Wednesday, November 2, 2011

KFC

今週はテネシーのノックスヴィルへ来ていますが、休みの今日は車を運転してケンタッキーのCorbinと言う小さな街へ行って来ました。 この何もない小さな街へどうして来たかと言うと、ここがあの世界中に展開するケンタッキー州の名前を世界中に広めた“ケンタッキー・フライドチキン”の故郷。ここがそのコービンにある”カーネルおじさん”で知られるカーネル・サンダース(本名ハーランド・サンダース)が初めてオープンしたレストラン“サンダース・カフェ”。 現在も博物館兼KFCとして営業していますが、アメリカの国家歴史登録財にも指定されているそうです。彼は40種にも渡る職を転々として、30代後半でガソリンスタンドを営業、しかし恐慌のあおりで倒産。 その後40歳でガソリンスタンドの一角で6席のレストラン・カフェを営業。 繁盛して経営を拡大。その後レストランが火災に遭うものの、それまでよりも大きなレストランを再建。 しかし1950年代に高速道路が建設された為に人の流れが変わってしまい、レストランを手放すことに。 その後65歳のサンダースは、ワゴン車でチキンを各地に売り歩き、調理法を教えてフランチャイズに加わってもらって、その歩合を得ると言う方法を取ったそうです。
彼が1980年に亡くなるまでには600ものフランチャイズチェーンを築いたそうです。
ここがオリジナルのキッチン。
このカーネルおじさんの像。 もともとはカナダでのイベント用につくられたそうなのでが、その後は日本法人が宣伝用に使い始めて広めたそうです。 と言うことでアメリカ本土ではほとんど見ることはないです。現在は昔の建物の隣に新しい店舗が建設されているのですが、こっちの古いレストランで食べれます。(ちょっと床が斜め)店舗の中は博物館になっていて、カフェの歴史を知ることも出来ます。KFCのチキン食べるのいつ振りだろう・・・。 欲張って4ピースにしたら最後お腹いっぱいになりました。 昔、リンクの帰りがけに通る道すがらにあるケンタに母親が止まってくれる時の嬉しかったこと。 懐かしい味です。
転職、倒産、火災など、数々の災難を乗り越え、65歳から事業として成功させたカーネルおじさん。 頭が下がります。チキンを食べた後は近所のカンバーランド川へ。 ここにはカンバーランド滝という"Little Niagara"と呼ばれるアメリカ東部では大きな規模の滝があります。
大変紅葉が綺麗で、ドライブしているだけでも気持ちがいいです。確かに小規模なナイアガラと言った感じなのですが、是非カヌーがあったら半日くらい遊びたいところです。 マイナスイオンたっぷり吸収!
ここは常に霧が立ち上っている為に、虹の月夜版の白い月虹"Moonbow"が見られる数少ない滝の1つだそうです。この近辺は色々なアクティビティーが楽しめるようなのですが、せっかくなので馬に乗って紅葉を楽しむことに。 ちゃんと馬に鞍を付けてもらって30分で$12、1時間で$15ととっても安くて、しばらく気持ちのいい空気をいっぱい吸い込みました。
今までも平坦なところで馬に乗ったことは何度もありますが、山道を登ったり降りたりは初めての経験でした。 最近張作霖の話を読んでいたばかりなので、こんな馬で走りまわって戦いをしていたなんて信じられないです。 ほんのちょっと乗ってただけなのに、坂道パカパカされるだけで落ちるんじゃないかとハラハラしてました。
楽しい半日旅行でした。

2 comments:

Chiaki said...

張作霖…、高校の世界史と日本史で苦しめられた記憶があります。
陳瞬臣の小説にも出てきたような気がしますが、主要人物ではなかったのであまりピンときません。
浅田次郎あたりで読んだら面白いのかな。

ISAO said...

自分は浅田次郎の”蒼穹の昴”からのシリーズを読んで、やっと”中原の虹”を読み終えたところです。 西大后と光緒帝がほぼ時を同じくして亡くなるあたりなど、まさに事実は小説より奇なりですよね。
張作霖もその息子さんがごく数年前まで存命だったのも興味深いです。