Monday, January 20, 2020

only lyon

忙しかったホリデー・シーズンも終わり、再びフランスへ戻って来ました。
リヨンはいつもこの時期とっても寒いイメージなのですが、今年はまだ一度も雪を見ていないし、ここでもダウンジャケットじゃなくても過ごせるくらい。
ここでもイエロー・ジャケットだの、デモが続いています。
http://www.henrigermain.com/
以前のブログで、ここは織物の街だと言うことを、ここにあるミュージアムと共に紹介したことがありますが、 アンティークショップなどが並ぶエリアに、その当時の布を扱うお店があったので入ってみました。
14世紀の初めころから絹織物の一大中心地となったそうなのですが、19世紀中頃に蚕の病気で打撃を受け、日本への受注が増えたそうで、ここリヨンの技術者が日本へ行って富岡製糸場が造られたそうです。
日本で言うと明治か、それ以前の布がたくさん並んでいるのですが、 絹のダマスク(日本で言うと緞子)をいくつも見せてくれたのですが、未だにロールのままだし、鮮やかな光沢を発していました。 当時の宮殿の壁や家具になっていたような美しいデザインの物が多く、まぁ。。お値段もそれなりでした。
と、150年ほど前の美しいコットンのプリントも置いてあって、こちらだと使い道もあるし、お値段もそれなりだったのでハサミを入れてもらいました。 10センチ単位で切ってくれるのですが、150年もロールのままだったものを裁ってもらうのは罪悪感すら感じたのですが、それほどの時間を経過していても頑丈だそうで、家具にでも何でも使えるとのこと。 何に使おうかねぇ。。。
もう一つここエリアで気に入ったお店があって、こじんまりしたアンテークショップに山のようなモノが所狭しと並んでいるのですが、ここの女主人がユニークな方で、なんだかんだ1時間半ほど話し込んでしまいました。
いくつか購入したのですが、帝政時代の素敵なシルバー・プレートのトレー、オールド・バカラ、あと目を惹く素敵なグラスがあったので取ってもらうと、”あ、これはドームだよ” とのこと。 しかも値段が15ユーロ。。
ドーム兄弟はエミール・ガレなどと同じ時代に活躍をしたガラス作家ですが、そんな値段で売ってていいの?? 以前彼らの活躍したナンシーに行った際には美術館で見たこともありましたが、うーん。。いい出来! 今はないけど、時々ガレの在庫も入るよとのこと。
ここにはパリのアンティークショップの人達も買い付けに来るそうで、自分がいる間にも数人の人達が携帯の写真を見せながら、これが入ったら連絡くれみたいな交渉をしていました。
いくつかまとめて買ったらもっと安くしてくれました。
いつも使っているリヨンの会場は、エッフェル塔を建てた残りの部材で造られたという噂をいつも聞いているのですが、実際のところどうなんでしょう?
1905年に食肉処理場として造られたそうなのですが、その後は展示場の様になったり、

第一次大戦の際には武器庫にもなっていたそうです。
日本だと絶対に取り壊して新しい建物にしてしまうところですが、こういう歴史的な建築物をリノベーションして活用するのはとっても素晴らしいことだと思います。
ちなみにこのリヨン公演、練習中に15年降りていなかった”トリプル・アクセル”に成功しました!! いやぁ。。。まさかもう一度片足で立つことが出来るとは思ってもいなかったので驚き。 残念ながらビデオに撮っていなかったので、また挑戦してみようと思います。

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