Tuesday, June 11, 2019

yakushima

さて、屋久島・九州旅行から帰って来ました。
屋久島には3泊4日でしたが、梅雨時期で心配していた雨もそこまで影響がなく、無事にトレッキングして来ました。 ただ、先月の大雨の影響で縄文杉へ登る荒川登山口へのアクセスが封鎖されていたため、12年前に来た時と同じく、縄文杉へ行くのは諦めなければいけませんでした。(白谷雲水峡からもアプローチは出来ますが、トロッコ道へ出るまでに山を一つ越える往復12時間のルートになるので、あまり現実的ではないです。。)
今回のブログは景色の美しさが伝わればと、全ての写真を大きいサイズで貼ってみました。
岡山から鹿児島までは、乗り換えなしの新幹線で3時間弱。 半分雲に隠れた桜島を横に見ながら高速艇で2時間、15時頃には曇天の屋久島に上陸しました。
翌日が雨模様になるということで、安全な次の日の予定を決めたらこの日の午後はのんびり。 島への滞在中2度訪れた料理屋さんについてはブログの最後に。
2日目。
心配していた雨も小雨程度だったので、この日は紀元杉を訪ねた後”淀川登山口”へ。 ここから今がベストシーズンと言うことの”ヤクシマシャクナゲ“を見る為に”花之江河”を目指すことに。
登山道へ入ると、すぐに大きな杉が現れ始めます。
登山道に延々敷き詰めてあると思っていたこの四角い石。 どう考えてもこれだけ敷き詰めるのは不可能と思っていたら。。
岩壁の中に含まれている四角い塊が崩れて溜まっているだけでした。><





無数の種類の苔。 目に優しい緑の絨毯があちこち。












かなりの山道のアップダウンで、自分でも歩くのが危ないと思う場所が多かったにもかかわらず、シャキシャキと歩き続ける母の健脚ぶりには驚くばかりでした。

写真で伝えるのは不可能ですが、実際に見る木々の大きさと迫りくるエネルギーはかなりのものです。

歩き始めて2時間余りするとシャクナゲの花がちらほらと。
シャクナゲは椿の花のように咲いたまま地面に落ちるようで、この辺りは一面白い花の絨毯のようでした。 自然の創り出す美しさには息をのむ瞬間があります。


眺望の見られた瞬間。
この後ガスが出て周囲は真っ白。 雨になりました。
シャクナゲのシーズン前には終わるという”サクラツツジ”もまだあちこちに咲いていました。


小花之江河。


花之江河に到着!
朝8時半から登り始めて、ここでお昼。 すでに天候も悪化し始めて、ここから先へ行くと帰りが心配だったので、一路引き返すことに。
お弁当を食べ終えたらちょうど雨に。


足早に元の登山口を目指して14時半には帰ることが出来ました。
この日は無理をせず、このまま車で島を回ってみることに。
途中”千尋の滝(ちよろのたき)”の表示があったので立ち寄ってみるとこの景色。

巨大な岩山を削って流れる壮大な滝。
それほどな期待も抱かず立ち寄っただけに、急に目の前に荘厳な景色が現れたのでびっくり。 
しばらく眺めていたい景色でしたが、手に手にセルカ棒を持った某国の団体がやって来たので待避。



海からポコポコと湧いている”平内海中温泉”。
ここは200円の支援金で入れる男女混浴温泉(水着禁)。 自分にはこんなだだっ広い、観光客もやってくる目隠しもない温泉に入る勇気はありませんが、実際に入っている強者も。。
さて、この日は”白谷雲水峡”へ。
8時過ぎに登山口の駐車場に行くと、すでにかなりの数の登山客。 十数年前に来た時は静かな場所だったのに、これも世界遺産になった影響??

人は増えても自然の時の流れは常にゆったり。


しばらくすると、直接太鼓岩をめざす短時間の”太鼓岩往復コース”と、数々の杉を眺めつつ回る”奉行杉コース”に分かれるのですが、ここで9割の人達は短時間コースに進んで行くので、ここの醍醐味の美しい景色が続く奉行杉コースは静かなままで、以前のような美しい風景を堪能することが出来ました。



いくつもの坂、いくつもの小川を超える度に心癒される風景が広がります。






倒れた杉から育つ小杉。






 まさに木霊に案内されながら道を進むかの様。
サンやアシタカ、モロ一族が走り回っていそう。




























ミソサザイ。











太鼓岩(1050m)に到着! 前回来た時にはここから広々とした山の景色が眺められたのですが、今回はあいにくのガス。 が、急こう配の坂を登って来ただけに吹き抜ける風が心地よかったです。


渓流の傍らに群生したヤクシマスミレ。

ヒガラかな?








立ち込める霧も幻想的になり始めて、そろそろシシ神の現れるころか?!









 登り始めから7時間。 15時半には下山しました。
頂上を目指すだけならもっと早くに下山をすることは可能ですが、のんびり歩いてお弁当も食べて、十分に自然を満喫するには、このくらいが最適でした。
 大自然の造形の美しさ、力強さ、癒しを身体中で浴び続けた7時間でした。


一奏海水浴場。
屋久島は北米大陸まで泳いで行ったウミガメが産卵の為に戻って来る場所。
今はちょうど産卵の為に戻って来る時期で、日暮れから明け方までは砂浜も立ち入り禁止で、ウミガメの観察も観察会に参加しなければ見ることが出来ません。
砂浜にはカメが上がって産卵をして戻っていた痕跡がありました。
大変綺麗なビーチですが、いたのは外人のカップル一組のみ。
島のドライブはたいへん気持ちがよくて、緑鮮やかなダイナミックな山並みと海を同時に楽しむことが出来ます。

東シナ海展望台からの海の眺め。
道中その咲き乱れてる姿を見られるのがヒルガオ。
 以前にも来ていて、今回も2度お邪魔した料理屋さん”若大将”。 とにかく魚が美味しいお店です。
 きびなごのフライ。
 トビウオを上げたものはヒレまでカリカリ。
 ヤクシカのお寿司。 希少部位だそうですが、舌にくっ付くような柔らかさで、臭味も全くなく美味しいです!
ご主人おススメで、これを食べたくて来る客も多いと言うお茶漬け。
新鮮な魚の切り身に旨味たっぷりのお出汁がかかっていて、食べる価値あり。
 お刺身も厚みが半端なし! 地のお魚が並びます。 
 ”首折れサバ”。 目をつぶって食べたら、絶対にサバとは思えない独特な触感の美味しさ。
海鮮サラダもお魚の量が。。

美味しい空気をいっぱい吸い込み、鮮やかでいて優しい緑を目で楽しみ、美味しいものをいっぱい頂いた数日間でした。
ケガもなく、目的の全てを消化して島を離れました。

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