何しろ時間がなかったし、勝手気ままにプラプラ歩くのが好きなので気持ちだけ頂いておきました。
 
 
一夜明けて半日時間があったので、電車で30分の隣町”ニーム”へ行って来ました。 この写真、決してローマのコロッセオではありません・・・。
ここニームの歴史は古く、紀元前118年に建設された街道に位置する街だったのですが、紀元前28年からはローマの植民地となったそうです。 近くには世界遺産にもなっている水道橋が建設され、この円形劇場も2世紀末に建てられました。 当時の円形劇場としてはほど完全な保存状態で、収容動員は2万人。 ここ出身の友達曰く、夏には有名な歌手も沢山来て、多くのイベントを未だにやっているそうです。 1800年前の古代劇場で未だにエンターテイメントを楽しむなんて素敵ですね。 もちろん当時は人と人、人と動物の血なまぐさい殺し合いが行われていたわけですが・・・。
 
 
下には砂が敷き詰められているのですが、戦いが終わって血で染まるごとに砂が敷き直されていたそうです。 当時は上層階級から奴隷の身分まで、みんなここに来て戦いを観ていたそうですね。
 
 
1800年も経ってるとは思えないほどきれいなままです。 いろんな建築資材に使用するために崩されたローマのコロッセオとは違いますね。
 
 
最上階からはちょっと怖いような眺めで、階段件客席は結構急です。

 
数知れない人と動物が殺されて、それを観て多くの人が興奮したんでしょうね。 スペインの闘牛もそうですが、血を観て動物が死んでいく姿に興奮するのはラテン系の人独特なんでしょうか? 自分はどちらかと言うと大量の血を見ると卒倒するんですけど・・・。
 
 
これも同じくその当時の寺院。 中ではリアルな3D映画が観れるそうなのですが、ちょうどタイミングが悪くて自分達は観れませんでした。
 
 
代わりにそこから10分ほど歩いた所にある公園へ行って来ました。
 
 
途中のポプラ並木に突然現れた不思議なオブジェ。 街路樹をそのまま彫ってしまったものなのですが、女人がさかさまになってます。 発想が面白いです・・・。
 
 
このヤシの木に繋がれたワニがニームのシンボル・マークらしいのですが、このマーク、街のあちこちで見られます。 友達に聞いたら、ローマ時代にエジプトから贈られたワニだそうなのですが、歴史が古いですね。
 
 
なかなかに綺麗な公園で、あちこちに彫刻が立っていたり、木々も多く水も豊かで、暖かい季節に来たら最高でしょう。 友達はこの近くに住んでいるそうで、ちょっと羨ましいですね。
 
 
ここにもローマ時代の遺跡。
 
 

あちこちにこんな落書きが彫ってあるのですが、これも1745年。。。 他のも1600年代だったり、落書き自体がとっても古い・・・。 もう1つ1700年代の落書きで、綺麗なハートの中に名前の書いてあるのがあって、昔の人達も同じようなことをやってなんだなぁ・・・とちょっと微笑ましかったです。 300年も前の物なら、すでにそれ自体も遺跡ですね。。。

ところでこのニーム。 実はジーンズの生地、デニムの発祥の地なんです。 ここで作られた生地が、イタリアのジェノヴァからアメリカに輸出されて、”de Neims"と呼ばれていて、それがそのまま“デニム”と呼ばれるようになったそうです。 知りませんでした。

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