Thursday, August 28, 2014

arita / imari

久し振りの福岡に上陸です。
やはりここに来たなら中州の屋台。 日暮れになるといい風が吹いてきて、屋台に座っているのも気持ちがいい。
コッテリ、でもさっぱりしたラーメン。 ごちそうさまでした。
木曜日は一日休みだったので、朝から1時間半ほど運転して嬉野温泉の”椎葉山荘”へ。 車から出た瞬間に雨に濡れた木の香りに包まれて、すでに癒しモード。
緑に包まれて、川のせせらぎを聞きながらしばらく温泉を楽しみました。
さて、今回ここまで走ってきた最大の目的は磁器の里”有田”を訪ねること。
これだけの焼き物マニアなのに、今までここ有田には一度も足を運んだことがありませんでした。
まずは最近モダンなデザインのものも多く出している”深川製磁”へ。 町からちょっと離れた山の中にあるこの”チャイナ・オン・ザ・パーク”は工場兼ショップ、アウトレット、博物館で、レストランやカフェも併設されています。 アウトレットでは3割引程度で商品が購入できてかなりお得。 それでも筆を入れている回数が違うので高価ですが・・・。
”忠次館”では1900年のパリ万博とその後のセントルイス万博に出品されて金賞を受賞した大花瓶も展示されていて必見。 当時の技術を終結させて製作された花瓶は素晴らしい出来栄えです。 2点製作された花瓶は、現在1点はフィラデルフィアに、1点はここに展示されているそうです。
随分と大きな工場です。
さて、お次はつい先日”ガイアの夜明け”でも紹介されていた”源右衛門窯”へ。
源右衛門窯は1753年の創業。 歴史も古いだけあって、庭も風情があります。
併設の展示即売所でお願いすると、ガイドの方に工房を案内してもらうことも出来ます。
型を使うものもあるそうですが、大量生産のものなど以外は、ここでろくろで成形、乾燥、削るなどの作業をしています。
自然乾燥をするため、暑くてもエアコンなどは入っていません。
素焼きの後染付け。 染付けとははじめに描く紺色の部分。
細い線を描くのもこんなに太い筆を使っているのにびっくり。 このような太い筆を使うのはこの辺りだけだそうで、これは線にムラを無くす為だそう。 職人技ですね。
そのように染付けのされたものは焼き、釉薬をつけて焼いて、その上に色が乗せられるそうです。
これが窯。 松を炊いて焼くそうですが、今はこの窯を使うのは年に3度程度らしいです。 その他の時はガスや電気を使うそうですが、どちらを使っても遜色はないそうです。
備前焼などは灰が被った物が景色になりますが、磁器は全てこの並べられた陶器の入れ物に入って焼かれるそうです。 火入れは48時間だそうです。
 松の脂は高温で釉薬のようになるので、窯の中はぴかぴか。
 3割引でお茶碗購入。 手間の掛かる作業を見た後だと大切に使おうという気になります。
有田焼と言えばやはり酒井田柿右衛門の”柿右衛門窯”。
1643年に初代柿右衛門が赤絵付けに成功。 1650年には東インド会社から有田焼が輸出されるようになるそうです。 先日南アフリカでも見たそれです。

 博物館には柿右衛門の歴史や古伊万里とマイセンの関わりなども紹介してあって、興味深いです。
 ドアノブも柿右衛門。 これ一個で何十万円?!?!
有田焼の中でも一線を画した柿右衛門。 手は出ません!
 丘の上に現れる場違いなこの建物・・・。 随分昔に本物が自分のブログに登場したことがあるのですが・・・。 これは”有田ポーセリンパーク”で、建物はドイツのドレスデンにあるツヴィンガー宮殿を模したもの。 現地のそれの内部は美術館とマイセンの陶磁器博物館になっていますが、ここの中も陶磁器博物館になっているらしい。
 こんな建物が急に山の中から現れるので、ちょっとびっくり。
 町に下りて”今右衛門窯”。
色鍋島の歴史を伝える今右衛門。 柿右衛門と並んで2大巨頭でしょうか。
海外の要人への手土産にも使われる今右衛門。 日本が誇れる伝統工芸ですね。
 工房は道を挟んで反対側。
 有田の町から40分ほど離れたとこにあるここは”松浦一酒造”!!
 ここは”河童のミイラ”があるということで随分と知られていますが、同じ名前と言うことで、せっかくなので立ち寄ってきました。

 こちらがその河童のミイラ。 頭のお皿は見えませんが、信じるか信じないかはその人次第^^

 いっぱい試飲。。 もちろんこの後運転を代わってもらいました。 佐賀の日本酒は陶土が高いそうですね。 フルーツワインのようで美味しい!
 帰りに立ち寄ったのは、この辺りの人お勧めの”牧のうどん”。
うどんは柔らかくてふわふわした触感。 驚きの新触感ですが美味しい!
本日のお土産の数々。 完全に観光客してきました。
日本ツアーっていいなぁ!! 明日から仕事! 頑張ります!!

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